表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

そんな星影さやかな夜

それとはまたべつの夜、彼女のもとへ


一通の《ほしかげ》が届いた。

届いたのは、一編の、

絵物語の中の詩の形をしていたかもしれません。



タイトルは、そんな星影さやかな夜


届いたのは、真夜中3時。

人みな眠る、ころあいです。


でわ。

お読みくださいませ。








君と僕の運命を

みるにつけて

星占いなどあてにならないと

弓矢で射られるように

知らされる

星影さやかな夜


愛の泉はとおくてとおくて

真実よりも美しく透きとおっている

絵物語の架空のよりしろ



君を守ることだけを考えていると

この手にできる僕の幸せさえ

邪魔なだけでまるで要らなく思えて来て


強がりだけど欲しいものはないと

言い放ってみたりして

生きていきたい



なにも持たないことが美しいだなんて

虚構のモラトリアムの

だから心に染み込むささやきなのかもしれない


そんな美しい絵物語を空中に浮かばせて

僕をみて笑っているなんて

たちの悪い君の

嫌われるための冗談のつもり?


だけど僕はただ生きていきたいだけ


僕は君の知っている

幸せも不幸せも

欲望も絶望も

笑い顔も泣き顔も

君がそこにいるからあふれる

君の触れるすべての世界の光も闇も

大切にするためだけに

生きていきたい


そのためだけに

生きていきたいだけ







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