エスカレーターは右空け左空け? なぜか東京と大阪で別れるエスカレーターの歩く側について、両方に住んだことのある作者が歴史の観点から考えてみました。
新大阪と東京を行き来する立場で
ちょっと気になるこの問題。。
('ω')
互いの習慣を知らずに迷惑をかける
人がいると思えば中には、
わざとか不注意かで左側をふさぐ
東京人らしき迷惑な人もいます。。
というわけで…(;・∀・)
はてさて、(・.・;)
日本全国色んなとこに
行ったり住んだりしてる
私は割とよく聞かれる
ことですが、、
なぜエスカレーターは、
東京は右空けで、
大阪は左空けなの??
('ω')
これ知らない人が意外に
多いみたいなんです。
構造的に歩くのに適して
いないエスカレータ
ではありますが、
輸送力に限れば普通に
歩く方が効率はいい。
全員が二列で立つよりは
歩く列を絶やさない方が
圧倒的多人数を運べる。
エスカレータの途中で
強引に流れを遮る人さえ
いなければ渋滞なんて
起きる道理はありません。
特に東京人は新大阪や
梅田で迷惑行為してます。
急いでる時間帯は歩く側を
選ぶ人の方が多い。
早く目的地に着きたいなら
歩けばいいだけのこと。
まぁそんな当たり前のこと
言うまでもないですが、、、
テーマは右空きと左空き。
('ω')
なにせ最近では頭の悪い
東京人の中に、
【関西人が逆らって…】
なんて傲慢な戯言を宣うの
さえいるらしいですから、、
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
東京にも関わりのある
私にすればこのレベルの
無知は地元の恥です、、
(; ・`n・´)
さすがにここまで酷いと
【関東の田舎者】と
蔑まれても庇えません。。
というわけで、、
まずはエスカレータの
歴史から考えます。。
(`・ω・´)
エスカレータの特許は
意外に古くて、
1859年だそうです。。
それから色々と改良が
なされ現代とほぼ同じ
実用的なエスカレータが
世に発表されたのは、
1900年のパリ万博の
ことだそうです。
一応は成功したとはいえ、
開催前は野党やマスコミに
ボロカスに叩かれていた
万博ですが実は、、
少なくとも一世紀、
いや…半世紀前までは
非常に意義のある
イベントだったんです。
(;´∀`)
なお1970年の大阪万博は
大黒字だったとか、、
ちなみに最終決算が黒字で
終わった万博は今のとこ
1970年の大阪万博だけ。。
今回の大阪万博は二回目の
黒字万博になるって見込
だそうです。('ω')
まぁ万博で儲けを出そうって
考えがそもそもの間違い。
大赤字にならないなら成功で
いいと思うのですが、、
……ではない。。
(/・ω・)/
今回のテーマは
エスカレーターです。
ご存じの方も多いでしょうが
日本でエスカレーターの
片側歩きが始まったのは
1970年の大阪万博が契機と
言われています。
けど…
1900年には既に実用化
されていたはずの
エスカレータがなぜ
1970年の大阪万博の頃まで
日本では話題にもならな
かったと言えば、、
理由は1914年に三越に
できたエスカレーターが
不人気だったからだと
言われています。。
そして関東大震災やら
太平洋戦争やらがあって
日本では普及する機会が
ないままなんと、、
半世紀が経ったんです。
(/・ω・)/
対して欧州では20世紀の
初頭には実用化されてすぐ
広まっっていったんです。
1920年代頃には欧州の
主要都市に広がり、
1950年代には大きめの
建物には必ずある、
ってモノだったけど…
(・.・;)
当時の日本ではまだ
観光地の乗り物くらいで
しかなかったんです。。
そんな日本でエスカレータ
設置が広まったのは…
なんと1960年代から。。。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
新しいモノが好きで、
宝塚歌劇団とか作った
阪急グループの創始者が
取り入れたのが最初。。
だけど…1960年代日本で
エスカレータができたのは
阪急沿線とその近辺だけ。。
つまり京阪神エリアだけ。
阪急電車と阪急デパートの
範囲外にエスカレータは
殆どなかったそうです。。
ちなみに当時の東京…
(・c・;)
実はエスカレータは一基も
ありませんでした。。
神奈川に一基だけあった
そうですが当時の関東の
人にとっては……
エスカレーターって
なんじゃらほい、、
(/・ω・)/
オラの村にそげなハイカラ
なモンさねぇべ。。
の感覚だったそうです。
つまりまとめると、
1960年代当時、
東京にエスカレーターは
全くなかった。
京阪神でもまだ少数。
けど欧米では珍しくない
日常の機械。( ゜Д゜)
そんな1970年……
件の大阪万博です。
( ゜N゜)
最近ではなく半世紀前の
人気の万博です。
だから欧米人もたくさん
来てくれたんです。
海外旅行中の欧米人は
そりゃ短時間で多くの
パビリオンを回りたい。
となると…(・.・;)
欧米人は普通に
エスカレータの左側を
歩いて急ぎました。
(;・∀・)
そりゃ…そうです。
当時の欧米では左側を
歩くのは物凄く当然の
ことでしたから。。
最近はエスカレーター
止まろうって文化も
あるそうですが、、
それでも歩くなら左側
ってのが標準です。。
(;´∀`)
ではなぜ…(・.・;)
左側歩行が欧米標準??
