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國取り勇者  作者: 朝方
地の矜持
68/101

生命を唄え




 何事をも粉砕せんと迫るヴラドに雷撃が放たれる。質量を持った雷撃だ、絶縁体であろうとも焼き焦がし破壊する一撃が進撃を阻もうと飛び迫った。


「“土よ呑み込み 阻め 続けろ”『大連土壁(グランドウォール)』」


 一歩遅れて土壁が形成される。次々と黄色がかった四角い壁が地面からせり上がり―――()()()()()()


「あー! アイリス!?」

「――っ、すまない……!!」


 そういえばアルシェと一緒に戦ったことが無いばかりか、戦い方すら殆ど知らない……これはやばいか? 不安に思う俺をよそに、俺達の足下がせり上がる。一段高くなった足場からは敵の姿がよく見えた。



「ぬ、はぁあ!!」



 ヴラドは歩みながら、阻む壁が紙屑であるかのような気軽さで打ち崩し進む。流石に走る余裕はないようだがそもそも塔の上、距離なんて有ってないようなものだ。雷鳴纏い荒々しく進む様は、見るものに、まるでどうしようもない、強大な怪物が迫ってくるかのような暴力的なまでの威圧感を感じさせる。


「魔獣ないし魔物なんかは見た覚えがないが、それよりもよっぽど魔と呼ぶに相応しい勇ましさだな。全く、羨ましい限りだよ……!《土着物(クレイスーツ)“左腕岩球”》」


 左手に土が集まり伸びると、長い柄の先に巨大な岩球が形作られた。俺の魔術の実力じゃそのまま放っても弱すぎるし、投げ付けても俺の技量じゃ脅威になりえない。なら、やはり武器が必要だ。


 身体からの延長線上、身に付けた武器ならば“魔装”の強化で十分な武器になり得る!


「潰れろ……!!」

「ぬ!?」


 上空から思いっきり岩球を振り落とす。ヴラドの棍棒と真っ向から凌ぎ合い、砕けながらも拮抗する。続けて釘打ちのように連打するがこれも全て何なく防がれた。やはり力比べでは相手が上、良くて足止めにしかなっていない、だが―――それで十分、()()()()()()()()()



「よいしょ~!《雷槌》」


 軽いかけ声で小槌が投げられた。それは電気を帯びているだけで小さく頼りなく見える。だが、威力は折り紙つきだ。過去に耐久力オバケのバルクを一撃で瀕死にしたのは伊達ではなく、あの時ですら全力でない事を加味するならば、威力だけなら超級に迫る程の大魔術と言えるだろう。


 流石の怪力自慢といえども防ぐには到るまい。攻撃に対処しており不意を付かれたのなら尚更だ。


(やっちまえ……!)


 まずいと感じたのだろう、俺の岩腕を渾身の力で打ち砕くと、棍棒を両手持ちで後ろに下げ、体ごと強く引き絞る。威力を甘く見てる様子は無い、ヴラドは逃げもせず全力を賭して真っ向から打ち落とす腹積もりだ。



「放って置くには役者が勝つか―――ならば詫び全霊を持って応じよう《雷牛鬼呼法》《雷気梱包》《放雷“転集”》!! ぐもぁあ!!!」


 ――――空が弾けた。そう誤認する程の衝撃波を鳴り立たせ小槌と棍棒が中空で鍔迫り合う。如何なる推力を得ているのか空飛ぶ小槌は尋常ならざる暴威をもって押し潰さんとする。


「ぐ……ぬぁあ!!?」


 対してヴラドは電流を撒き散らせながらも、血管を浮き上がらせ渾身の力をもって押し退けんとす。あまりの力に圧させれて棍棒が塔が軋みを上げる。足下の地面が耐えきれずに沈み込み、電熱に焼かれ赤化した。



「拮抗するとは凄いな、獣化もせずに結構な事だ。ああ、ここからは私も攻撃するが卑怯とは言ってくれるなよ?」


 鍔迫り合う間に岩球の修復は終えている。少し心苦しいが、ここからは袋叩きにさせて貰おうか。それに、アルシェも追撃出来ない訳ではないだろう。


「行くぞアルシェ、幸いにも相手は動けないのだ。タコ殴りにしてやろう!!」


「……アイリス、それはちょっと悪党みたいだよ? ……つかれてるのかなぁ……。」

「割りとそんな感じだ。早く終わらせてしまおうか!」

「それなら……うん!」


 アルシェは手に雷撃を纏う、俺が岩腕を振り下ろすと同時にそれは音高く放たれた。



 まだヴラドは身動きを取れない。防がれる心配もなく落とされた岩球は――――されど空中で爆発に吹き飛ばされる。


「―――なっ!?」

「忘れられては心外です、ね……!」


 続けて短剣が飛来し雷撃を貫き消す。すると、空中で向きを変え、アルシェに襲い掛かった!?


