8、自分の所属
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AM、10:15 港にて、
「すごいな・・・。」
そこには、今から世界大戦でも始めるかと思わせる数の艦船があった。 ケルベロス級護衛艦は勿論、ケートス級大型潜水艦やミカエル級多目的空母に及ぶまで。
「どうしました、伍長?」
後ろには舞が立っていた。
「いや、すごい数だなって思ってさ。」
この艦の数がこれから起こる事を物語っていた。
「また、戦闘なんだよね・・・。」
「戦うのは嫌ですか?」
「もちろん、人が死ぬんだから。」
「でも、戦わないと家族は守れませんから・・。」
返す言葉が浮かばなかった。
「・・私、兄がいたんです。」
そう言って舞は胸元のポケットから写真を取りだした。
「これが兄です、22でした。」
家族写真だった。 親と思われる2人組の前の椅子に学生服をきた舞と軍服を着た舞の兄が座っていた。
「2年前の本土基地爆撃事件の時に、戦闘機パイロットとして出撃したんですけど、撃たれて・・・。」
「そう、だったんだ・・・。」
「あいつったら本当にバカで、『家族と国を守ってくる』なんて言っておきながら帰って来ないんですから。」
舞は小さく笑顔を見せたが目は潤んでいた
「それでも、お兄さんのおかげでこうしてここにいられるんだから。」
「死んだんじゃ、意味無いですよ・・・。」
その時
ウー
集合のサイレンがなった。
「あっ、行かないと。それではまた、伍長。」
そう言うと目元を袖で拭い、行ってしまった。
AM、10:30
中佐がマイクを持って台に上がっていた。
「よーし、集まったな。今から搭乗艦を言うぞ。 第一と第二白兵大隊はミカエル、第三と第四はガブリエルだ。 戦闘機部隊はもうラファエルとウリエルに乗ってるからな。」
中佐は時間が惜しいかのように他の部隊とその搭乗艦も早々と説明していた。
「以上、出航に遅れるな。解散!」
そう言うと、各自自分の荷物を持ち、艦の方へ向かっていった。
「(あ、どこの部隊だ!?)」
すると中佐がこちらに来た。
「黒川、お前の搭乗艦分かるか?」
「いえ。自分は何に乗るのですか?」
「ついてこい、私と同じ艦だ。」
「・・中佐、この艦は・・・。」
「ケートスだが、」
「ですが、この艦は精鋭部隊用では・・。」
「私が決めた。お前とtype-16も仲間入りってことだよ。 さあ、乗れ。」
ひとまず乗る事にした。
「(あー、胃が痛い・・・。)」
ボーッ
小さく出航の合図が聞こえた。
どうも、投稿遅れてすみませんでした。生き返りました。いろいろとこちらの方で不都合が続いてしまいましたが引き続き再開したいと思います。前のような投稿速度には出来ませんが頑張っていきます。