第五十三話
クッソ、まじどうなってるんだ。
擦り傷だが、足を撃たれた。
他の二人も、頑張ってはいるが。
カタラ先輩は近接だから、全員近づかないようにしているのに、いつの間にか誰かしらの背後を取っている。
しかも俺らは舐められているようで、全く攻撃してこない。
いや、チェンソーで攻撃されたら死ぬか。
俺はノアさんの相手を任されたが、これが手強い。
なんであんなおっきな槍振り回しといて息切れしないんだよ。
銃弾は全部槍で跳ね返される。
機関銃だぞ?
何で全部跳ね返せるんだよ。
天国の槍だからか?
しかもたまに来るボルトアクションの弾丸が、上手く俺を殺さないように良い所を狙って来る。
精度が良すぎる。
ドガっ
「あ”っ。」
「終わりだ、アル。」
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「うっ、先輩達強すぎます。」
「せっっかく強くなった所を見せたかったのに、これじゃタダの雑魚じゃないすか。」
「勝てなかった。なんで???」
兎にも角にも一旦休憩。
僕より倍の年齢の人を意外とすんなり倒せたので、やっぱ地獄の戦闘機能が相当ないことが分かる。
「お前ら、技の精度が無さすぎ。まずベタ。お前はもっとその体格を活かせ。小回りのきくハンダごてが武器なんだ。敵の懐に素早く潜り込むこと!」
「先輩相手じゃムリですよぉ。」
「次にアル。お前はもっと自分に合った構え方で銃を構えろ。お前は筋肉量が少ないから、反動が少ないその銃でも少し銃口がずれる。筋肉をつけろ。食え。」
「はい。」
「最後にノル。お前はもっと狙え。スコープを覗くときの体勢も、多分お前に合っていない。お前に合った体勢を探せ。」
「なるほど、ありがとうございます、!」
カタラさん凄い!
あの短時間で三人をこんなにも分析できるなんて。
どんな目を持っているんだ。
「カタラ先輩、前より強くなってました!他のお二方も、俺らより強いし凄い!カタラ先輩達ならきっと、あいつも倒せます!!」
「あいつ?」
「えっと、訓練後に言おうと思ってて。こっから西の方にいる得体の知れない奴なんすよ。ルーフか悪魔かも分からなくて。実は、今会社全員で倒しに向かっています。俺らは留守番頼まれて行ってませんが。何日か経ってますが、いまだに、あの氷壁の王女様でも倒せていないんですよ。」
「えマ?あの人でも??」
「はい。どうすれば悩んでいたところ、閻魔様から連絡が来て、カタラ先輩達が派遣されました。カタラ先輩達がここに来たってことは、多分そいつを倒して欲しいからだと思います。」
なるほど。
これ三人で足りるのか?
いくら悪魔達が弱いからといって、会社総出で倒せないような化け物を、僕ら三人で仕留めるのは相当無理がある。
エリエ達が来てるならまだしも、今はいない。
それに、コウバイモモカという化け物に、僕らはこの前負けた。
そのレベルに匹敵するなら、、
恐ろしい情景が頭をよぎる。
いや、こんな事考えちゃダメだ。
たとえ、敵が強大であれ、僕らは立ち向かわなくては。
「んで、西の方って何処の方だ?」
「あぁ、ここから五キロぐらい先の山奥です。そこにそいつは住んでいます。」
え、住んでる?
ルーフは適当に人を殺すだけの化け物だ。
住むなんて言葉、普通使うか?
「早速向かいましょう。私たちが早く向かわなければ、その氷壁の王女さんも危ないかと。」
「え、でも、俺達留守番頼まれてるし、皆さんが来ても会社から出すなって言われたんですけど? 」
「倒せりゃなんだっていーだろ。会社なんて、誰も居なくたって何もないさ。よし、行こ!!」
皆さんこんばんは。作者です。
今回もよろしくお願いします!




