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誘拐犯 7

自分の部屋に戻ってくると、もう全員が揃っていた。


俺は自分の部屋のテーブルの椅子に腰掛けながら、「じゃあ今回も同じ要領で行くよ」と言ったので、3人が俺に近寄ってきた。


今回も同じ要領で、右側にはアレクがいて左側にはロゼッタがいて背中側にはパトリシアがいる。


そして俺の手を右側にはアリシアとコリン


左の手にはソフィアとイザベラが手を握る。


意識を集中しながら、感知魔法の索敵魔法を広げていく。


自分を中心に国全体を4つに分けて北側と南側と西側と東側をくまなく索敵していく。


しばらく索敵していくと、拉致されている子供たちがいる場所が12カ所あった。


全員の子供たちの人数を確認すると、80名近い。


そして誘拐犯の人数は、150名以上。


俺は報告するために索敵魔法を解除して目を開けて全員に向き直った。


「全部で12カ所で、捉えられている子供たちの数は83名で、誘拐犯は155だ。」


今回が一番、多いみたいだ。


「すごい人数が捉えられているんだね」とイザベラ


「本当だね」とコリン


「どうする?」とアリシア


「12カ所を1カ所ずつ、潰していくしかないよ」と俺


「そうだね」とソフィア


「俺はこの国でも公爵だけど、首長にも、報告をしているから安心して動けるよ、でも情報漏洩があるため、首長と周辺にしか教えていないと思うから、今回も、ソフィアお願いね」と俺は言った


