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黒崎条我の学園録  作者: とある小説の製作者


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蒼風学園

一応条星シリーズの変体要素はそのまま引き継いでます。



*ある病院で...*



「.....ッ!!」

三十路だが、若々しさをまだ保った外見をしている青年、彼の名前は黒崎条星。彼は今...自身の最も大切な人物を守るために戦っている。


「条星さん!早く逃げてください!!」

そして、彼女の名前は上代留々花。条星の戦いを目の前で見守りながら、腕の中でまだ0~1歳ほどの赤ん坊を大切そうに抱いている。


「まだ...だッ!!」

身体に多量の裂傷痕を作りながら目の前の敵を見据えながら何度もナイフを振るう。


「........何故抵抗する?君達はここから逃げることはできない....絶対に。」

男は、髪をかきあげる余裕を作りながら条星と留々花を冷ややかに見つめている。


「さぁな....だが...!」

一気に姿勢を屈めて斬撃の雨を頭上に構える。

「俺は...少なくともそうは思わねェッ!!オラよッ!!!」


*条星のトゥキックが跳ね上がる。*


「.......おや?」

内臓を蹴り上げられるほどの威力を、平然と受け入れた。


「留々花ッ!走れ!!」

男の首へと腕を絡め、肩固めの体勢へと雪崩れ込む。


「っ...はい!!」

赤ん坊をしっかりと抱き、ダッと勢いよく院内を走り出す。


「.....待t..」


「行かせるかよッ!!」

肩固めをしたまま跳躍し、男の頭頂部を地面へと叩き付ける。




**病院の傍にある川の上流で。**




「ごめんね...私の可愛い....赤ちゃん...。」

大粒の涙を溢しながら、布にくるまれた赤ん坊を上流から流す。

「パパと...ママからのお願いよ.....生きて...あなたの名前は.....」


「見つけたぞ.....!」

男が衣服を血に濡らしながら留々花の首筋へ手を添える。



ズバシャァァッ!!!!!






「黒崎...条我よ.....!!」









**時は移ろい、20XX年...三月下旬。**




「カツ...カツ...カツ...カツ.....。」

規則正しくアスファルトを靴が叩く音が蒼風街へと響き渡る。



*蒼風街*

およそ740平方キロメートルを誇る国最大規模の街であり、そして首都でもある街。この街には他の地域とは大きく異なる要素があり、それは...法律が存在しない点である。街の住民は自らの力によって自身の身を守り、誰もがその生活を受け入れている。



「......お...?おぉ!?」

黒い学ランに身を包み、頭部には首長の強い

リーゼントをした学生が青年へと詰め寄る

「誰かと思えば、お前条我じゃねぇかよぉ!なんで退院したなら連絡してくれねぇんだよ?」


「.........そうですか。」

軽く会釈をして興味なさそうに遠ざかる。

「ガッ....!?」

背に強烈な衝撃が走る


「おいおい...どこへ行く気だよ?ま~た病院送りにされてぇのかテメェ?」

地に伏す条我の背に足を乗せ、グリグリと踏みにじる。


「っ...!!」

(病院という単語に体がビクっと反応する。)

「.......今...なんつった。」


「あぁ!?聞こえなかったのかよォッ!?」

再びグリっと足を踏みしめる。

「こないだみたいに手足折られて病院生活してぇのかって聞いてんだよ!!」


「.......僕に...病院へ行けと言ったのか.....?」

顔半分を片手で覆いながらよろよろと立ち上がる。


「…おい、無視してんじゃねぇぞッ!」

リーゼントの男が、苛立ちを隠さずにさらに力を込めて条我の背を踏みつける。


「…ふふ..あははは……ッ!」

突如、地に伏したまま条我の喉から乾いた笑いが漏れた。


…あ? 何がおかしいんだよ、気味悪ィな!


「いや…悪い。君が言ったんだ。僕に…**あそこ**に戻れって。

それは、死ねと言われるより...ずっと僕を怒らせる言葉だよ。」

条我の全身の筋肉が、まるで鋼のバネを巻き上げるように凝縮される。


「生意気言ってねぇで、とっとと病院へ逆戻りしやがれッ!!¥

男が足を振り上げる。


........ッ!!

(瞬き一つの間に男の背後へ回り、頂肘を構える。)


......なっ!?

(冷汗が垂れ、地面へと砕け散った....その時。)


ドゴォッ!!!

(鋭い肘が男のこめかみへと激突する。)


ガァッ!!

