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第五十六話

このままじゃ追い付けねぇ。

俺だけが飛んで行けばすぐ追い付くだろうけど、ここは団体行動したほうがいい。

ノアちゃんを置いて行くのは危険だ。

物陰からアイツの仲間がもしかしたら来るかもしんねぇ。

どうすれば。

「カタラ先輩。私、飛びますわ。」

いきなりそう言ったノアちゃんに俺は、思考を読まれたかのようでビビった。

確かに飛ぶのは歩くより断然速いしアイツに近づくためには良い手だが、体力が消耗される。

この後の戦闘で困ることになるだろう。

ただでさえノアちゃんは飛ぶのが苦手なんだ。

ん?

飛ぶのが苦手って、本人から聞いたか?

いや、今はどうでもいい。

兎に角、頑張ってくれるなら願ったり叶ったりだ。

「じゃあ、信じるよ。ノアちゃん、ちょっと待ってて。」

「はい。」

背中から羽を出し、空へ舞い上がる。

アイツがいるのは、、あそこか。

砂埃が舞う中、空気を切り裂くように王女が攻撃をしているのが見える。

後退しながらアイツの相手もするとは!

さっすが王女!!

しかし、やはり押されているな。

追いつかないと。

空から地上付近まで降下し、ノアちゃんについて来るように指示。

低空飛行をしながら追いつこうとする。

─────見えた。


==================


「オ”ラ”ァ!!」

チェンソーをふかしながら飛び、アイツに切りかかった。

不意打ちをしたつもりだったが、斧で攻撃を受け止められる。

斧ぐらい、このチェンソーなら壊せるはずなんだが。

飛びかかるのを止め、一旦地に足をつける。

「あれ、さっきの悪魔くんじゃん。何?殺されにきたの?」

「倒しに来たんだよ、クソ悪魔。」

「残念。俺悪魔じゃないんだよね。」

そう言ったナカハラは、被っていたフードを取った。

角がない。

天使の輪っかも翼もない。

こんなに戦っても息切れしない体力があるなら、王女が逃げた時に飛んで後を追っていただろう。

その方が捕まえやすい。

しかし、そうしなかった。

そんな、まさか?

「後ろがガラ空きですわ。」


ドゴっ


アイツは、王女の渾身の一撃に少し怯んでいる。

そうだ、考えている暇なんてない。

攻撃しなくては。

「イった、お話中は邪魔しないって習わなかったのかなぁ!!」

ナカハラが王女に振りかぶる。

負けじと攻撃しようと思ったが、腕で受け止められた。

人間じゃないかと思うぐらい硬い。

チェンソーが空回りしている。

化け物だ。

皆さんこんばんは。作者です。

今回もよろしくお願いします!!

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