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転変地異と異世界転生  作者: 檪井青
1/12

プロローグ

  

寄ってらっしゃい 見てらっしゃい

ささ さあ 異世界転生のお話だ!!


ーーー はじまり はじまり ーーー




 その日、いつもと変わらない生活を、誰もがおくっていた               



 「だるいな~。 仕事休みたい・・・・・・」

なんて、つぶやきながら駅のホームの階段を上っていた、高橋たかはし 水奈みな40歳。

今だ独身で、不景気まっただ中での就職活動。そのため、散々だった。なんとか見付けたのは、契約社員という不安定で給料も少ない、将来まっ暗な人生をおくっていた。


 ハーレークイーン小説みたいなのに憧れていたころもあったが、実際はパパラッチやストーカーで大変そうだなと、現実感じて溜息ついてしまうぐらい疲れている。いっそうのこと、神隠しで異世界にでも行ってほのぼの人生おくりたい・・・


 なんて妄想しながら改札口でカードタッチしていた時にそれはおこった。


 軽くグラグラっと揺れたかと思うと、グワン ぐわん ガランがらん大きく揺れ、周りの人も誰1人立っていることができなくなった。そして、辺りは照明がちかちかした後すぐに消えて真っ暗になった。

でも、まだみんな冷静にいられた。1人ではなかったし、大きな怪我をした人もいなかったからだ。そんなに大きな地震で自分がどうにかなると思いはしない。


ーーーーーーーーーーーーー だが、それは甘い考えだったーーーーーーーーーーーーー




  がらがら   ドスーーーン!!!!!!

 

  ベキベキ  ゴーーーーーーーーーーーー



 突如響く音   悲鳴    呻き声



 水奈の上にも何かが落ちてきた頭に直撃した。

 ああ、自分は死んだんだと なぜか ほっとする。生きていても不安ばかりの人生、でも自殺も嫌でだらだらと無駄に時を過ごす。そんな自分が嫌いだった。

 両親は、これからどうなるのかな? 少しだけ心配したが、職場での肩たたきやいじめには本当に疲れてしまっていた。今の政治家はみんなあてになどできない。老後生活なんて不安だらけの世の中なんか、生きていてもいいことなんかなさそうだ。


 死んだらやっぱり、あの世に行くのかな・・・?

 三途の川って大きいのかな?

 美味しい食べ物はあるかな?

 お金なくて生活苦しいから、あまくておいしい物も買えなかったんだよね・・・


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