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後編

 

 

 私、呼水斎よびみずいつきはオタクの入った普通の女子大生でした。

 あ、違う! 女子大生です。現在進行形で女子大生、凄く大事。

 だって私、まだ呼水斎を終わらせてませんから。……多分。

 私は創作界隈で言われる「乙女ゲームの世界にトリップ」と言う現象に巻き込まれているんだと思う。

 巻き込まれ方は生身の異世界トリップとか、転生とか色々あるんだけど私の場合はどの手法が取り入れられているのか分からない。

 朝起きたら何故かダンボール箱だらけの見知らぬ部屋にいて、見知らぬ母親に「あんた、まだ引越しの荷解き終わってないじゃない」とか言われて、「こんなだらしなくて新しい学校でうまくやっていけるのかしら」と、よく分からないまま説明的なセリフで目の前の現実をなんとか飲み込もうとした。結果、やけにリアルな夢として片付けて私は転校先とされる高校で二年生からやり直す若返りを楽しむ方向を見出していた。

 夢だかなんだか分からない状況を素直に受け入れたのは、現実での私が就活が上手く行ってなかったから。

 オワハラで悩む同級生が羨ましく感じるくらい内定が取れなかった私は、この世界に来る前の前日も、その日届いたお祈りメールに泣き伏していた。

 特別なイベントなんてない。ただ傷心だったくらいだ。

 世界なんて終わってしまえばいいくらいは思ったかも知れないけど、だからって『世界が終わる、その前に。』なんて乙女ゲームに意識が飛ぶ要素はなかった筈だ。

 私がゲームと同じ世界だと気付いたのは早かった。

 まず転向先の学校名に覚えがあったし、ヒロインの美山みのりさんが同じクラスだったのが大きい。

 好きだったのだ。

 後味が悪かろうがこの作品が好きだったし、健気なヒロインには好感を持っていたのだ。あと、この手の乙女ゲーム世界になんちゃら系の作品を多く読んでいたのも順応性を高めたかも知れない。

 ゲーム世界において自分がモブだと知った私は傍観も考えた。ヒロインみのりさんの幸せを後押しする親友役にのし上がる手もある。乗っ取りは考えなかったな。あわよくばヒロインが狙わない攻略者の誰かと……なんて邪な想いはありましたね、ハイ。

 だけど今の道を選んだのは、美山麦に出会ってしまったからだ。

 元々ゲームをプレイしていた頃から美山君はタイプだったし、一番好きなキャラだった。

 でも、いざ同じ次元に立った瞬間、落ちてしまったんだ、恋に。

 単純だよ。とても単純。

 恋に落ちてしまったから私は決めたんだ。

 美山麦生存ルートを作ってやろうと。

 攻略しようなんて思いに至らなかったは、設定の所為だ。

 みのりさんが攻略者とハピエンになっても美山君は死亡……否、存在抹消。

 みのりさんがバッドエンドとして毬也ルートに入ったら存在は確立するんだけど人類終了である。

 だったら冒険しようじゃないか。

 夢かも知れない世界だ。いつ覚めやるとも分からない世界でやれるだけやろうと、私は美山君の父親になる日野原毬也改心作戦という茨の道を選んだのだ。

 要は毬也が真っ当な男になればいいだけである。

 元々みのりさんは毬也に未練があるし、どのルートでも毬也を選ぶ選択肢が存在するくらい毬也ルートはかなりちょろい。問題は毬也がクズってだけで……。

 だもんでキツかったよ、かなり。

 毬也にはかなりウザがられたし、毬也ファンに睨まれるし、みのりさんらには彼女認定されるし、あと調子乗った毬也に襲われかけたし……。

 育成ゲームもいくつかやったことはあるけど、ダメンズを真っ当に育て直す無理ゲーによく手を出したな自分って感心しちゃうわ。

 頑張れたのは、やっぱり美山君が幸せになれる未来が欲しかったからだ。

 恋愛がみのりさんにとってのトラウマなら、この世界は私にとってのトラウマだ。

 我が身を削ってのサポート。生まれないことで完結する償いの虚しさにどれだけ泣かされたか。


「ただとにかく好きな人に生きて幸せになって欲しかっただけなんだ」


 エゴと知りながら、美山君に邪魔だと睨まれながらも貫き通した私の意地。

 全てを告白して大きく息を吐いた私は美山君を見据えた。美山君は全てを上手く消化しようと押し黙り、難しい顔を見せる。深い思考に入る時の顔だ。この一年、私が恋慕ってから知った顔。


