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防人(さきもり)の戦後  作者: 佐久間五十六


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時代は変わった③

 兵器が変わって行く事も時代の変わり目と思える要素の一つかも知れない。陸上自衛隊においては国産小銃の開発から、野砲や戦車に至るまで、自国開発の兵器が主力の時代が来た。とは言え、現場の自衛官にしてみれば、主力の兵器が変わるのはあまり喜ばしい事ではなく、歓迎はしない。

 何故ならば慣れ親しんだ兵器ほど上手くは扱えないからだ。不断の努力で現場の自衛官は、それを克服し相棒との親和性を高める。勿論、それが仕事なのだから、つべこべ言わず、与えられた物で最大限のパフォーマンスを、しなくてはならないのは事実だ。

 装備が最新の物に更新されれば、部隊の能力は上がる事になる。兵器の質もあがる。兵隊の能力の向上は、戦争の結果にダイレクトにコミットする。兵器の開発から実戦配備まではそれなりに時間がかかる。末端の兵隊に浸透するのに時間がかかるからである。向こう5年はかかるだろう。それに新たな兵器の開発は多岐に渡る為、戦争が発生しなければ、演習等で様子を見る事になる。人員と装備の充実。これが強い軍隊のファクトてある。

 装備品は軍隊の場合、安価ではないものがほとんどだ。時の国家の財政事情に、軍は振り回されるのもしばしばである。その為、新兵器には長期間現役を務めて貰えるように、開発側も工夫する。部隊に届いてしまえば、ある程度の事は現場が判断してくれる。いずれにしても、兵器を活かすも殺すも、その兵器を扱う人間の力量次第になってくる。宝の持ち腐れにならぬように、部隊は高い練度を保つ必要がある。

 戦争における二大要素は、人と兵器の二つである。古今東西これ等二つの要素を満たした勢力はそれなりに結果を出していると言うデータもある。どちらかが欠けても駄目。バランス良く高水準な部隊編成はキープしておく必要がある。時代が変われば兵器も変わる。兵器が変われば人も変わるのは当然の理。いつの世も最新兵器にばかり目が行ってしまいがちであるが、人間力も同じ位大切なのである。

 米軍が何故強いか、それは兵器だけでは無い。軍事演習並の戦争を繰り返しているからだ。当然得られるデータも桁外れで、世界を驚かす兵器を量産出来るのも合点が行く。演習と実戦は全く違う。一歩間違えれば死と言う状況で得られたデータは真実の果実である。演習しかしていない日本の自衛隊と戦争ばかりしている国から得られるデータは天地がひっくり返る程違う。だから日本の自衛隊はアマチュアと言われてしまうのである。

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