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転変地異と異世界転生  作者: 檪井青
2/12

ごったがえしの あの世です1

  

  う・ うん?


 確か私は、死んだはず。つまりここは(さい)の河原?

 目の前の大きな川は三途の川だよね?


 首をかしげて、周りを見る。


 びっくりするぐらい多種多様の人人・人!

髪の色一つにしても、金髪・銀髪・黒髪などなど。

瞳も、青・茶・黄・黒さまざまで、バラエティーにとんでいる。


 そして、多種多様なのは人種だけでなく、クマがいる!虎がいるよ!

悲鳴があがる、「食べないで!!」でも、すでに死んでいる・・・・・・

ざわざわざわ 「ここはどこだ」「なんで動物がいる?」「なにがおこった」

「うわー!! なんでゴキブリがこんなにいるんだ!!」「きゃあ、へび嫌いあっち行って」などなどから、「大事な要があるんだ帰せ!」「おれは、〇〇会社の社長だぞ!!」なんて、踏ん反りかえったものまであった。


  はあ、うるさいなぁ・・・静かにして欲しい。


「えぇ~!テス テス。聞こえますか? みなさんまずは落ち着いて下さいね」


 大きな鎌を持った死神さんと、背中にピコピコ動く小さな羽のついた幼女の天使が、スピーカつきマイクを持って三途の川の上から説明を始めた。


 「え~皆さんは、地球の天変地異でお亡くなりになった方々です。アメリカでは、巨大ハリケーン。エジプトでは、雷によるダムの崩壊でナイル川の氾濫。ヨーロッパでは、小さいですが沢山の隕石の落下による破壊。あと、アジアでは、第一次世界大戦争による朽ちた化学兵器の流出。日本での地殻変動による富士山の噴火。などなどですね・・・」


 へぇ。あの地震、富士山の噴火だったんだ。確かに、かなり揺れたよね。震度7?


 ということは、もしかして探したら両親もこの中にいる可能性もあるのかな?探さないけど・・・・・・  どんだけの人数がいると思うよ、身動きできるスペースなんかさえないわよ。むりむり

 

 「いたい!!」


へっ?足元を見るとカエルがいた。


 「きいつけーや」


 カエルがしゃべった~!?


 「なんやい、わいがしゃべったら、わるいんいかい!」


 「いいえ。悪くありません。踏んでごめんんさい、よろしければ私の肩に上りますか?」

 

 ははは。完全に棒読み。自分でも何を言っているのかわかりません。


 そして、カエルさんは、私の社交辞令をそのまま受けて「そりゃあんがとさん」

と、私の右肩に上ってきた。


 硬直・・・・・・・・・・・・・・

 

 「おお、高いとようみえんな~。踏まれる心配もないと、ありがたいでなぁー」


 「はあ、そうですね・・・」


 取りあえず前になおると、死神さんと幼女天使さんの説明が続いていた。


 「これからみなさんには、ガチャガチャを回してもらいます。出てきたカプセルを元に、われわれ天使たち1000万名が、個別に次の転生先について説明をします。ああ、カプセルは、開けずに天使に渡してください」


見ると反対岸に、これまたびっくりな数の天使と思わしき方々が・・・・・・

 

 ガチャガチャ? なぜに・・・


 「質問よろしいですか?」

 いかにもな優等生タイプのめがねをした少年が手を挙げた。

 「はい、よろしいですよ」

 幼女天使は、にっこりと笑った。


 それを見た一部の男どもが萌え悶えていた。

 死ね!!ってか、死んでるか~。

 

  ・・・・・


 「なぜ、ガチャガチャをする必要があるのですか?」


 ひひひ ひひひ  死神の笑い声が低く響きわたった。


 「それはな、お前たちのこれまでの行いを、回している間に瞬時に計算して、カプセルの中に入れてくれる、神様特製マシーンなのさ。マイナスポイントのものは、転生前に地獄行き。高ポイントのものは、チート特典付きで希望のところに転生できるのさ。カプセルを開けずに天使に渡して、個室に行くのは、地獄行きのやつらの混乱を防ぐためさ。ひひひ  はははは。楽しいだろう?」

 

 うへぇ~


 幼女天使と違って、死神の笑いは、不気味で恐い。


 「え~。よろしいですか? ガチャガチャは沢山用意してありますので、今いるところの出来るだけ近くのを回してください」


 その言葉と同時に、三途の川の中腹のあちこちに三階建ての大きさのガチャガチャがそびえたった。川の水は、停止ボタンを押されたように、ピタッと時を止めていた。いい?凍ったわけでも、水が無くなったわけでもないよ。魔法を使ったように、歩けるようになっていた。みんなが、歩いてガチャガチャに向かう。

 水奈は、川岸にいたので、割合早く順番が来た。

 

 「どちらが先に回しますか?」


 ガチャガチャの横にいた天使が尋ねてきた。そこで水奈は、思い出した。右肩にカエルがいたのを・・・


 「うーん。わいがさきでよいか?」

 それは良いが、どうやって回すのだろうか不思議だ。

 「どうぞ」

 「では、よいしょ」

 カエルは、器用にジャンプしてレバーを回していた。


 すごい(><)


 そして、出てきたカプセルを両手で掴むと、「あんがとな」とだけ言って天使の1人の手のひらに乗って行ってしまった。

 

 次は私の番だ。


 どきどきしながら、レバーを回す。そして、出てきたカプセルをもって天使について行った。

 




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