都合のいい話はなしで
飛び降りて死んだはずの主人公は、見知らない白い場所に立っていた、見知らぬ女と自分しかいない場所、死後の世界に行けないと言う女の提案で主人公は転生をすることになり、新たな人生を女として始めることにするが、どこか見覚えがある場所や人々、これらが意味することとは…?
⚠️異世界転生ものではありません
書き直しや唐突に削除する可能性はあります。
理解する前に衝撃が来る。そして俺の人生は終わる。
―――はずだった。
「おはようございまーす!」
目の前には、金髪の女がいた。顔立ちは整っているが、どことなく、頭が軽そうにみえた。
「あれ?起きてますよね?自分の名前言えますか?誕生日は?恋人さんは?あっもしかしてそれはいませんでしたね?」
訳もわからぬまま、質問を矢継ぎ早に女はしてくる。見渡してみると辺り一面は白く先が見えないほどに広かった。
「あんた、誰なんだよ!俺は確かに飛び降りたはずなのにここはどこだ!」
「え~こちらの質問に答えないではじめの言葉がそれですか~」
これは恋人さんなんかはいませんね~なんて呑気なことを呟く。
「いいから答えろよ、ここはどこだ、そしてお前は誰なんだ、俺はきちんと死んだのか」
「はいはい、全部話しますから少しは落ち着いてくださいよ。」
コホンと一息おいてから話を始めた
「まずここは死後の世界です。正確にはその手前ですが、あなたはちゃんと死にました、確か死因は飛び降り自殺でしたよね。」
俺はうなずく。
「はい、自殺したときの記憶はありますね。あなたは死んだ、そしてここに来ました、ですがなんとここで問題があるんです!」
「なんだその問題は」
「最近人間さんが増えすぎましてね、特に自殺者さん達が死後の世界の定員がもういっぱいなんですよ~」
「はあ?じゃあ俺はどうなるんだ!」
納得いかないと、くってかかる
「ですので、こちらはとある二つのサービスを提供させて持ってるんです」
「一つは転生して規定年数が貯まると、死後の世界に行けるといったものです。もう一つは私達のお手伝いをして定員があくまで待つというのなんですけど、どちらにします?」
にこやかに女は喋り終わった。
「おい転生したら、虫とか動物になるとかじゃないだろうな」
「いえいえ、人間ですよ。それもちゃんと性別と環境も選べますよ。いや~最初から勝ち組確定ですね!」
茶化しながら説明する女に苛ついていく。
「じゃあ転生で、いい。」
「本当ですか?間違いないですか。後からなしは駄目ですからね~。」
「いいから、早くしろ。お前と話してると苛ついてしょうがない。」
「はいはーい、わかりましたよ。それじゃあ諸々の手続きをしましょうか。」
どこからか、紙を取り出し、俺は転生の準備を始めた。