第六十八話
ここは、
「公園?随分大きい公園ね。どこ??」
「・・・結構前、エリエとこの公園に来たんだよ。エリエは酔ってて覚えて無いだろうけど。」
私は本当に覚えていなかった。
そんなことがあったのか。
あ、あのとき?
「エリエがここの公園行きたいー!って聞かなくてさ。あぁ。懐かしいな。」
「・・・なんで今ここに来たの?」
人気のない公園に私たちだけがいる。
二人の影はずっと遠くまで伸びていた。
もうすぐ日が暮れる。
───嫌な予感がする。
「ねぇ、エリエ。もし、僕が君に殺してほしいって言ったら、君は、僕を殺せる?」
は?
「何、言ってるの?殺せるわけないじゃない。」
「じゃあ、僕が僕じゃなくなったら?君は僕だったものを殺せる?」
「本当に何いってるの??変だよ。」
「単刀直入に言うね。僕は」
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「る、ルーフになりそうって?どういう??」
「そのままよ。ナカハラに言われたの。コイツにチップを埋め込んだから、こいつはもうルーフに成るしかないって。」
カタラからロズくんの血液をもらう。
「これが、その子の血液。鑑定してなんとか弱点をって思って───?」
カタラからもらった血液が独りでに動き出す。
まるで、血が沸騰しているような。
「これはっ。刃也くん!!!鑑定を!!」
「はい。」
翡翠さんがその血液に触れる。
翡翠さんの髪が一気に深緑に染まった。
「これ、は?」
「なにか分かった?」
「み、未知の物体が血液の中で動いてます。コイツを鑑定しようとしても、弾かれる。」
血液がどんどん液体から個体に変貌していく。
翡翠さんが咄嗟に手を離すと、未知の物体は攻撃をしてきた。
真ん中には透明な核がある。
間違いない。
ルーフだ。
すかさず日紫喜さんが髪飾りのかんざしをこいつの核にぶっ指した。
ルーフが灰になって消えていく。
「これは、ルーフ??」
「今変貌したってことは、そのお仲間さんは・・。今すぐ帰ってあげてください。お仲間さんはもう、」
「間に合わ、ない?」
こんなことなら一人はあっちに置いておくんだった!
失敗した。
あたしのミスだ。
「・・・そんなこと言ってられないわね。今すぐ向かうわよ。あの子が、人を殺してしまう前に!」
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「僕は、ルーフになりそうなんだ。」
「・・は?何いってるの?ついにおかしくなっちゃった??」
「僕は正気だよ。自分の中で何かが蠢く感覚。自分が自分でなくなりそうな気持ち悪さ。そして、ナカハラのあの言葉。戦った後、僕が気絶しかける前に、聞こえたんだ。こいつはもうすぐルーフになる。もう助からないって。」
「う、嘘よ。そんな、そんなの。」
皆さん、こんばんは。作者です。
さて、いよいよですね。
作者の全てをこの作品に込めたいと思います。




