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ブラッドフォード大公国 9

俺はバーナード第二王子に、国の騎士である騎士団総長を強引に引き合わせた。


王様とだったら騎士団総長クラスならば、顔を合わせていることがあるだろうけど、第二王子は病弱だったため、寝たきりの状態が長く、騎士団総長なんか知らないと思う。


つまり近くに有能な人材がいても、知らなければ意味はない。


それを強引に引き合わせることで、お互いを知ってもらうと言うことだ。



「バーナード王子、このアイザックさんは、とても信用がおける有能な方です。


今日も国家に対する忠誠心が高く、裏切ることなんかありません。


もしよろしければ、アイザックさんをしばらくそばに置いてもらえませんか。」



「そしてアイザックさん、そばにいる間に王子を助けてもらえませんか? 知っての通り今国は大変な状況です。有能な人材は、酒なんか飲んでる時間はなく、活躍してもらわなければいけません。


今までいた人たちは誘拐事件に加担したため多くの方が投獄されています。


なのでアイザックさんが必要なんです。」


と俺は、説明した。


「公爵様が何を言いたいのか分かりました、私でよろしければぜひともお手伝いしたい。バーナード王子さえよければ。」


バーナード王子は「私は、アルベルト公爵の言う通りだと思います。今、私の肩には信じられないくらいの重圧がのしかかっています。」


「何よりもアルベルト公爵様には最大の恩がありますので、公爵様の言うことには逆らう事は致しません」


では、後はお任せしますので、私は帰ります。


と言って、その場から、転移してメンバーのいるところに帰ってきた。


俺たち2人が転移して消えた後は、奥さんのライラが慌てたそうだ。


ではそうだよね、何も言わずにいなくなったんだから!


でもパーティーメンバーが説得してくれたので、徐々に落ち着いてきたそうだ。


急にまた戻ってきた俺に対して、奥さんは、「主人はどうしたんですか?」と慌てて聞いてきたが、俺が公爵だったため、奥さんは申し訳ありませんとソファーに座った。


「 アイザックさんは、今、お城にいます。そして一緒にいるのは、今度、即位する第二王子のバーナードです。」


奥さんは、「バーナード王子の所ですか。それで、どうして王子のところに?」


俺は、「ご主人さんは大変有能な方ですけど、真面目なため目的を失って酒に溺れてしまうところでした。 そんな有能な方を失う位なら、思い切ったことをしてもらうことを考えました。」


俺は続けた、「なのでしばらくバーナード王子のところに預けることにしました。今この国はトップの人がいなくなってバーナード王子は大変な状況です。ご主人さんのアイザックさんには、そのお手伝いができると思っています」


奥さんは、「主人は、常日頃からこの国のことを危ぶんでいました。 何かがおかしいと!


しかし騎士団総長といってもそれ以上の事はわからないかったそうです。


そこに誘拐と言う事件が起こりました。大勢の子供や女性を拉致して悪さをしたみたいです」


俺は、セラフィーナの方を見たが落ち着いているので安心した。


奥さんは「一部の上層部だけが関与しても、国家を揺るがしかねないことです。しかもこの国の信頼していた王様が範囲をしていたと知れ渡ったときには大変なことが起こりました。


しかも悪いことをした人たちをとらえたのは、たった1人の若者だそうです。 主人は本当に、その若者のことを尊敬しているとまで言っていました。 

しかし若者が、どこの誰だかも分かりません。その人にこそ国を任せるべきだとも言っていました。 

しかし事件の後からバーナード王子が指示を出して悪い奴らを捕まえて牢屋に放り込んでいきました。 主人は信頼していた王様たちを裏切られたような気がしてお酒に溺れていたんです。」


「本当に国を救ってくれた英雄様に感謝しています。」


そこでパーティーメンバー全員が俺の方を向いたので、奥さんは疑問視していたけど聞かなかった。


「あのアルベルト様はオーリス王国の公爵様なのですよね。」


アレクが、「本当は、ダイラス連邦とライオネル公国と、サイラス王国と、この国でも公爵なんだよ、5つの国の公爵なんだよ。クリスはすごいんだよ。」といらないことを言った。


「5つの国ですか?」とライラ


アレクにバラされてしまったので、しょうがなく認めた。


奥さんは信用していない感じで思っていたが、クリスと言うのが気になっていた。


「冒険者名でアルベルトを使っているんですが、本名はクリスです。」


アレクが調子に乗って、「クリスがもらった5つの公爵は、すべて功績が大きすぎた結果なんだよ」


アレクが、何だか嬉しそうに自分のことのように説明してくれる。


そして他のパーティーメンバーも顔を嬉しそうにしている。



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