「全部を信じるのは難しいと思う。多分、待ち受ける君の未来が幸せかどうかも疑わしいかも知れない」


 彼にとっての日野原毬也は諸悪の根源で、改心したところで受け入れるのは難しいのは想像出来る。


「でも毬也も毬也なりに歪む事情はあったんだ。どっかで正す機会もないまま拗れに拗れて君の未来での末路なんだけど……」


 この一年育て直した弟子のフォローを並べれば「黙って」と制された。

 今更聞きたくないのは当然だ。

 これ以上私からの言葉もなく、居心地悪く美山君の反応を窺い待つ。

 体育館の方向から賑やかな声が聞こえた。式が終わり、卒業生が在校生に見守られながら退場しているのだろう。

 式典、サボってしまったなとぼんやり罪悪感を覚えながら空を見上げると風に乗って紙吹雪がチラチラと降って来た。そう言えば退場の時に盛大に撒き散らすのが伝統だからと、クラスで大量にチラシを切らされたっけと思い出す。

 まさか一年に渡り高校生をやり直すなんて考えなかった私は、懐かしいこの青春の感覚に自然と笑みが零れた。


「……こんな時も笑うんだね」

「あ、ごめん。よく緊張感ないって言われるよ」

「あなたが就活失敗してんの、その所じゃないかね」

「うっ」


 辛辣だなぁ。

 忘れたかった元の世界の現実に胸を押さえれば、美山君は小さく謝った。


「これは八つ当たり。大人気なかったね」

「ううん。事実だし」

「まあ、否定はしないけどさ。正直、あなたの真意を聞いて、俺はどうしたらいいか考えさせられるよ」

「流れに任せたらいいんじゃないかな。やり直すんでしょ」

「そうじゃなくて、呼水さんの事だよ」

「私?」


 はてと首を傾げれば美山君は呆れて物も言えない、馬鹿を見るような憐憫の目をこちらに向ける。


「俺はゲームとしてのシナリオと、呼水さんの告白に悩まされてるんですけど?」

「え?」


 あ、勢いで好きな人とか言ってたかも知れない。


「もしかしてワンチャンあるのかな?」


 言ってしまったのは仕方ない。

 全然ロマンチックじゃないし、乙女ゲーム展開じゃないけど、こんなに頑張ったんだもん、私だって可能性はあるよね。

 なんて淡い期待で尋ねたら美山君は苦笑した。


「ないよ。だってこの一年、俺は呼水さんの事、日野原毬也をみのりさんに絡ませようとする邪魔な存在だったんだよ。それをいきなり異性として意識するの無理がある」

「ですよね〜」


 分かってましたさ! 私の印象最悪だってのは覚悟してましたもの。だか泣かない。女の子だけど涙は流さないわ。

 肩を落とせば美山君はその様を面白がるように笑った。さすがにムッとするわ。


「美山君、乙女の失恋なんだと思ってんの!」


 親子二代揃ってデリカシーなし男ですか!

 にらみつければ美山君は謝るが、腹は抱えている。


「ごめんって……。でも、俺を悩ませていた邪魔者が、俺の為に動いてたとか、俺が好きだとかありえなさ過ぎてなんかおかしいよ」

「それは美山君が私の目論見が分からなかったからそう感じるだけで、私はいつだって真剣なんですが」

「うん、そうだろうね。まさかこんな俺を本気で救おうなんて思う人がいるとか、予想外で……俺……」


 途端、美山君は涙を流した。

 恥ずかしそうに目元を腕で隠したけど、涙は止まらないらしくて蹲って肩を震わせて咽び泣いた。

 私は触れるのを躊躇い、ただ傍で彼が落ち着くのをじっと待つ。遠くで運動部と思われる男子生徒の万歳三唱が響いていた。



「……お恥ずかしい姿をお見せして……」

「いえいえ。ちょっと新鮮な気持ちで眺めさせていただきました」


 鼻を噛んだ美山君がじろりと睨む。冗談だってば。


「今になって俺、わかった気がする。本当は俺が呼水さんの選んだ道を選択するべきだったんだなって」

「何かあったの?」

「あったというか、ずっと胸の中にあった重く渦巻いていた何かが消えた感じがするんだ。みのりさんが日野原以外に傾きかけた時は物凄い虚無感が襲って来たのに、今はそうじゃない違うものがある気がする」