「うえぇ!?」


 不自然な挙動、疑い見ると、短剣の柄の辺りが不自然に光りを反射する。


「……ちっ、また糸か!」

「―――ご名答。これでも遠距離攻撃の手段は無いわけでは無いのですよ。」


 声を追い姿を探す。すると、近くの木の枝に器用に立ってるプルト・ガンドの姿が目に入った。



「良い支援だ。お陰で打ち勝てる……!」


 力の均衡が崩れる。棍棒が小槌押し込み初め、遂には打ち飛ばした。狙ったのか弾き飛ばされた小槌が、爆破に揺れた岩球にぶつかり破壊する。


 そんな偉業を魅せたヴラドは、身体中から雷熱による煙を立ち上げ、片膝を付く。


「ぐぅ、軋むな。」


「無理はしないように、特にあなたは技と見ると相対する悪癖がありますから。」

「……善処しよう。」


 疲労など無いとばかりに悠然と立ち上がり、煙を切り払う。


「では……専心する。」

「ええ、全力で打ち破りましょうか。」


 戦意に滾った二人分の強い瞳が俺達を射竦めた。



「これはまずいな、どうだアルシェ? やれそうか?」

「――と、うん!」


 空から縦横無尽に襲い来る短剣を躱しながらも元気良く返答する。武器を失えど気負いする様子もない、全く頼もしいばかりだ。


 対して俺の身体は鈍く、頭には鈍痛が重くのし掛かる。この感覚は魔力酔いの症状に近い、昨今は魔力操作に慣れてそうそう起こりえなかったのだが属性魔装に加え、大規模な魔力酷使に身体が悲鳴を上げたらしい。端的に興奮状態(アドレナリン)が切れたのだろう、酩酊感に吐き気まで襲って来ていた。


(相手も万全ではないと思いたいが……というかアルシェは大丈夫なのか?)


 初撃の大規模魔術に加え、彼女も戦闘しっぱなしだ。魔術の腕としては数段上の彼女ならば効率の良い魔力運用が出来るのかも知れないが、それでも一度魔力疲労で寝転んでるのを見ている。長期戦は少し心配だろう。


「私は頭が熱くなってきた。正直長期戦は難しい、速攻で決めるぞ!」

「おーけ! じゃ、がんばる……!」


 アルシェはやる気に声を上げ、同時に雷撃で短剣を打ち飛ばした。




 *




「――ヴラドはそのまま突撃を、ボクは彼女の足留めに専念します!」

「了解だ。」


 悠然と歩む。沈み込んで出来た窪みから一足で飛び出ると一呼吸置き、前進を開始した。

 そうはさせじとアルシェが攻撃を仕掛けるが、またもや飛んで来た短剣に邪魔される。今度は二本だ。二本の短剣がそれぞれ両手に繋がれた鋼糸に操られ、変則的な動きで彼女を追い迫る。


「む! じゃ~ま~!」


「それが目的ですので、邪険にしているのですから、どうぞ存分に煙たがってて下さいね?」

「いじわる!!」


 避けれない速度ではない、むしろ距離が離れてる分遅いくらいだ。だが、空から落ち、もしくは地から跳ね飛び、動きを変え襲って来る短剣に意識を割かれ、手一杯になってしまう。対策されているのか雷撃に依る感電も効果が無いようだ。



「アルシェ!?」


「よそ見をしていて良いのか?」

「!?」


 直近の土壁が破壊され、中から巨大な影が飛び出て来る。その巨漢――ヴラドはその場で踏み込むと、棍棒を振りかぶり、飛び上がって来た!?

 情景反射で後ろに跳び、何とか脅威から身を逃れる。目前を通り抜けた暴威は鎧越しにも分かる風圧を叩き付け、眼前の大地を、足場の土壁を大きく穿った。


(……アルシェはこんなのと対峙してたのか……!!)


 まるで鬼。俺の倍は有るんじゃないかと錯覚する背丈に盛り上がった筋肉、頭に聳え立つ牛角に焼け焦げた服が歴戦の猛者――脅威だと否応なしにも証明してくる。そんな相手の武器がデカイ棍棒とか何の冗談だ? 圧倒的なまでの威圧感に尻込みしそうになる…………いやまて………あれは、ヒビ()か?


