第六十七話
「実は、あたしたちの班の仲間が、その、ルーフになりそうなのよ。」
「・・・え?」
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ロズから電話なんて、珍しい。
「もしもし?」
『あ、エリエ!!ねぇ、今暇?』
暇といえば暇だが、アカリさんに連絡をしたい。
でも連絡つかないしなぁ。
・・・また今度でいっか!
「暇だけど?なんの話?」
『じゃあ駅前集合ね!!またね!』
ブーッ、ブーッ
き、切れた!!
何時集合なの?!
と、とりあえず準備!!
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言われてから急いで準備したので、一時間程度で着くことができた。
女の子は準備に時間がかかること、分かってないな?
てか時間言ってくれないと分からないじゃないか。
待ち合わせ場所すらわからん。
ん?
奥でぴょこぴょこ手を振っている人影が見える。
あれは、ロズか!!
人混みを掻き分けてこちらにくる。
「エリエ!!昨日の昨日ぶり?だね。」
「そうね。・・・待たせた?」
テンプレートのようなことを口にする。
「いやそんなことないよ。僕も時間かかったし。それより、今からどうしようか。」
「え?決めてなかったの?」
「最後は決めてたけど、その途中はまだ決めてなかったんだ。エリエに聞こうと思って。」
とは言われても私も分からん。
こっからどうしようか。
うーん。
「じゃあ映画、とか?」
「いいね!!そうしよっか。じゃ、いこ!」
ロズが手を差し伸べる。
私、手を繋がれるほど子どもかなぁ。
ちょっと複雑な気持ちでその手をとる。
ロズの手は、すこし冷え性な私より冷たかった。
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映画館に着くと、早速チケットをとり、ポップコーンを買った。
ポップコーンを買ったあとは、指定の席に座りにいく。
今日の映画は感動すると噂のあの映画だ。
見てみたかったのよね。
映画が始まる少し前、ロズと小声で会話する。
「ロズはポップコーン何派?塩?キャラメル?」
「僕は、バター醤油かな?」
「そんな、塩とキャラメル以外の選択肢があるなんて。」
「え?エリエ食べたことないの?」
「うーん、うん。あんまり?」
「それは損してる!!僕のあげるから食べてよ。」
そういって、ロズはポップコーンを差し出してくる。
ひとつ摘まんで食べると、これがかなり美味しかった。
「え!!美味しい!」
「ふふっ、よかったぁ。もっと食べていいよ。」
何気ない会話の後、照明が暗くなる。
映画が始まるようだ。
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はぁっ、感動したぁ!!
最後の主人公が死ぬシーンとか、死ぬほど泣いたんだけど。
「面白かったね!!特に最後のシーンとか!!」
「そうよね。あそこの女優さんの名演技!感動だわ。」
腕時計を見ると、もう四時になっていた。
時が経つのが早い。
これからどうしよう?
そう言えば、
「ロズ、最後にやることは決めてたって言ってたけど、どうするの?」
「・・・あ、あぁ。もうそんな時間?早いなぁ。」
そう言うロズの表情は寂しそうだった。
以外だ。
そんな顔をするなんて。
「また一緒に行けるよ?今日が終わってもまた会えるし。班一緒だし。」
「そう、だね!!!じゃあ、エリエ。僕に着いてきてくれる?」
「それはもちろん良いけれど、どこに?」
皆さんこんばんは。作者です。
今回もよろしくお願いします!




