ブラッドフォード大公国 11
街で買い物を済ませて、お昼ご飯を食べて、お城に戻ることにした。
パーティーメンバーを置いて、王様の執務室に行く。
扉を守っている兵士に、了解を取って扉を開けてもらう。
部屋の中に入ると大量の書類と、次期国王と騎士団総長、文官が数名いた。
すごく忙しそうな感じだけど、次期国王であるバーナードが顔を上げて「このたびは本当にありがとうございます、これほど優秀なものが騎士団にいたとは思いませんでした。今は、前国王の父の残務整理にも追われていて、大変な状況だったので、助かりました。」
俺は近くの空いている椅子に座りながら、騎士団総長のアイザックの働き方に感心している。
バーナード王子が小声で「アイザックには、宰相を任せようと思います。これから政務のことについては勉強してもらわなければいけませんが、私も同じように文官達から教えてもらいながら、こなしています。
アイザックには軍部と政務の両方を受け持ってもらいながら、サポートしてもらういます。」
俺は忙しそうにしているので王様の執務室から出て行った。
そしてお城に貸し出されている部屋に行くと、すごいことになっていた。
俺が部屋に入った瞬間、声がおさまってシーンと静かになった。
テーブルの上には、買ってきた洋服や下着が並んでいた。
そして、3人が新しい洋服に着替ようとしていたみたいだ。
きゃーと言いながら3人は走って別の部屋に入っていった。
「もう、クリスったら戻ってくるなら、ドアをノックしてよ。」とアリシアに言われた。
アリシアは着替えてなかった。
着替えていたのはシャーロット、セラフィーナ、ソフィアだった。
俺は「ごめん、ごめん」と言ったけど。
王女、2人の下着姿が見ることができた。
もうすぐバーナード王子の戴冠式が近づいてきた。
戴冠式を終えたらバーナード王子は、王様になる。
今日が戴冠式の日になった。
式典の日、俺たちは暇になるなと考えていたら、式に出るように言われた。
しかも俺は、王様の一番近くにいる。
王様の反対側には、新しく宰相になったアイザックさんが。
そして欠席者の中には、ライラ夫人とパーティーメンバーがいる。
滞りなく式典は進行していき、正式にバーナード王子は、バーナード王になった。
そして式典の時に、新しく宰相になったらアイザックさんが紹介され、俺も新しく公爵として紹介された。
式典の後、俺は城に借りている部屋に戻って着替えている。
侍女が着替えさせることを申し出てくれたが、パーティーメンバーがやってくれた。
公爵としての衣装だから、異空間収納に入れた。
そして俺たちは、そろそろブラッドフォード大公国から本来の目的の旅に出ていこうと思う。
シャーロットとセラフィーナに話をしたら、まだついてくるそうだ。
バーナード王子の執務室に行って、国を出ると話したら、邸が決まったので確認してほしいと言われた。
もちろん今、使っている部屋は、永久に貸し出されるそうだ。なので遠慮しないで、いつでも来てほしいと言われた。
そして俺たちは、もらった屋敷を見に行くことにした。
地図をもらって屋敷は確認すると、少し遠い。
だから、お城にも部屋を残しておくのか!
俺たちは、借りているお城の部屋から、透明化の魔法を使って飛行しながら探している。
そして徐々に近づいていくと、山の中腹分に、かなり大きい屋敷が立っていた。
見えないくらいのところに煙が立っている。
なんの煙だろう?
なんて考えながら邸に近づいていく。
俺たちのことを聞いているみたいで屋敷の管理人が前に立っていた。
俺たちが近づいていくと、手を振ってくれた。
管理人さんは「手入れとか掃除はしていますので、ごゆっくりどうぞ。そして管理は私がすべて行います」
食料なんかも保存できるもの用意しておきますのでと言って管理人さんは鍵だけ渡して帰っていった。
鍵を開けて中に入っていくと、中は、ログハウス風の山小屋だ。
しかも、すごく大きい。
屋敷の中をうろうろして、自分の部屋を決めていく。
俺も自分の部屋を決めて、少しの間、屋敷に滞在するからシャーロットとセラフィーナも自分の部屋を決める。
かなり大きな屋敷なので部屋をいっぱいあるが、山小屋で過ごすのもいいかもわからない。
しかも築年数も、そんなに古くはない。
俺たちは3日ほど、ここに滞在することにした。




