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魔物

主人公のクリスが危なくなります。

村人の多くが魔物にやられてしまい、アリシアも魔物に棍棒で打たれて血を流しながら倒れている。


魔物の目は俺の方を見ているが、棍棒を振り上げて、今にも振り下ろそうとしている。


少しは冷静になった頭だけど、 あとがないことはわかっている。


頭の中で思ってしまう事は「どうすればいい」と考えるばかりで、急がないとアリシアも意識があるかどうかわからない。


どうする、どうする、どうする‥‥と考えるばかりで行動に移す事ができない


このままでは、時間ばかり経過してしまうが、焦りと言うよりも逆に冷静になってしまう自分がいることに気がつく。


緊張してしまうと、体や頭が固まってしまう場合もあるけど、今の自分は、パニックになることなく、逆に冷静になっている。


それでも、木の棒切れで対処できるのかと言う問題もあると思うんだけど、何とか動かなければここを乗り切ることなんかできないと、否定的なことを思う自分がいるのに気がつく。


しかし取ろうとする木の棒が魔物の近くにあるため、どうすればいいのかわからないと思ってしまう。


怖くて、対峙している魔物の目を見ることさえおっかなびっくりなんだけど、結局はどちらが早く動くことができるかだと思うので、魔物の気をそらせるために、自分から見て左側に全力で行くふりをすることにした。


普段からアリシアと遊びで走り回ったり、鍛えるためにいろいろなところを走り回っているので、走ることは不得意ではない。魔物を騙すことができるのかと言う問題があるんだけど、それしかないと思ってフェイントをかけてみようと思った。


まず自分が自分から見て左側に全力で動こうとしたいが、目の端にとらえた魔物が左側に動くのを確認して、とっさに右側に、全力ですごい勢いで動いてみた。。


できるだけ早く動くことをやってみたら、相手の魔物は左側に行くと思ったみたいで完全にフェイントが有効に見えたので、急いで棒のところまで走ってみた。


棒は自分のところから見てそんなに遠くない距離があるのに、すごく長い距離を走ったような気がした。


走ってみると魔物が襲ってくることもなく何とか転がりながらも棒をとることができた。


しかし、こんな棒じゃぁ、魔物にとってもどれぐらい有効なのかもわからないし、本当に撃退することができるのかと言う疑問も生じるけど、なんとか武器らしい武器じゃなくても棒を持つことで少し安心ができた。


こんな時に父親が使っていた剣があればと思うが、それでも自分が扱うには重たすぎる。

そんなことを考えても、ないものはしょうがないと思って棒を魔物に向けて構えてみる。


普段から棒を使った練習しかしていないけど。


魔物と向かい合ったときにチラリと倒れているアリシアを確認してみると大量に出血をしているような気がした、急いで魔物を倒したいんだけど、棒切れでどれだけ魔物を威嚇することができるか不安になっている自分にも気がつく。


感想、ブックマーク、評価ありがとうございます。


励みになっています。


誤字脱字がありましたら申し訳ありませんがお知らせ下さい


読んでいただきありがとうございます。


これから、どんどん面白くなりますのでよろしくお願いします

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