「降参か、ならばそのまま動かぬ事だ。」


「――……っ! ふっざけんな!!」


 掛けられた言葉に一瞬思考が固まる、遅れて理解し怒りが涌き出た。……ふざけるな。敗北ならまだ良い、受け入れるだけ、だが―――諦める事だけは()()()()()!!


 魔力を引き出す。無意識に行ったその行動に押され俺は()()()()()()


「良い意気だ。そうでなくてはな……!」

「うるさい、()が、勝つ!」


 左拳は受け止められ弾かれる。構うものかと剣を振り落とす!

 力及ばず棍棒に弾かれる。………上等だ!!



「打ち克つまで攻撃を続けてやる……!!」


 拳を下ろす、弾かれる。剣を振るう、弾かれる。殴る、防がれ押し飛ばされる。剣を突き出し逸らされた。

 駄々っ子のごとき攻撃で攻め続ける。身体が痺れて来た。魔力で無理やり誤魔化しているが、力が入らなくなってくる。軽く返されるだけだというのに何をそんなに頑張る事があるんだ?


「る、さい!!」


 頭痛が生み出す幻聴を噛み殺し、滑るように拳を叩き込む。

 ………これだけだ。俺にはこれしか残っていない、失わない為には前に進むしか無いんだ!!



「強い拳だ。だが、相手を見ねば意味はないぞ?」

「ぐ……!?」


 言葉に理性を脳裏から取り戻し、間一髪クロスした剣と腕で受け止める。少し後ずさったが衝撃を殺しきれた。………危なかった、後一歩でぶっ倒れるところだ。ここで自滅とか笑えない……。


「……お優しい事だな、今攻めれば苦もなく勝てたぞ?」

「うむ、耐えるとは考えになかった。失態だ……。」


 静かに棍棒を上段に構える。その様子からは少しもふざけた様子がなく、本心から言っているような雰囲気があった。



「……お前、もしかして天然か?」


「質問の意図が解らぬが……鍛練の賜物だ。」


 うん、天然だ。少しは頭も冷えて来た。力押しでやるのも悪くはないが、勝目のある時にやるべきだ。今じゃない、そもそも今俺は()()()()()()()



「ぬっ――!?」


 ()()()()()()()が背後から飛来する。ヴラドすかさず振り向いて打ち消すが―――それは俺に背を向けるって事だぞ?

 ―――斬り掛かる。渾身の力を込め、地を滑り剣を振るう。ヴラドも分かっていたのだろう、即座に振り向き受け止めるが………一歩、浅い―――!!


「貰ったぞ―――!!」

「………ぐ、むぅ!?」


 鍔迫り合いながら全力でもって前進する。土を踏み締め、魔力を足に集中させ押し込む。“土の属性魔装”当然、()()()()()()、類を見ない程頑強だ!


「相撲を知ってるか? 私の故郷の競技だから知らなくても無理はないが!」


 一歩、また一歩押し進む。


「円を決め、その中で押し合う競技だ。」

「それが、なんだ……?」


 問いを無視し更に前へ前へ押し込み前進する。


「競技だから勿論ルールがある。前述した以上、当然円から出たら終わり、勝敗が決まる……!」

「まさか……!? ぬぅ……!」


 気付いたのか抵抗が強まった。だが、それ以上の力で前進する!! ヴラドが進んだ土壁の道を逆から辿るように押し進み行く。如何な怪力とはいえども、この高さから落とされては無傷とは行かないんじゃないか!? 飛べる訳でもあるまいし……!



「寄り切らせて貰うぞ……!!」


 裂帛の気合を込めて、遂に駆け足まで持ち込んだ!


「ぐ、まさか……俺が力比べを挑まれるとはな……!《雷牛気呼法》」

「にゃぐぅ!?」


 体内から電気を迸らせ途端、まるで鉄の様に重くなった。ぎりぎりと音を立て縁の寸前で前進が止まる。



「おい!? しぶといぞ!!」


「よく愚直と言われるな。それが取り柄だ。」

「知るか……!?」


 負担が大きいのだろう、塔が軋んだ音を立て崩れ出す。もし崩れ落ちたら相討ち、悪くはない結果だ。いや、こいつの事だそれすら何とかしそうな怖さがある………ここはやっぱり押し勝つしか……!!?


 段々と後ずさる。力負けして来た。助け船を求め、ちらりと伺うがアルシェは先程以上の猛攻で動きを封じられていて動けない。助けは望めないか……なら、ここが勝負時だ!!


