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ライオネル公国

セラフィーナが誘拐されていたのを、助け出すことができて、今はセラフィーナの国に送り届けている最中だ。


俺たちパーティーメンバーとセラフィーナは透明魔法をかけながら、空を飛んで国に向かっている。


セラフィーナも飛ぶのに慣れてきたので、かなりの高速で飛んでいるんだけど、結構、時間がかかると言う事は遠い。


そうすると「セラフィーナが、あの遠くに見える山を越えたら、私の国です。」と説明してくれた。


あともう少しだ。


俺たちは今、自分の国から見て南の方向に飛んでいるので、暖かくなってきている。


しかも、かなりの距離、飛んできているので、風の感じが全然違う。


寒くもないので、風がひんやりすることもない、山に近づいているせいで空気が、すごく澄んでいる。


こういう国もいいなと思いながら空を飛んでいるが、徐々に山を越えてきた。


山を越えたところで、セラフィーナは、もう国に入りました、と言った。


さらに、しばらく進んでいく、透明になっているので人から見える事はない。


そろそろ高度を下げることにする。


山を越えて、しばらく飛んでいるとライオネル公国の大きな首都が見えてきた。


すごくライオネル公国は、首都だけでも街の広がりが、すごく大きい。


多分、首都の大きさでは俺が訪れた国の中で一番、大きいと思う。


首都の中心の辺に大きな巨大な城が立っている。


城の中に降りてもいいんだけど、城門を通らないで姫が現れたら大変だから、城に、一番、近い路地に着陸して、透明化魔法を解除した。


あれ、なんだかおかしいな?


俺は一瞬、思ったんだけど、どうしてこれだけ距離がある国の姫様が狙われたのか?


よっぽど美人で有名だったんだろうか、確かに美人だけど。


それともスタイルが、いいからとか?


胸が大きいとか?


そんなことで狙われたんだったら、他にもまだいるはずだけど?


どこかに疑問が浮かぶ、納得がいかない! など考えていたが、今は城に姫を届けることが優先される。


俺たちは9人で歩きながら、2グループに分かれている。


9人でまとまった方が目立つので、


前衛をアレクとロゼッタ。


中衛をセラフィーナ皇太女とアリシアとソフィアとイザベラとコリン


後衛を俺とパトリシア


王女が、ここにいると言う事は誰も知らないはずだから、狙われるはずはないんだけど用心しなければいけない。


しかし、そんな心配もなく城門にたどり着いた。


城門にセラフィーナが行くと、すぐに兵士が気づいて、こちらのほうにかけてきた。


「セラフィーナ皇女様、ご心配しておりました」


「えぇ、ありがとう」


「盗賊に襲われているところを、この方たちに助けていただいたんです」と前もって話し合ったことを言った。


「そうだったんですか」と言って兵士は城の中に案内してくれた。


兵士から、案内が騎士に変わった。


俺たちの前後に、近衛兵が10名ほどいる。


近衛兵5人が先頭で、後にも5人いる。


なんだか守られている感じがしなくて、俺たちが何かをするんじゃないかと言うような位置だ。


姫様を助けてやってきた俺たちに対しての態度じゃないような気がする。


やはり何かおかしい!


俺たちは城の中を歩きながら、衛兵が守っている大きな扉のところまで来た。


扉を守っていた衛兵が中にお伺いを立てる。


扉が開かれると、騎士たちから入っていく。


それに釣られるようにして俺たちは入った。


おかしい!


普通なら案内してきた騎士達は中には入らないんじゃないかな!


俺は、気づかれないようにアレクとロゼッタとパトリシアに合図を送った。


3人は、かすかに、うなずいた。


中に入っていくと、椅子に座っている王様らしき人物と、3人の王子と他に男性が数人いる。


王様が立ち上がって、セラフィーナ皇女に近づいてくる。


「セラフィーナ、愛しの我が娘よ、よくぞ帰った」と王様


「父上、帰ることが遅れたこと申し訳ありません」


そして2人は抱き合う。


抱き合った後に王様は顔を上げたら俺と視線があった。


「セラフィーナ、この者たちは?」と王様


「私を盗賊から助けていただいた人たちです、残念ながら私といた護衛たちと雇っていた冒険者たちは、全員殺されてしまいました 」


「な、なんと、そんなことが起きていたのか」


そして俺たちを見た王様は、近づいてきて、「そなたたちにはなんと感謝したらいいか」と言って王様が手を出してきたので、その手を周囲を警戒しながら俺は握った。


たぶん王様は今回の事件には関与していないと思われる。


そうすると関与しているのは、この中にいる男たちの誰かだ。



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