表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔法の絨毯

作者: Ratio

昔、空飛ぶ魔法の絨毯があった。


一見するとごく普通の絨毯なのだが、人がその上に乗り「飛びたい」と強く願うことで宙に浮き、意のままに操ることができる、魔法の絨毯だ。


魔法の絨毯は世界中の富豪達の間で大層高い値段で取引きされ、世界各国を渡っていった。


だが気が遠くなるような長い時が経つにつれ、いつしか魔法の絨毯の使い方を知るものはいなくなってしまった。


ついには魔法の絨毯の「魔法」の部分は忘れ去られてしまい、普通の絨毯として扱われるようになった。


普通の絨毯の上で「飛びたい」と願う者はいない。


今では歴史博物館に「大昔の高級絨毯」として展示されている。

狭いガラスケースの中で魔法の絨毯だけが唯一、「飛びたい」と願っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