ソフィアはうなずいていた。


「今日は仕事が終わった温泉に入るんだからね、頑張ろうね


仕事が終わったら、明日はステーキでも食べようか」と言った。


俺たちは7時になって、12箇所を1つずつ潰していくことをした。


なんとしても83名の子供達の未来を守るために。


やり方は以前と同じように俺が家回で子供たちを守るようにして、その後に全員で転移して誘拐犯たちを倒していく。


多くの場合、俺たちが急に現れてくるので対処ができないで倒されていく場合が多くあった。


そして俺が索敵魔法で誘拐犯の動きをキャッチしてることもあり容易に倒すことができている。


そして俺たちは夜遅くに、12箇所にいた子供たちをすべて救助した。


12カ所も多くの犯罪者が出たために、憲兵隊たちは大忙しだったはずだ。


急いで他の国も回らないと、残った奴らに知られてしまう可能性があるから。


次に行かなければいけないのは、魔族の国のサイラス皇帝のいるところだ。


と言うのも、ブラッドフォート大公国には面識がある人はいないから。


しかし魔族の国のサイラス皇帝と面識はあるが、お城には娘を返しに行っているからわかるんだけど、急に現れて言い訳はない。


だから転移は、使えない。


なので久しぶりに全員で透明魔法をかけて飛んで行くことにした。


サイラス皇帝のいる魔族の国には、高速でとんでも2時間ちょっとかかる。


高速で飛行することに、だいぶ慣れてきているので速くなってきている。


全員で準備を整えて、他のメンバーは初めて魔族の国に行く。


高速飛行で魔族の王都まで飛んできて、王城の近くの路地に着陸して、透明魔法を解除した。


そして王様がいるかどうかわからないけど、城門まで歩いて行って、門番の兵士に緊急な用件で公爵が会いたいと伝えてもらう。


普通は貴族だって王様に会うためには数日間の猶予が必要だ。


兵士は、お目通りするか、わからないと言われたが、すぐに通された。


ここで一悶着しなくてよかった。


すぐに侍女に部屋に通されて、しばらく待たされたが、王様はそんなに待つことなく部屋に来てくれた。


俺と他のメンバーを見ながら、


「よう、公爵、久しぶりだな…、あの時は世話になった」と皇帝は言った。


俺も、「久しぶりでございます… サイラス皇帝」と簡単な挨拶をして本題に入った。


「緊急の用件できたんですが、パーティーメンバーは私の能力を知っているので大丈夫です」と俺


「なんだ〜、そうなのか、じゃあ大丈夫だな」とサイラス皇帝


「今回は、どうしたんだ」とサイラス皇帝


「それが実は、皇帝のさらわれた娘さんと同じ件が国で発生している可能性があるんです。」


「なんだと」


そして俺は、オーリス王国やダイラス連邦、オズワルド王国で起きていた誘拐拉致のことを話した。


皇帝は「う〜む」


そして、ここに来た目的を説明した。


「皇帝に協力してもらいたいんですが」と俺


皇帝は「どうすればいいんだ?」と聞いてきた。


「この国には初めて来たので、よく場所とかを確認できないと捕縛ができないので国全体の地図と作戦をできる部屋が欲しいんですけど」といった。


皇帝に、もらった屋敷もあるけど、ソフィアを憲兵隊に走らせるよりも、ここから兵士を送ってもらった方が便利だと思ったから。


説明もいらないし、準備を整えてももらえるし。


皇帝は「もちろん全面的に協力をする。部屋は、この城の中を使ってくれ、そして地図もすぐに用意するように言っておこう」と言って皇帝が自ら部屋に案内してくれた。


「この部屋を使ってくれ」と言って案内してくれた部屋は、1つのセンターの部屋があって、両側にひと部屋ずつある部屋だった。


「この部屋ならばベッドもあるので、安心して使ってほしい」と言われた。


しばらく皇帝と話していると、女の子が母親を伴いながら入ってきた。


女の子のほうは、パーティーメンバーの女の子4人は知っているので、会いに来たんだろうと思う。


そして全員のパーティーメンバーを紹介しておいた。


以前と同じように母親にアレクを紹介したんだけど、「私、トラなんだよ。」と言っていた。


母親は冗談と思ったのか笑っていたが。


そこで調子に乗ったパトリシアが「私はクマなんだよ」と言っていた。


2人ともが、手で、ガォとしたので、母親と女の子は笑っていた。


皇帝は、こちらを見ていたが、目が笑ってはいなかった。


こちらに皇帝が近づいてきて、「以前会った時、あれから私も不審に思って調べてみたんだが、もしかして古い古文書に乗っていた神獣なのか?」と聞いてきたので、うなずいておいた。


皇帝は、俺が、うなずいたのを見て驚いていた。


そして、「彼女も、そうなのか?」と聞いてきたので、「えぇ、ドラゴンです」と答えた。


「神獣を3体まで、仲間に入れているのか」


俺はうなずいた。


俺の方を見て「お前には逆らえんな、国が滅んでしまう」とまで言われた。


そんなことしませんよと俺は口で言った。


しばらくすると作戦行動に移るので、集中するためにパーティーメンバーだけにしてもらった。


アリシアから、「いつから皇帝様とあんなに仲良くなったのよ」


俺は「前回の時に、娘さんがさらわれた時からだよ」と言っておいた。


しばらくすると侍女が、紅茶やフルーツやクッキーやサンドイッチなどを持ってきてくれた。


何かあったらドアの外にいますからと言って出て行った。


俺たちは少し休憩しながら紅茶を楽しんだり、持ってきてもらったクッキーやフルーツ、サンドイッチなどを楽しんだ。


持ってきてもらったものを食べていると、皇帝が入ってきた。


皇帝は、見学していいかと聞きに来たので、了承しておいた。


そして7時から開始すると伝えた。


もう、しばらく時間がある。



俺は部屋の片隅に皇帝に呼ばれて、詳しく説明した。


国全体に感知魔法を広げて、拉致されている子供たちがいる箇所がいくつあるか、感知魔法で拉致されている子供たちを見つけること


そして子供たちを守るために結界を張ること


誘拐犯が子供たちから離れたら実行すること


…などを説明した。


そうすると皇帝は、「貴殿はすごいな、知り合っておいて良かったと思う」


「私もサイラス皇帝と知り合えて良かったと思います」と言って握手をした。



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