「《属性魔装》うら……ぁ!!」


 渾身の力を込め均衡まで天秤を押し戻す。既に纏う魔力は自己の限界値を越えている。全身が震え、身体から土がぽろぽろと溢れ出す。時間が無い、これ以上打てる手は尽きた。せめて何か切欠でもあれば………!?


「――――なに……?」


 棍棒にヒビ()()()()。小さなヒビはクモの巣状に拡がり………遂には棍棒が()()()()()


「ぐっ!?」

「ここ、だ!!!!」


 引き出した魔力、その殆どを足先に叩き付ける! 武器が折れた事で開いた間隙を瞬足で詰め、全身全霊を込めたぶちかましを炸裂させた!!


 防ぐなんて不可能、擦っただけで敗北を免れない程の突進は―――




 ―――されど巧みな身のこなしで()()()()()


「………は?」


「―――すまない、無理をするなと言われているのでな。」


 急に止まるなど不可能だ。前に進むことだけに専心した。当然、停止の事なんてこれっぽっちも想定していない。

 足は予定道理に前に進み、塔の縁をそのまま跳び越える。足先は空中、勢いのまま飛翔し、直近の木に飛び込んで行った………。



「………え?」


 そう、()()()()()()()()()()


「しまった……! ガンド!」


 プルトの手は鋼糸を両手で忙しく操っている為に塞がっている。そもそも不安定な木の上だ逃げることは不可能、ヴラドが勝つと盲信していたのだろう、その表情には一点の曇りもない驚愕が描かれていた。


 目算がズレ、高度が少し足りないが問題はない。加速度の乗り切った跳び蹴りを木に叩き込む! 衝撃に木がへし折れ、プルトは空に投げ出された。



「待ちわびたぞ?」

「迷惑千万、願い下げですよ……!」


 空中で斬り掛かる。だが、流石の指揮官だ切り替え早く鋼糸を捨てており、変わりに構えられた細剣で綺麗に受け流す。曲劇みたいに身軽な奴だ。


「―――追い詰めた。そう思ってるなら理解が浅いよ、犬獣人の脚力を舐めている。無様に落下するのはお前だけだ!」


 足場が無いなんて気にも止めていない。身体の捻転を利用し切り、地上に居る時と然して変わらない連撃を繰り広げた。


「……っ!?」


 土が剥離する。魔力の制御が溢れ出し、土鎧が脆く崩れて行く。反撃をしようとするが不安定な空中、細剣の衝撃で体制を崩されどうしようもない!?

 ――遂には土鎧が剥がれ落ち、中身が所々露になってしまう。



「残念ですが落下の前に決着がつきそうです。あなたは本当に手強かった。その強さは十二分に誇れるものです。」


「それは、光栄だな……!」


 せめてもの抵抗でまだ装甲の残ってる左手を前に出す。敵の攻撃は正確極まりない、この程度の防御など何の意味も無いだろう。無駄な抵抗だ。

 鞭の様な脱力から放たれる一線、当たる寸前に力を解放する事で姿勢を崩す事なく剣線が放たれる。


 針を通すかの如く正確な突きが迫り――――



「『風壁』」



 ―――突如間に挟まった魔術に押され逸らされた。ずれた細剣は狙った様に左手に命中する。


「……――な、に?」


 驚き声がした方を見た。そこには手を掲げて、()()が立っている。少しひきつりながらも不敵な表情でこちらを見上げていた。


「あとは任せましたよ!アイリスさん!」

「――! ああ!」


 体勢は依然として芳しくない、だが左手を押された影響で右手は近い、剣は届く! 最後だと全ての魔力を腕に集中させ―――叩き付ける!


「返すぞ!」

「――――っ!」


 プルトは瞬時に短剣を取り出し防ぐ、が無駄だ。片手で弾ける程柔くは無いぞ!


「くっ、そ!?」

「墜ちろ……!《魔装術》……!!」


 吹き飛ばす! 更にだめ押しで剣をぶん投げた!!


 プルトはきりもみしながらも姿勢を立て直し、着地しようとするが、飛来する剣がそれを許さない。遂には地面に叩き付けられ、土煙に呑まれた。

 追って俺も墜落する。魔道具が起動し衝撃から身を守った。魔力の結界越しに顔を上げ、結果を確認する。


 …………そこには魔力の結界に包まれた()()()()()()()の姿があった。



「俺、達の……勝ちだ!!」


 手を空に掲げ勝鬨を上げる。続いてジンが、アルシェが歓声を上げた。

 ―――訓練を含めても初勝利だ。感慨に心を震えさせ………安堵に意識を預けた。




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