一休み
普通は迷宮に潜ってしまうと、トイレなんか置いてあるわけないので、物陰に隠れてしなければいけない。
しかしシャーロットには、物陰に隠れてトイレをする事は、厳しかったみたいだけど、全員が我慢をしていた。
迷宮から戻って、食事を済ませた後、硫黄の匂いがする温泉に入ることにした。
以前、来た時よりも寒くなってきた。
空気が冷たくなってきている。
準備ができた人から屋敷の外に出て、温泉に入ることにした。
当然だけど、1番に来たのは俺。
ここは家族風呂みたいな感じなので、脱衣場も1つしかなく露天も1つしかない。
俺が温泉に入っていると、女性陣がまとまって入ってきた。
もちろんタオルを巻いているけど。
しかし湯船に入ったら、全員が巻いていたタオルを外す。
やはりタオルを巻いて入るのと、タオルがない状態で入るのは気持ち良さが違う。
裸の方が気持ちが良い。 開放感も違う。
そして、ここから見ることができる景色が、雄大すぎる。
結構、裸になったりすると見えることもあるけど、いちいち気にしていたら入ってられない。
そして、温泉に入りながら、「初めて全員で迷宮に潜ったわけだけど、どうだった?」
「今日の迷宮は、冒険者の主体が多いのにびっくりした」とアリシア
「そうだね、本当に多かったと思うけど、普通でも多いのかな?」と俺
ソフィアが「普通は、そんなに多いと言う事はないと思うけど、あそこの迷宮は、中級クラスなのに、レベルが強すぎるんだと思う」
イザベラが「普通は聞いたところによると、中級クラスだと命の危険になるような事はないと思うんだけど」
ロゼッタが「長年の経験から言うと、あそこの迷宮は特殊だと思う」
ロゼッタが続けて「しかも1階層、降りただけで、あれだけの冒険者の死体があると言う事は、普通はないよ」
ロゼッタが続けて「しかも、降り口に魔物が現れるなんて」
「そうだよね、あれじゃぁ退路を塞がれているわけだから、危なくなっても逃げ道がない」と俺
俺は、「そういえば、お風呂から上がったら刀を試してみたい」
「じゃぁ、私たちは付き合うね」とアリシアが言ってくれた。
イザベラが「どれだけ魔法力が上がるのか、見るの楽しみ」
コリンが「ほんとだね」
シャーロットがお湯の中を進みながら近くに来て
「迷宮でドロップアイテムが出ると言う事は知っていましたけど、なんだかクリス専用にドロップされたような…」とシャーロット
「それは、わからないけど使ってみればわかるよ」と俺
そして俺たちは温泉から出てドロップアイテムの刀を使ってみることにした。
俺だけが前面に出て、刀に魔力を込めて行く。
魔力を、込めれば込めるほど、刀が青く輝いていく。
あまり魔力を込めすぎても危ないかもわからないので、途中で止めて、刀を構えて上段から斜めに振り下ろす。
そうすると凄い音がして、かなり先の方まで、土が、えぐれて木がなぎ倒された。
俺を含めて全員が口を開けて、唖然としている。
と言うのは、すごいことになっているから。
土が、えぐれている地面を見ると、赤く焼けただれている。
これは、すごい刀が手に入った。
ソフィアが「無茶苦茶だね」
イザベラが「ほんと」
ロゼッタが「ここまでとは思わなかった」
コリンが「クリス、魔力をこめすぎだよ」
アリシアが「すごい力だね」
アレクが「本当の力はこんなもんじゃないと思うよ」
パトリシアが「そうだね」
俺の魔法力を数倍にしてくれる刀
すごい刀を手に入れた




