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アーロン伯爵領 3

あまりにも食事が美味しくないので、別の宿に変えてみたが、そこもあまり美味しくなかったんだが、前の宿よりは良かった。


女の子4人が希望する お風呂もあるし、1人用の俺の部屋も少し大きくなった。


女の子4人の部屋は同じくらいかな?


多分だけど、この街の料理が美味しくないのは、麻薬で体をやられていて、味の感覚が鈍くなり味付けができていないことや、鮮度が悪くなっている食品を使っているせいだと思う。


味付けが悪いだけでは、あそこまで俺が悪くなる事は無いから。


だから街人は元気がないような、覇気がないような感じだったのかな。


他の国だったら放置しておくんだけど、自分の国の中だから、何とか対処したいと思うんだけど。


どう対処しようかな??


俺は夜になるのを待って、泊まっている宿から抜け出し街の中を歩いてみる。


もちろん1人で移動しないと、夜だから女の子がついてくると危ないから。


まず、街灯がある街よりも、ない部分に注目したほうがいいと思うので、暗いけど、光がない道を歩いている。


光がないといっても、月明かりはあるので慣れれば、逆に月明かりの方が見える。


俺は、月明かりの中、道を歩きながら建物に寄りかかって座っている奴や、歩いている奴の表情を見ていくと、やはりぼーっとしているような感じや、凶暴になっているような感じがする。


凶暴になっている奴と、もめると面倒なので、気をつけながら歩いている。


しばらく歩いていくと、昨日、俺が路地裏で見つけたマーカーをつけてマークしているやつを見つけた。


麻薬を買っていたやつじゃなく、麻薬を持っていた方だ。


麻薬の売人を見つけたので、俺は、目を合わさないように、顔を見ないようにして、そいつから通り過ぎる。


多分、売人は、麻薬を買ってくれるやつを見つけようとしていると思われる。


だからなんだか、顔を動かさないようにして目だけ動かして、ゆっくり歩いている。


通り過ぎた後、振り返らないようにして建物の門の見えない位置に移動する。


売人にはマーカーをつけてあるので、離れても大丈夫だから。


売人が、歩きながらいろんな人と接触して、麻薬を売り歩いているみたいだ。


持っている麻薬を切らしてしまうと、多分、元締めのところに戻るか隠家に戻ると思う。


しばらくは様子を見ていると、今日は元締めの所でもなく隠れ家でもなく、自分の家に帰ったみたいだ。


しかし多くの人が、この売人から麻薬を買っている。


俺は、この売人を初めて見たのは、昼間に見たから、昼間でも夜でも多くの人が買っていると思われる。


だから街の人の雰囲気が何か変だったわけだ。


でも、この売人だって、家に帰れば奥さんもいるし、子供だって3人もいる。


でもこの売人の家は、奥さんも元気だし子供も元気だ。


つまり自分の家族には麻薬を使っていないし、自分もしていないんだろうな。


でも麻薬を得ることで、他の人を廃人のようにしている。


悪行に手を染めながら、なのに自分の家族だけは守っているような、理不尽なような、納得がいかないような。


自分の家族が守れていれば、他はどうでもいいのか?


自分の家族を守るためには、周辺も関係ないとは言えない。


仕事がないから、しょうがなく手を染めているのかな?


個人的な事情なのでわからないが。



俺は、宿に帰ることにする。


短時間の睡眠だったけど、全員が起きだす前に目が覚める。


そして普通通りに、朝食を食べに下に降りていった。


宿を変えたことで、以前よりは食事が おいしいとは言えないけど、良くなったから。


パーティーメンバーで朝食を食べていると、今日も街に散策に行かないと言った。


えー今日も行くの? とイザベラに言われたが、今日も出かけてみることになった。







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