「いい方に進んだ未来?」


 美山君はそうかもと頷く。

 その顔が初めて年相応の男の子みたいに笑うものだから心臓に悪い。


「どうしよう。美山君にキスしたい」

「やめてよ。俺、一応フりましたよね?」

「もしかしたら大逆転あるかなって」

「うわ、強過ぎ……」

「でなきゃこの一年頑張れなかったってば!」


 実際何度も諦め掛けたんだよ。

 確証はないルートだし、私は報われないし。

 いじけて俯いたら、美山君が優しく私の頭を撫でた。


「呼水さんの気持ち、今となっては嬉しいよ。でも、俺と君は“無理”でしょ」

「無理?」

「だって俺はこの時代の人間じゃないし、呼水さんはこの世界の人間じゃない。色々と無理がある」


 やはり次元の壁ですか。

 しょんぼりと泣きたい気持ちをぐっと堪えていたら、美山君は「でも」と言葉を続けた。


「友情ならいいと思う。友情は世界を越えるとか言うしさ」

「愛は越えませんか?」


 訴えれば美山君はまた私の頭を撫でて、子供を言い聞かせるように囁く。


「友達は会えなくても存在が心の支えになるけど、恋人は触れ合えないと辛いだろ?」

「その回答は私に期待をさせませんか?」

「悪いね。でも、芽生えたのはまだ友愛だよ」


 にこりと差し出された右手に私は戸惑いながら、恨みがましく訴える。


「ズルイ」

「ずるいよ? こう見えて、俺、中身は結構歳食ってるし」


 そう言えばおまけシナリオでそうでしたね。

 今までは美山君の手の内を知っていた私にアドバンテージがあったけれど、全て明かしてしまえばやり手の彼に対抗するカードもない私は、術なく右手を差し出した。

 これは和解の握手である。




 気付いたら、懐かしい天井を見上げて私は目覚めた。

 せっかく慣れ親しんだ異世界の新築の自室の天井とは違う、何人もの学生の青春を見届けた学生アパートの古い天井だ。

 私が生まれ育った世界である。

 暫し呆然と天井の染みの数を数えるように眺めていた私は、噛み締めるようにボヤいた。


「失恋くらいちゃんとさせてくれよ……」


 どうやら私は、夢の中のゲームの世界の住人にかなり本気で恋していたらしい。胸の痛みが悲しいくらいにそれを証明していた。


 あの一年の長い体験はこっちではたった一晩だったみたいで、失踪騒ぎにならずに元の生活に戻れた。まあ、体感としては一年間女子高生として過ごしていた所為で、就活モードの女子大生の勘を取り戻す必要はあったけど。

 不思議なのは、あの夢の元になったゲームが存在ごと消えてしまった事だろうか。

 ソフトどころか大変お世話になった攻略サイトまで消えていた。まるで初めから存在しなかったような。

 でもそれがいいのかも知れない。

 あんな未来が存在しない道を、美山君が歩いているみたいなものだから。

 だけどこれで、私と彼を繋ぐものはすっかりなくなってしまった。その事で私はちょっと嘆いたけれど、長くは続かなかった。悲劇のヒロインに酔いしれる暇を許されなかったと言いますが。

 そうです、就活ですね。

 私、かなり頑張りましたよ?

 むしろあの一年間があったからか、失い掛けていた青臭い気持ちややる気が蘇ってその後の私は活気に満ち溢れていたと思う。失恋をバネに……とも言えるけど、ともかく何社か色良い返事を取れたし、本命の出版社の内定も決まった。

 その後は卒業準備やらインターンや引越しやらで慌しく時間は過ぎ、私は社会人一年生の浮輪を必死に掴みながら世間の荒波を泳いだ。

 回された部署が社内でも売れ筋の女性誌ってのもあってとにかくキツかった。がむしゃらに働いて仕事を覚えようともがいてもがいて、余暇を楽しむ間もなく働いて働いて三年経った頃、私はようやく一つの大きな仕事を任されたのだった。

 大きな……とは言っても、その月の一特集のコーナーインタビューだけど。しかも予算の都合で同行カメラマンはおらず、単独インタビュー。

 でもインタビュー記事は先輩のアシストとして何度も同行したし、やれる! と息巻いて挑みました。


「遅れてしまい申し訳ありません!」


 最初のインタビューで時間が押してしまい、二人目のインタビュー相手の待合せに遅刻する大ポカをやってしまいました。ああ腹切りたい。

 もうどうして一人目にこっちの界隈では有名な色ボケ作家の木乃蓮を組んだんだよ! 恋愛事情は熱く語ってくれたけどさ、歳下彼女への惚気話を延々と聞かされるこっちの身にもなってくれ。極上イケメンで眼福でしたがね! ご馳走様!!

