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魔族

俺たちは屋敷で温泉を楽しんだあと、宿に戻ってきた。


今は女の子を入れて、女子率が高く7人いる。


もう少ししたら夜があけて朝になる。今はまだ薄暗い。


誘拐されていた女の子たちも救助したし、人攫いの奴らも捕らえた。


後はミーアを皇帝に返すだけ。


そしてサイラス皇帝が軍を引き上げてくれることを願う。


ミーアを女子メンバーの部屋に置いて、アレクに相手をしてもらっている。


俺は自分の部屋に戻ってテーブルの椅子に座っている。


横には、アリシアがいる。


どうも俺が心配だから横にいるみたいだ。


そして俺が満足の確認をするために集中を強めていく、その時にアリシアが俺の手を握ってくれた。


感知魔法を強めながら、王様に意識を集中する。


タイミングよく今は会議中らしい。


皇帝は大公国に娘を誘拐されたと思って軍を進めてきたけど、一枚岩ではいかないような内容だ。


皇帝としては軍を引き返すと提案しているが将軍が、なんだか物言いをつけている。


将軍が言うには、このまま進行しなければ莫大な経費がかかっている。


大公国に戦争を仕掛けに来たわけだから、このまま、おめおめと帰るわけにはいかない。


何と言って国民に言い訳をするのか、などと言っている。


戦争好きの将軍がいるみたいだ。


こういうやつは本当に厄介なんだよね!


こういう奴が戦争を引き起こしているんだけど、今回の進軍は、皇帝の娘が拉致された割には動くのが早すぎる。


と言うことを考えれば前準備ができていたんじゃないだろうかと勘ぐる。


戦争に行く準備ができている場合、数日間で、ここまで進行ができるかもわからない。


なんだか今回の事件も、こいつが黒幕なのか?


こいつの指示で、皇帝の娘を攫って、進軍させるきっかけを作る。


場合によると戦争途中に皇帝を殺して乗っ取る。


悪巧みや、画策する奴が、その先を求めないことはない。


自分の宿の部屋で意識を集中しながら、その将軍にもマーカーをつけることをした。


なんだか、こいつは怪しい!


そう思っていると俺の体が熱くなってきた。


顔や体や手にも汗をかいてきた。


そこに俺の手の上に置いてあるアリシアの手の握る力が、強くなった。


俺の汗が引いてきた。


状況はわかったので、いちど整理するために感知魔法を止めた。


そして急ぎ、アリシアとともに女子部屋に行く。


先にアリシアが入って、大丈夫だと言うことで俺は入った。


着替えている場合があるから、突撃はしない。


俺が部屋に入ると丸いテーブルの椅子に座った。


そして今、見てきたことを全員に話す。


ミーアも聞いていたが、軍の事は知らないみたいだ。


さぁ、どう動くか


全員で作戦会議をして、良いアイディアを出してもらう。


朝になろうかと言う時間だけど、頭が冴えてしまって眠たくない。


結局は、俺が全てやらなきゃいけないので、俺が中心に話しを進めていく。



軍を引き返すのに反対している将軍を、どうにかしなければ、戦争が勃発してしまう。


俺が以前のような精神魔法を使うことを考えたが、ロゼッタを見ていて別のアイディアが浮かんだ。


そのアイディアを説明する。


戦争をすることを望んでいる将軍を、本人を眠らせて、あることをする。


そうすると引き返してくれそうな気がするけど、可能なのかもわからないから、時間がないので実行に移すことにした。




アレクとミーアは、お留守番だ。


女の子4人とロゼットを伴いながら草原に転移した。


そこで説明を始める。


全員が了承したので、ソフィアとイザベラとコリンとアリシアは大きな木の後ろに隠れる。


そしてロゼッタにはドラゴンに戻ってもらう。


ドラゴンに戻ったロゼッタをソフィアとイザベラとコリンとアリシアが見て驚いている。


20メートルほどの高さがあるドラゴンだから見上げるような感じだ。


元の大きさに戻ったドラゴンのロゼッタを確認して、ターゲットが1人になっているときに、睡眠魔法を使った。


そして寝たのを確認して転移で、ここに連れてくる。


そして睡眠魔法を解いて目を覚まさせる。


目を覚ました将軍は、目の前にドラゴンがいるのに驚く。


ドラゴンとなったロゼッタが、


「我の住処を荒らす者よ」と喋りだした


大きく響く声で、威圧感を高めながら


「われは、すごく苛立って怒っている、お前が率いている軍隊が、我の苛立ちを煽り立てている。


このままでは、すべての兵隊を焼き殺して、お前を食わなければ行かなくなる。


ここで引き返すのであれば、許してやろう。


さもなければ、われはお前と家族を食ってしまうことにする。


お前が引き回しても我の怒りは収まらんのかもわからない。


それでも我慢してやろうと思うがどうする?


とロゼッタは喋っている。


目を見開いて口をあんぐりと開けた将軍は、驚愕のために口からはよだれを垂らしている、鼻からは鼻水を垂らしている。


そして、将軍は、「もうしないここで引き返す」と繰り返している。


ロゼッタは「約束を破ればどうなるかわかるであろう」


将軍は「絶対約束を破る事はしません、許してください、すぐに引き返します」と言いながら驚愕のあまり、ズボンが濡れ出した。


そして、将軍を眠らせて証拠をつけてテントに返した。


テントで目覚めた将軍は、なんだ夢だったかとつぶやいたが、あるものが落ちた。


それはロゼッタが噛みついた狼の頭だった。


生々しく血が滴り落ちる


将軍は夢ではなかったと思って体がガタガタ震えだした。


将軍は急いで人を呼んで、「陛下に急いで伝えて欲しい、国に戻ると」


伝令は急いで陛下に伝えに行った。


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