(一瞬で白目を剥いて正面へと倒れ込む。)


.......次同じことを言ったら...その延髄を踏みぬく.....。

(冷ややかな瞳で足元に転がるソレをゴミ同然に見つめる。)

さて...学校へ行かなければ。


重い鉄扉を蹴破るようにして開け、条我は教室へと足を踏み入れる。

そこは学校という名の私刑場。教壇に教師の姿はなく、生徒たちは机を並べて賭博に興じ、あるいは窓際でナイフを研いでいる。


「……おい、見ろよ。例の『幽霊退院生』のお帰りだぜ」

「一ヶ月も音沙汰なしで、よくツラ出せたな……」


周囲の刺すような視線を無視し、条我は一番後ろの席へと向かう。

しかし、そこには見慣れぬ大柄な男が、条我の机にどっしりと腰を下ろして待ち構えていた。


「よぉ、黒崎。お前が寝てる間に、この席の『家賃』が値上がりしたんだわ」

男は拳をパキパキと鳴らし、ニヤついた顔で条我を見下ろす。

その腕には、どこかあの「17年前の男」を彷彿とさせる、不気味な刺青が彫られていた。


*条我の瞳の奥、静かな殺意が再び揺らめく。*


.....君も...僕に再入院しろなんてくだらない冗談を言うつもりなんですか?

(拳を握り締める。)


「再入院? ハッ、そんな生ぬるい場所じゃねぇよ。お前が次に行くのは……葬儀屋だッ!!」


大柄な男...鮫島が、座っていた机を蹴り飛ばしながら立ち上がる。

その巨体に見合わぬ速度で、太い腕が条我の胸ぐらを掴もうと伸びてきた。

しかし、条我の視線はその男の顔ではなく、袖から覗く不気味な刺青に釘付けになっていた。蛇が心臓を食らうようなその意匠。


「俺のモデルはオオアナコンダッ!テメェを締めあげて内臓を潰してやるよ!!」


「......内臓を、ですか。」

ゆらりと上体を反らし、右足を前に踏み出す。


「ドッ!」

木を踏み締める...震脚の音を響かせながら(テノヒラ)を鮫島の顎先へと突き出す。


「ドゴォォォッ!!!」

顎骨が砕け散る音がし、鮫島の瞳が先程の男同様に白目を剥く。


「ア...ア.....アァ...」

消え去りそうな呻き声を出しながらゆっくりと意識を手放す。


周囲の生徒たちが息を呑む。

静まり返った教室に、鮫島の巨体が崩れ落ちる重低音だけが響いた。

モデルオオアナコンダである巨漢が、変体する暇さえ与えられず、たった一撃――掌底で沈められたのだ。


「..........まだ僕に文句があるやつ...そこへ整列しろ.....!!」

指をポキポキと鳴らしながら目の前の机に右脚を乗せる。


教室の空気は、鮫島が床に沈んだ衝撃で凍りついたままだった。


「……ッ!」

「おい、マジかよ…あの鮫島が、オオアナコンダの力を使う間もなく……」

ギャンブルに興じていた連中も、ナイフを研いでいた狂犬共も、一様に椅子を蹴り飛ばして立ち上がる。だが、条我の前に「整列」できるほど肝の据わった奴は一人もいなかった。


「...........。」

条我の右脚が乗せられた机の脚が、ミシミシと悲鳴を上げる。

その無機質な殺意、そして「病院」という忌まわしい過去を想起させる言葉への過剰なまでの拒絶反応。それが条我を、単なる「弱かった弱肉」から「触れてはならない強食」へと変貌させていた。


「.......チッ...やってられっかよ!!」

1人の生徒の捨て台詞を皮切りに、次々と生徒たちが教室から出ていく。


「.......ッフ。」

条我は机からゆっくりと足を下ろす。

「弱肉」から「強食」へ。そのあまりに急激な進化を、かつての同級生たちは本能で察知した。彼らが感じたのは、単なる格闘能力の差ではない。深淵を覗き込むような、底知れない**「拒絶の力」**だ。


誰もいなくなった教室...いや、正確には.....


「.....榊原、どうして出ていかなかったんだ。」

たった1人で席に佇んでいる女子生徒...榊原栞(サカキバラシオリ)だった。


「......あなたが、悪い人じゃないと...知っているから。」

話しかけられて初めて動きを見せ、椅子を引いて立ち上がる。

「それに...あなたの不満.....全部聞いていたから。」


そう、条我は今までの搾取・暴力・孤立における恨みつらみを全て栞が聞いていたからだ。


「.......購買、行くか?」

無言を打ち払うように一言が飛び出す。


「........行きましょうか。」














part1 END



part1閲覧頂き恐縮のキワミィ

ブクマと評価よろしくね!!

条里シリーズ打ち切りにしてごめんね!

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