 しかし社会人でそんな言い訳は見苦しく、全部不満は飲み込んで謝りに謝って、優しく許された私はようやく落ち着きを払い席に着く。

 取材場所は閑静な住宅街の中にあるカフェ。

 物作りイケメン恋愛事情。

 いかにも女性誌っぽいテーマの取材に快く協力してくれたのに、なんて申し訳なさいっぱいでようやく取材相手の顔を私は確認した。

 やっぱり似てる。

 取材前に写真でも見たけれど、二人目のインタビュー相手の蔭山暁季かげやまあきさんは、美山君の面影を持つ人だった。

 高校生の美山君が大人になったらこんな感じかなっていう。だから会う前から少しドキドキだったんだけど、仕事に私情は禁物。


「お電話やメールでは何度か挨拶させて頂きましたが、こうしてお会い出来て光栄です。改めまして、わたくし、呼水斎と申します。本日は貴重なお時間頂きありがとうございます。早速ですが、一枚写真よろしいですか?」

「いいですよ。カメラマンの方はいないんですね」

「そうですね。付ける場合あるんですが、うちではインタビューの場合、一対一で本音を引き出しやすいようにということで編集がカメラも担当するんです」


 安心して下さい。それなりに腕も磨いてますから、かっこよく撮りますよと言えば蔭山さんは吹き出した。

 笑うとますます似ているななんて思いながら、本題を持ち出す。


「ところで、今回のテーマが物作りイケメンの恋愛事情なんですが、イケメン過ぎるゲームクリエイターとして人気の陰山さんは引く手数多何じゃないですか?」

「そんなことないですよ。仕事は毎日締切に追われてるし、スマホアプリだとかこの世界も幅が広がって競争率激しいし、毎日戦いで恋愛する余裕もなかなか……」

「あ、それ分かります。雑誌編集も徹夜当たり前だし、全然お洒落な雰囲気味わうどころじゃなくてそれどころじゃないんですよね」

「おや、それは良かった」


 ん……?

 今、なんか言いました? 聞き返そうにも「それで?」と質問を促されては無理に引き戻せない。


「では今は恋愛に時間を割く余裕がないという蔭山さんですが、理想の女性はいますよね?」

「もちろん。でも俺の理想って話してもあまり共感を得られないんですよね」

「それって変わったご趣味という意味ですか?」


 少し前のめりに聞けば蔭山さんはにこりと笑う。


「ところで、今、新作RPGを手掛けているんですが、呼水さんはゲームとかしますか?」

「え、はい。最近はあまり余裕はないですが、学生時代は結構楽しみましたよ」


 はぐらかされた。相当マニアックなのかしらと、とりあえず彼の雑談に付き合う。


「今度のRPGは珍しく女性主人公でしてね、いわゆる勇者ポジションなんですが、テーマが魔王になった幼馴染みごと世界を救う話なんですよ」

「ひょっとして、それって結構恋愛が絡むストーリーなんですか?」

「そうなりますね」


 それはちょっと気になるかもと、仕事とは別でメモを取れば蔭山さんは一息吐くようにコーヒーを一口飲んだ。


「実はこのストーリー、俺が高校生の時に一時期見ていた夢の内容を基盤にしているんですよ」

「夢ですか? 眠る時に見る方の?」

「ええ、そっちです。これが結構な悪夢なんで割愛するんですが、俺が親父を殺害してしまうことで世界が滅んでしまうんですよ」


 ちらりとこちらを窺う蔭山さんの視線に、私の心臓は鷲掴みされた気がした。いやいや。なんの冗談だ。そんなことあるわけない。


「それは……酷い夢ですね」


 口が渇く。アイスコーヒーを喉に押し流してる私をよそに、蔭山さんの話は続く。


「酷い悪夢です。現実での両親は仲睦まじく、自分も親父は尊敬しているのに、夢がやけに生々しくリアルに感じて精神が凄く不安定になりましたよ」


 それからノイローゼ気味になって、ある年の冬休みに一週間寝込んでしまいましてね。そう蔭山さんは肩を竦めた。


「その頃の自分は夢と現実の境が崩れて自分を見失っていて、自分の存在を消そうと躍起になっていました。あ、夢の中の話なんですけどね。そんな中、一人の変な女が現れて悉く俺の邪魔をするんですよ。それがまるで俺を地獄に向かわせているかのような動きで、腹立たしかったですね。でも、実際は違ったんです」


 言葉を切った蔭山さんが私の目をじっと見つめる。


「……俺の理想の女性、魔王ごと世界を救う道を選ぶ女勇者なんだけど、今分かるよね?」

「分かるかバカ!」


 堪えきれずに泣き出した私の頭を美山君……いや、蔭山さんが撫でる。


「夢から覚めた後、俺はずっとあなたに恋していた。俺に大逆転のワンチャンはあるかな?」

「ワンチャンどころか何回でもありますよ!」


 店内だというのも忘れて私は立ち上がって蔭山さんの首筋に抱きついた。


「私が幸せにしてやんよ! わぁぁぁん」

「それ、俺のセリフ」


 みっともなく大泣きする私を抱き締めて、蔭山さんは耳元で囁く。


「ところで、乙女ゲームに不可欠なキスシーンのスチルはどこで回収する?」


 今? いやいやないわ。時間改めるのもないわ。そんなムードない。

 暫し考えて私は答える。


「二周目で回収させて下さい」


 とりあえず退勤してからリスタートしましょうか。

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