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視点@シャープペンシル

作者: 二号

俺はシャープペンシル。

略してシャーペンだ。


誰がこんな画期的な略を考えたのかは知らないがよほどの天才だったことは間違いないだろう。多分。




今日も一日、この少年は俺を使って文字を書くことになる。


まぁ、俺シャーペンだし、当たり前っちゃ当たり前だろうけどな。




でもさ、俺、そろそろ体に限界を感じるんだよね……




何でって?こいつ、正しいペンの使い方がわかっちゃいねぇんだ







「……で、あるからして、このお弁当は茸から作られて……………」




何なんだこの授業は




クルクルクル………



ついにきたか




授業が退屈な時にするハイパーにヘタクソなペン回し




俺は、コイツのペン回しの犠牲者、もとい犠牲ペンという役目も担っている。




もちろんヘタクソってことはアレだ。しょっちゅう床に落とすんだよね、3分に1回の割合だ


落としすぎじゃね?




クルクルスルッ………



(あ…)




カチャンッ




いてぇじゃねぇか!


少しは上達しやがれってんだ!


って、おい!

何で筆入れから別のシャーペン出そうとしてんだよ!


はよ俺を拾え!






………………………………………………………………無視すんじゃねーよ!

頼む、拾ってくれ!


俺を見捨てないでくれ!







完全無視かコノヤロウ!!










放課後………………………




「あれ、このシャーペン誰のだろう…」




教室の掃除の時にすら気付かれることのなかった俺をこの女の子は見つけてくれたんだ。






「どうしよー……」もらってくれ!頼む!



掃除の時でさえ誰にも気付かれなかったんだ!これは運命に決まってる!!












「……汚れてるから捨てちゃえー!」










そんなBANANA!

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― 新着の感想 ―
[一言] なんて可哀想なシャーペン! でも、3分に一回ならば、そこそこ上手い気がします。
[一言] 短くて読みやすいのでこのシリーズ好きです。
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