誘拐犯 2
誘拐犯を捕まえてソフィアに憲兵隊を呼んで来てもらった。
やはりここでも、俺の他国だけど公爵としてるのギルドカードが役に立っている。
ソフィアが読んでくれた憲兵隊は20人。
誘拐犯たちが15人いるので、それぐらいは必要だ。
狭い部屋に誘拐犯が15人と憲兵隊が20人と俺たちがいると狭くなるので、子供たちと一緒に建物の外に出てきている。
俺は、ひとりで立っているが、他の6人の女性たちは子供に寄り添っている。
おれは一人で立っていながら考えていた。
先程、見た書類の中身を!
誘拐犯たちは、どこかから指示を受けていて誘拐を続けていたみたいだ。
そして子供たちを連れて行く、落ち合う場所が書いてあった。
たぶん、誘拐犯たちが捕まったと言う事は知れ渡っていないはずなので、このことを憲兵隊に言って漏らさないようにしてもらった。
子供たちを連れて行く場所にも憲兵隊は来ると思うけど、俺たちが先行して場所に行くことにした。
その場所というのが、憲兵隊に確認したので間違いないが林の中だ。
そして集まった人数だけ連れて行くみたいだったので4時間後に指定されている。
つまりここの網戸から、連れ出される前だったと言う事。
だから全員が集まっている可能性があったので、他にはいない可能性があるが、1人か2人はいるかもわからないから用心しなければいけない。
しかし残っている奴らも、憲兵隊がいるところを細く事はないと思うので、落ち合う場所に行ったかもわからない。
俺たち4人は憲兵隊に、泊まっている宿の名前を聞かれたので教えた。
憲兵隊には、自分たちが行く事は黙っていたし、憲兵隊に、わざわざ書類のことを言う必要はない。
俺たちだけで、誘拐犯たちが集まる場所に行こうと思う。
誘拐犯と、子供たちを受け取りに来る奴らだけの場合もあるし、他の場所からも来る可能性がある。
例えば王都だけではなく、他の村からも子供たちが拉致されてくる可能性もある。
俺たちは建物の間の路地に入って、透明化の魔法を使い、見えないようにして飛行魔法を使う。
飛びながら、先ほど憲兵隊に聞いた場所を確認する。
結構な距離があるから、もう本当に馬車に載せる瞬間だったんじゃないだろうか。
そして子供たちを運ぶためには馬車が必要なんだけど、多分、誘拐犯たちは時間には間に合わなかった可能性がある。
それが俺達が、間に合った理由にもなる。
そしてやはり王都の塀を通るためには、憲兵隊か誰かの手引きがないと難しいので、そこでも内通者がいる可能性がある。
多分、下っ端では難しいと思うから、強引に子供たちを乗せた場所を通すために上役の役人だろう。
なんてことを考えながら、飛んでいると現場に着いた。
まず上空で透明の間待機しながら、感知魔法であたりを伺う。
そうすると、ある一点に集団がいる。
馬車が5台もあって、多くの馬と大人の人数が50人ぐらいいる。
そして、やはり馬車の中には、子供たちが多く眠らされている。
俺は全員と話し合うために、少し離れたところまで移動して地上に降りた。
「馬車が5台あって、誘拐犯が50人ぐらいいる」
「子供たちがいなければ、妾が消飛ばしてくれよぞ」とロゼッタ
「うん、私も暴れ回りたい」とアレク
「早く救出しなきゃ」とアリシア
俺は、「作戦を立てようよ、むやみに突っ込んでも子供たちに怪我させられたら、どうしようもない。何とか無傷で取り戻さなければ」と俺が言うと
ソフィアが、「クリス、ちょっと聞きたいんだけど」
「ソフィア、なに?」俺がソフィアに聞くと
「クリスは、子供たち全員に結界を張ることができる?」と聞いてきた。
「うん、できると思うよ、というかできるよ」
そこで俺は思い当たった。
ソフィアがくれたアイディアを実行すればいいんだ。
「じゃあ作戦会議ね、俺が誘拐された子供たち全員に結界を張ってて守るから、後は全員で誘拐犯をやっつけよう。
もちろん殺さないようにして! でも、もし危険なことがあったらそういうこと言ってられないからね」と俺は言った。
「そして危なくなる前に大声で俺を呼んで」といった。
「じゃあ全員、集まって、俺を中心に、奴らのど真ん中に転移するから、見えた男は全て倒してね」
「アレクとロゼッタも他のメンバーのフォローをお願いね」
2人が了解とうなずいた。
「全員で転移する瞬間に子供たちを結界で覆うからね!」
「じゃあ構えて、行くよ」
転移する瞬間に、子供たちが乗っている馬車を結界でカバーする。
子供たちは全部で32人いた。
32人を結界で覆うよりも馬車を結界で覆ったほうがいいと思ったので。
50人以上の誘拐犯の中に俺たちは瞬間的に姿を現した。
こちらを見ていた奴もいたが、瞬間にソフィアが倒した。
そして特に、すごかったのがアレクとロゼッタだ。
この2人だけで30人以上の誘拐犯が倒されていた。
俺も、睡眠魔法で10人ぐらいは倒した。
あとの残りは、ソフィアとアリシアとイザベラとコリンが倒した。
人数が多いので全員をロープで縛っていくだけで時間がかかった。
子供たちの安全は確保しておいたので時間がかかっても危険性は無い。
そして俺は馬車に捉えられている子供たちの容体を確認する。
全員が眠らされている。
大きな怪我をしているような子はいない。
俺は3台の馬車を行き来しながら確認を行っているが大丈夫そうだ。
そうしている間に馬の足音が聞こえてきた。
感知魔法で確認してみると憲兵隊だ。
先程の王都のアジトで誘拐犯を捕縛したときにソフィアが連れてきた憲兵隊の数人がいたので、俺たちだとわかって指示を出していた。
憲兵隊の1人が話しかけてきた。
「公爵様、このたびは本当にありがとうございました、これだけの子供たちが誘拐されていたとなると大変なことでした。」と言ってきたが、俺は気にしていないような返事をした。
「後は皆さんにお任せしていいですか?」と俺が言ったので、わかりましたと言っていて俺たちは徒歩で離れた。
徒歩で離れた後、宿の近くの路地に転移した。
歩いて宿に帰ってきた。
俺を含めて全員で女性たちが止まっている部屋に行く。
「今回の誘拐犯は、やはり組織だって動いているような感じがする。それに関係しているのが、商人や、貴族や、国なのかもわからない」と俺は話した
「怖いことだね」ソフィアが言った




