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ライオネル公国 5

俺たちは部屋の外に声をかけて兵士を呼んだ。


そして駆けつけてきた騎士に話して、賊を2人とらえたと話した。


それからすぐに、王様が寝ている部屋を守っている兵士に話を通して王様を起こした。


起こされた王様は、眠たそうだったが、セラフィーナの話を聞いても、初めは信じなかった。


しかし、しぶしぶ洋服を着替えて、王妃が寝ている部屋を訪ねた。


しかし、そこには、主はいなかった。


布団をめくって暖かさを確認してみても、冷たく寝た形跡はなかった。


そして我々メンバー全員と王様と数人の騎士が、この部屋で待っていると、そんなに時間が掛からなく扉が開いた。


一瞬びっくりした王妃だったが、「あら、あなたどうしたのよこんな夜遅くに…」


と冷や汗をかきながら行っていた。


「ブリジット、こんな夜遅くにどこに行っていたんだ」


「喉が渇いたから冷たいお水を飲みに行っていたのよ」とブリジット


そこに王様が使いを出していた、兵士が戻ってきた。


兵士は王様に耳打ちしている。


「ブリジット、馬車で城に戻ってきたそうだなぁ、確認は取れているぞ」と王様


王様は、「どう、言い訳するつもりだ」


そこに、医者が現れた。


「ドクターランドルフ、王妃を調べてくれないか」と王様が言った。


何を調べるんだろうと思っていたが、俺たちメンバーは出てくれと言われたので室外に出た。


しばらく待っていると、扉が開けられた。


王妃がベッドの上で泣いていた。


「証拠が明らかになった」うなだれている王様


つまり医者が奥さんの浮気を確認したと言う事だ。


関係を持った、すぐ帰ってきたからね!