それは欧米の車道は
右側通行が標準だから。
二車線のハイウェイなら
追い越し車線は左側、
ってことだからです。。
('ω')
そしてそれ見た大阪人は…
エスカレーターでは
左側を空けて歩くのが
世界標準と認識しました。
(;´∀`)
阪急電車の駅では当然の
ようにそうなりました。
そしてその認識は全国に
広がろうとしました。
とはいえ…(・n・;)
実はこれ二つ違和が
あったんです。。
(・.・;)
一つは当時の日本の
エスカレータの殆どが
片側通行だったこと。
?(´・ω・)?
最近の主要駅などの
エスカレータの多くは
昇りと降りが並んで
設置されていますが
当時は違う。。
少し古めのデパートで
見られるような昇りと
降りがクロスしてる
ようなエスカレーター。
または昇りか下りの
片方しかないのが
1970年当時の標準型。
だってデパートの客は
その方が上の階に
行きやすいから。。
ハイウェイを思わせる
ような片側通行でない
エスカレータは当時は
少なかったんです。
万博パビリオンでも
なかったそうです。。
けどそれからしばらく
後の1970年台。(・n・;)
東京駅を中心に大量の
エスカレーターが関東で
設置されたんです。。
それもいわゆる昇降の
エスカレータが並ぶ
ハイウェイを思わせる
最新型のが、、、
そしてエスカレータが
二基並んですれ違う
設計になれば日本では…
車道と同じ。(・.・;)
左側通行のような
イメージですれ違う
ようになりました。。
とはいえ設置された当時
殆どの関東人はその
珍しさからか大人しく
立って乗ってました。
(・n・;)
けど東京を訪れてくる
関西人にとっては
エスカレーターなんて
珍しくもない。
普通に左側を歩いて
たんですがその、、
東京でもエスカレータが
珍しくなくなると、
関西に行ったことのない
関東人の思考では…
車道のイメージ。。
(・n・;)
車道で左側の車が右側の
車を追い越したなら
事故と煽り運転のもと。
そんなクレームがあった
とかなかったとか、、
それで東京駅で…
右側を空けようって
アナウンスが流れた。
( ゜Д゜)
そして1990年頃に
東京駅では右側歩行が
定着したんです。。
つまり武士が刀を差して
いる側を歩くなとか、
ずっと先を行かれてた
関西への対抗心とか、
諸説あるけど実は理由は
もっと単純で、、
日本のはハイウェイは
左側通行だから。。
追い越し車線は右側って
のが答えらしいんです。。
ただこれ実は凄く迷惑な
考え方だったのよ。。
(∩´∀`)∩
だって当時は既に
関西はもちろん、
名古屋や福岡など…
東京よりも先に
エスカレーターが普及した
全国の都市部に浸透しつつ
あったから。。
それを全否定した
東京駅の発表は全国に
大混乱を招いたから。
なのに…(・.・;)
どこよりも全国からの
旅客が集まる東京駅が
ことの舞台だから。。。
当時エスカレーターが
まだ普及したばかりの
仙台や新潟あたりの
地方都市は急速に
右側歩行は浸透して…
全国は二分された。
(・n・;)
けどなぜか東京人は
執拗なまで右側歩行を
推すようになって……
わざわざ左側歩行を
邪魔するようになって…
<東京に従え!>
なんて東京の田舎者思想
する人まで出てきて、、、
(;´∀`)
やがて福岡、名古屋、
京都などの大都市でも
次第に左側から右側
歩行に移っていき……
近年は左側歩行は、
大阪兵庫とその近辺だけ
って感じになった。。
というわけ。(´v`)
ただねぇ…
東京の右側歩行は
30年程の歴史だけど
大阪の左側歩行は
50年以上の歴史。。
そう簡単に統一はされ
ないと思いますよ。
(;´v`)
加えてインバウンドで
海外から来た旅行者は
基本的に左側歩行。
戸惑ってるし、、
エスカレータの
歩行禁止とどっちが
早いかって競争に
なるでしょうね、、
まぁどうでもいいけど…
エスカレーターで
止まると輸送効率が
落ちちゃう。(・v・)
渋滞を誘発するのは
ただの迷惑行為、、
急いでる人の邪魔をして
悦に入ってはいけない。
そこは鑑みて周囲の邪魔
だけはしないで欲しい、
というのが本音です。
ということです。
(;´∀`)
というか最近は私は大阪にいる
ことが多いですがインバウンドも
あって外国人も増えたのですが、、
わざとか知らずかは知りませんが
左側を塞ぐ人が多いんです。
迷惑ですから。(`・ω・´)
成り立ちを知らない田舎者と
言われたくないならちゃんと
しましょうね。。
関東人も関西人も、、、




