第六十二話
「─────で、あたしを残したのって、何か理由があるわよね。」
「さすがですね。アカリさん。」
「そりゃ分からない方がおかしいわよ。なんで残したのって気になるじゃない。」
「その事なんですが」
==================
「・・は?なにそれ。信じれるのその情報。」
「敵が言うにはそうらしいです。たまたま本人は聞いてなかったですが、そうそう言える話でもないし、どうすれば良いかと。相談です。」
「ちょ、理解が追い付かない。なんで二人は冷静で居れるのよ。」
「そりゃアカリさんが来るまで二人で相談してましたよ。これからどう処理していくのかとか。けど俺らで判断できる問題ではないですし。これでも俺、焦ってます。」
「あたしかって無理よ!!殺せない、そんなの。エリエちゃんには」
「止めましょう。人一倍傷付く気がします。もし立ち直れないようなことがあっては大変です。ここは私達で。」
「・・・あ、あの人どうだ?京都のヒスイ?って人。あの人なら。」
「交渉の価値はありますね。早速行動に移しましょう。どうか、手遅れになる前に。」
==================
しばらく仕事に駆り出された後、ようやく帰れることになった。
閻魔様に交渉したところ、『守ってくれる組織なら潰さないほうが良いのかもしれない。最近の警備はあまり使えないから。』と言ってくれた。
今、白緑さんの組織を調査してくれるらしい。
この調査で悪だとみなされない場合は、監獄の秩序を守る存在としてある程度は行動を認められるそうだ。
そして、カタラさんとノアちゃんとロズが交戦したというナカハラという人物は、いつの間にか消えていたそうだ。
見張りが何人もいる独房に閉じ込めていて、監視カメラもついていたのに、だ。
現在逃亡中だそう。
私達がここに来て約二週間。
あっという間だった。
カタラさんはもう記憶を全て取り戻している。
川縁くんが言っていたより早かったな。
一週間前、アルマズさん達とフランカさんに現状を説明した。
調査に協力してくれないかと協力を仰ぐためだ。
ルーフのことや天界がかなり危ないことになっていることに驚いていたが、最終的には了承してくれた。
何かあったら連絡をくれるらしい。
「あーーーーっ!!やっと終わったぁっ!!」
「意外とあっけなかったな。」
閻魔様の宮殿に戻り、現在、天国への扉を開けてもらおうとしている最中だ。
「皆さん、ここまで来てくださり有り難うございました。地獄の問題もある程度解消されましたので、ここからはこっちで対処可能なレベルになりました。本当に有り難うございます。お出口はこちらです。」
そう言って、例のメイドさんが扉に手をかけた時、メイドさんが焦ったように違和感を口に出した。
「、、、、おかしいです。この扉、こじ開けた跡があります。十分前に来た時はこんなでは無かったのに。」
「ーーは?だってそんなんあり得ないだろ?ここの扉は何より頑丈だって聞いたことがある。鍵も無い。開けられるのは地獄の閻魔様と天国の神様だけだって、」
「その筈なんです。でもっ。」
メイドさんの顔は青ざめていた。
メイドさんの隙間から、顔を覗かせてみんなで扉を見る。
そこには、少し開いた扉があった。
扉の外見はボゴボコだ。
「こんな傷では開きません。扉を開けたとしても、ワープはできない仕様になっているんです。だ、大丈夫でしょうか?とりあえず待機していてください。私は閻魔様に相談しに行きます。」
皆さんこんばんは!作者です!
いつの間にか一ヶ月近く経っていて、自分も驚いています。
投稿頻度上げる約束をしていたのに、、、大変申し訳ないです。
これから頑張ってあげていきます!
今回もよろしくお願いします!