よっぽど王妃が浮気していたのが王様は、ショックだったみたいだ。


「相手は誰なんだ?」


はっきり答えるわけないじゃないかと思ったけど、よっぽどばれたのがショックだったみたいで


「王妃は、あなたの弟よ」


答えてしまった。


「あぁ、これで私の計画も全て、おわりだわ


こうなったら、道連れにしてやるわ、あなたの弟も


私が捕まえるのに、子供たちの親である公爵が生きているなんて考えられないわ、全てぶち壊してやる」と王妃


「私の子供が大になるはずだったのに、目障りなセラフィーナを誘拐させたのに。


こんなことでばれるなんて。


あ〜ぁ、ついちゃいないわね。


私の子供を王位につけるために、年月をかけながら作戦を練っていたのに、その手始めがセラフィーナを誘拐して殺すことだったのに。


セラフィーナが戻ってくる、信じられなかったわ。


あー、それから私の子供たちは、あんたの子供じゃないから、親は公爵だからね 」とまで言われていた。


王妃は兵士に連れられて行った。


そして、弟である公爵も捉えられて爵位は没収された。


のちに2人とも死刑になったそうだ。


公爵の家族は親戚に預かられ、貴族になる事はできない。



この責任をとって王様は引退するそうだ。


そして準備が整い次第セラフィーナが嫌がっていたけど王様になる。




俺達と別れる日が近づいてきている。




しかし、そうはいかなかった。


セラフィーナが次期国王と言う権力を持ったため、俺たちのことが全てばれてしまい、俺が他の国の公爵だと知れ渡ってしまった。


セラフィーナにもう少しこの国に留まってほしいとお願いされたため、俺たちは、しばらく、この国に入ることに決めた。



しかも、部屋は国賓が泊まる大きな部屋になってしまった。


まだ、この街も散策していないのに、お城から出ることがあまりできない。


なんてことを考えていたら、ベランダ出て城門の外に路地があるのを見つけた。


パーティーメンバー全員で透明になって、飛行魔法で飛んで行くことにした。


そして路地に着地して、透明魔法を解除して街を散策したら、帰ってきたらセラフィーナに怒られた。


「街に行くなら、行くって私も誘ってくださいよ」と言われたので予定を聞いて空いていたので、次の日に街に遊びに行った。


そしてパーティーメンバー全員がセラフィーナと王様に呼び出された。


王様が「今回は、大変、お世話になった」


俺が、「いいえ、王様、俺たちが勝手にしたことです、気になさらずに」


セラフィーナが「父と話したんですが、今回の功労者に対して、報いるべきだと」


俺は、「いえ、そんな事は、気になさらずに、」


セラフィーナが、「いいえ、公爵様、それで私の気が収まりません」


俺が、「そんなこと、別に本当にいいんだよセラフィーナ」


より強い口調になってセラフィーナが「今回の事件では、本当に助けていただければ、私は今ここにいなかったでしょうし、お父様もどうなっていたか分かりません。


本当に公爵様には感謝いたしております。


その恩に報いるためには、わが国でも、アルベルト様に公爵の地位を授けようと思います。」


「あなた様に、わが国の公爵になっていただき、これからも私を助けて欲しいんです。」


「そして、アレクに、いろいろお聞きしましたら、アルベルト様はいろいろな国で貢献をなさっておいでです。


そしてわが国でも、国家を揺るがすことになるかもわからなかったもの、解決してくださいました。


それほどの方に、このまま国との縁を切る事はできません。


もちろん今回のことに対して報奨金もお出ししますし国にお屋敷を用意いたしますので、ぜひ公爵になっていただきたい。」


なんだか、逃げられそうもない言い方。


他のメンバーを見てみると、もらうしかないわね、と言う感じでうなずいている。


「はい、分りました」と言うと王様とセラフィーナがほっとした感じをしている。


「本来なら、騎士爵、男爵、と順番になっていくんですけど、今回の出来事は、あまりにも大きすぎました」


「ぜひアルベルト様は、わが国と縁を持って、セラフィーナを助けていただきたい」と王様が言ってくれた。


「では王様、この国は俺の国からも遠いので、来る時は飛行魔法で飛んできたんです。


しかし、俺には転移の魔法が使えます。


「王様、立ってもらえますか、そしてセラフィーナも」


俺は、「みんなは、待っていてもらえる、すぐ戻るから」と言ってメンバーを見た。


王様、今から俺の住んでいる屋敷に転移します。初めて手にすると少しだけふらつきを送りますので注意してください、と言って王様とセラフィーナを俺の住んでいる屋敷に転移させた。


王様も、セラフィーナもびっくりはしていたが、窓の外は違う景色があり、明らかに違うと言う事だけはわかってもらえた。


そして、俺は話し始めた。


今、私が住んでいる国と、北の国は国交樹立しています。


つまりいろんな意味で連携を図ることができるようになっているんです。


遠く離れているとあまり意味は無いかも分かりませんけど、ご検討されてみませんか? 俺は一応、進めてみた。


王様が「国と国が、いろいろな意味で連携し合うと言うことだな」


セラフィーナが「素晴らしいことですね」


俺が「いろいろあったあとですが、国同士が連絡を取り合うと言う事は大変重要なことだと思いますので、その取り次ぎを、俺はしてもいいと思っています」


俺は「王様さえよければ、都合を聞かなければいけませんが今からでも面識を持つためにも私の国の王様に会うこともできます」


2人は、うなずいて、ぜひとお願いされたので、しばらくこの部屋に待ってもらうことにした。


屋敷の執事であるセバスチャンにあとをお願いした。


俺はオーリス城の中に貸し出されている部屋に転移してきた。


扉を開けて近くを歩いていた人に声をかけて王様のお伺いを立ててもらう。


すると、すぐに連絡が来た。


そして王様の部屋まで行き今までの経緯を説明して、どうするか確認したが、まずは相手と会ってみないと、と言われたので、今からでもいいですかと、聞くと驚かれたけど、オッケーが出た。


なので、また屋敷に戻ってきて、2人を連れて、また城に行く。


ライオネル公国の王様と姫様をオーリス王国の王様に合わせた。


王様たちが話し合っている間、俺は暇なので、メンバーのもとに帰ってきた。


そして全員に話した。


すぐに戻らなければいけないので、またオーリス王国に戻る。


すると、まだ部屋には誰もいなかったので、侍女がいたので、紅茶を入れてもらった。


今日は顔合わせくらいなので、そんなに待たずに2人が戻ってきて、その後にオーリス王国の王様と宰相もいた。


遠い国同士だけど、オズワルド王国を経由すれば商人の流通はあるので、協力はできるんじゃないかなと思っているけど。


後は当事者同士の話なので、俺はオーリス王国の王様と宰相に挨拶をして、ライオネル公国に戻ってきた。




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