3、悲しい現実
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「なんで助けてくれなかったの?」
「怖かったんだ、俺は・・・。」
「私も怖かった。もちろんあなた以上にね。 じゃあここで問題、私はその間何を食べたと思う?」
「・・・?」
「正解は肉よ。でもただの肉じゃない。言葉を使い、理性を持った肉をね。」
「っ! お、俺はっ・・!」
「まあいいわ、あなたに言いたかったのはそれだけだから。じゃあね。」
「ま、待ってくれ! たのむ・・・」
基地内部 医務室にて、
「・・・ん、夢・・?」
「あ、伍長。」
一瞬声の主を探したがすぐ右にいたのに気付いた。舞だった。 右側が死角になっていた。
「・・・、あっ敵は、敵はどうなったの!?」
基地が襲撃されたことを思い出した。
「落ち着いて下さい、伍長!」
「殲滅したよ。」
明らかに違う声がした。
「誰だ?」
「おっと、これは失礼。」
そう言って仕切りのカーテンが開かれた。
「俺は浅見健介、階級は戦闘大尉でtype-15のパイロットだ。よろしくな。」
「ああ、あの時助けてくれた。ありがとうございました。」
「いや、礼はいいんだ。それよりも問題は、」
そう言って健介は険しい顔を浮かべた。
「どうやってenemy-5を倒した?」
輝一には訳が分からなかった。
「どうと言われても普通に倒しただけですけど。」
「え。」
「え。」
舞と健介がこちらを不思議そうに見てきた。 ますます訳が分からなかった。
「あのな、お前と戦ったenemy-5は指揮官機だった、それも凄腕の。俺だってミスったら殺される相手さ。それをお前は格闘装備だけでそいつを倒した。」
「いえ、機体の性能とAIのお陰です。」
「そ、そうか。」
すると健介は数秒間を置いてから話し出した。
「なあ、戦闘科に移る気はないか?」
「え?」
「 確かにtype-16は他よりも性能が良いかも知れない、しかしあそこまでの性能を出すには人の操縦で、しかもエース並の技量がいる。 すぐ決めろとは言わない。少し考えてくれないか?」
「え、あっはい。」
「あっそうだ。舞に礼を言ってやれ。お前の事ずっと看病してたんだぞ。それじゃあな。」
そう言って健介はカーテンを閉めて行ってしまった。
その一方で舞はそっぽを向いて顔を紅くしていた。
「鳴海。」
「はいっ!?」
「ありがとうね。」
「え、あ いえ、どう・・致しまして・・。」
そして下向いたまま固まってしまった。
「? どうしたの?」
「ファッ!」
肩を叩いてみたところ、いきなりビクッと動きだした。
「だ、大丈夫?」
「あっはい、すいません・・・。」
やはりいつもと何か違った。
「あの・・・。」
舞が話を切り出した。
「ん?」
「もし、良ければなんですけど・・・。」
「うん。(これはまさか・・・)」
確実に来たと思った。
「私の事名前で呼んでくれませんか?」
「え、あっうん。(そっちかいっ・・・)」
少し悲しくなった。
「・・・舞。」
「はいっ!」
「人生って難しいね。」
「え。そう、ですね・・・。 ?」
「 はぁ・・・。」
「ど、どうしたんですか?」
「まあ、いろいろとあるのよ・・・。」
「?」
付き合った事ない歴20年目に突入する今、これが最後の望みであった。
「あの・・・。」
「何・・・?」
「私とつきっ」
その瞬間カーテンが一気に開いた。
「おーい黒川~!、飲むの忘れて無いだろうな?」
「ちゅ、中佐・・・。」
「お、舞もいるじゃんか。手間が省けた、今日8時までにラウンジに集合! 遅刻した者はビール一気の刑だ。異論は認めん!じゃ。」
「え、ちょ、おまっ。」
「私達、未成年なのに・・・」
「まあ、平和が何よりだけど。」
「はぁ・・・。」
「はぁ・・・。」
どうせなんで茶番にして見ました。
AIについては次回で
疲れた・・・