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君と過ごす日常的な非日常  作者: こころ 
阿《ぱっくり》・吽《ぴったり》
1/98

01 彼女と彼の、ぱーん!






「あーあ、とうとう終わってしまったのか」

 神(作者)よ、萌えと感動をありがとう。


 ぼろぼろと涙を流しつつ、最終回を迎えた某作品を見終わったところだった。

 絵の書き込みの凄さもさることながら、戦闘シーンの素晴らしさに、うっかり右手と左手を合わせて、「ぱ―ん!」としたいと何度思ったことか。


 ぱーん! ―――沈黙。



「――――― おまえは、何をしとるんだ? 」



 独り暮らしのフリーダムさについ遠慮せずに「ぱーん!」をしてしまったわけだが。

 どうやら、その瞬間を見られてしまったらしいです。

 

「――――― いや、何かがいたんだ、今ここに 」

 夢とかあこがれとか萌えとかがね。


 ―― 両手で叩きつぶしたいものだったのか、それは。

 呆れた目で、そう答えてきた奴の返事に悶えてみた。

 いやだ、それだけは壊さないで、私の青春。私の生きがい!!

 ノリに合わせて答えただけの自分の解答を、前言撤回したい心境です。ええ、マジです。


「―――― っていうか、なんでいるんだ、ここに! 」

 先に連絡してから、転移させろって言ったよね、あたし!!


 奴の持ってる指輪と同じ石を組み込んだピアスは、サインを送ってきてなかったはずだ。


 じゃっじゃっじゃ、じゃーん。じゃっじゃっじゃ、じゃーん。


 遅ればせながらの、サイン代わりの音楽が脳内に顕れた。

 

「 …… ―――― ほれ、連絡 」

 いま鳴っただろ?


 悪びれることなく、某魔王はそう告げた。


「 ―――― ふざっけんな、20代女性のプライバシーにくらい配慮しやがれ、この馬鹿魔王があああ!! 」


  ぱーん!



 某月某日。

 異世界における魔王城にて、異界渡りの成人女性がはなった張り手は、いままでのどの勇者よりも素晴らしい攻撃力だったとのことです。




 ―――― 一応、俺これでも魔王だぞ。歴代最強の。

 ―――― 乙女の主張は、何よりも勝るのよ!


 世界を跨ぐ友人二人(片方、人外)は、今日も仲よしです。











 ぱーん!の元ネタは、有名すぎるあれです。筆者は、血が苦手で最後まで読み切れなかった。(汗)

 普段は二次創作書いてます。オリジナルは初挑戦かな?(あいまい)

 どうぞ、よろしくおねがいしまあす!


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