第二話 絵
「、、、今日はあれですか。」
奇声を発するモンスター、通称『ルーフ』。
あれは、地獄からの負の感情から生まれる化け物。
何故天国に来るのかは知らないが、その量が多すぎる。
私達の仕事は、ソイツらを狩ること。
「お、聞かされてたより小型?しかも一体じゃん。俺見守ってるわ。邪魔なりそーだし。」
「分かりました。よし。やるぞー!」
「カタラさんがやれば秒で終わるのに。」
「めんどーなの。ほれ、若いんだからがんば!」
よし、始めるか。
私は接近型の斧が得意武器。
まずは、間合いに入る。
次に、ここぞってときに斧で斬る。
これが私流、攻撃の仕方。
ルーフの弱点はその『眼』。
ロズが眼をあのボルトアクションで撃ち抜けば一発だが、大抵の奴はそれを厳重に守っている。
だから、私が体勢を崩す。
ザシュッ
「キエェェェエ!!!」
よし、一発入った!
ルーフは体勢を崩してくれている。
眼がもろ出し状態。
普通はこんな簡単じゃないが、今日は雑魚のようだ。
「ロズ!!」
「分かってる!」
バァァン
銃声が空気を揺らす。
「ア"ア"ァァァッ」
どんどんルーフの体が崩れていく。
やっぱ今日は楽だったな。
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「二人共、おつかれ~。今日十分もかからなかったんじゃない?やったね。定時に帰れる。今日飲み行こーよ!」
「明日はどうするんですか?」
「今日休んだ三人に任せればイーじゃん?」
確かに!!
それもそうだな。
「え、みんな、真面目に、、、」
「よぉし、そうと決まれば予約だ!!」
「ここおすすめですよ。」
「あ、え、ちょ、」
「あ、ロズ行く?」
「───もう知らないっ!僕も行くっ!!」
ロズは少し乗り気じゃないらしいが、カタラさんはノリノリだ。
何食おっかな。
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「プッはぁ~!!うっまこのビール!さっすがエリエちゃん。分かってるわぁ!」
この店は、この前課長に付き合わされたとき、本当に美味しいと思った唯一の店だ。
「ん~えりえぇ~、なんれもっとのまないろぉ?」
やばい、出来上がってる!!
って酒よっわ!
ほろ酔い一缶も飲んでないよね?
え?ホントに百四歳?
「ロズっ、もう。はい、水の飲んで。」
強制的にロズの口に水を運ぶ。
ロズの喉から音がなる。
「プハぁ。う~ん。もっとお酒っ!」
、、、介抱するのは私なんだぞ?
第二話です。
実は、カタラさんも、お酒強すぎる訳じゃないんですよね。
追記:ついに挿し絵の挿入来ました!!!!!本当にありがとう!!