第五十一話
「はっ、口ほどにもない。」
「だ、だってまだ僕本気出してないし?能力なしの僕に勝って、浮かれないでよね。」
とか言って、満身創痍じゃないか。
傷ついてると、判断能力が鈍る。
この子大丈夫かな。
「じゃ、本気で来いよ。」
「望むところ、だっ!」
すると、その男の子は地面の中に潜っていった。
彼の足元に穴ができたんだ。
多分彼の能力とやらなんだろう。
次は、後ろだよな。
バキィ
「かっぁ、なん、で?」
「思考バレバレよ。ま、あたしにかかればこんなもんね。」
「ま、まだ、僕は負けてない。立てる、から。」
気が付くと、西側と東側、ましてや他の囚人までがあたしらに注目していた。
人気者になった気分だ。
あちらこちらから聞こえる、どよめきやざわめきをこいつに殴りかかって粉砕する。
手加減なんて、しない。
ワンパンで静かになった中庭には、あたしたちの息遣いだけが残った。
あぁ、懐かしい。
「どうだった?エリエちゃん。上手くいった?」
「はい。コテンパンにしてやりました。ヤクモ君も上手くやったみたいね。」
「いや全然ですよ。二発攻撃を受けてしまいましたし。」
「ま、とりあえず戻ろっか。この後ってどうすりゃいいの?ってか東側の塔って全員が隔離されて出れないはずでしょ?ヤバい犯罪者の集まりだとか。こいつら何で出られてんのよ。」
「どうやら、リーダーの能力みたいですよ。倒した奴に聞きました。脱獄の計画がしたいから仲間を集めている、と誘われたらしくて。引き受けたらいつの間にか牢屋の外だったらしいです。」
「不思議なこともあるもんだね。あ、西側にもマフィアみたいなこと止めてって説得しないとじゃん。じゃあ」
目的も決まったことだし、とりあえず牢屋に戻ることとなった。
ーーーーーーーーーーーー紅蓮地獄にて
「さ、ここだ。ここは警察署みたいなとこだな。戦える人材が昔は超少なかったんだよ。俺と、王女含めて三人ぐらい、、?まぁルーフの数がそれほど少なかったからな、昔は。さて、案内するよ。」
見るからにヤバそうなビル。
そして、目の前にいるのは、三人の悪魔。
「カタラ先輩?!え、本物?!もう戻ってこないかと思ってましたよ。」
「俺ら、結構前より強くなってるんですよ!!見てください!」
「カタラ先輩、お疲れ様です。」
「お前ら落ち着け。ま、いろいろあったんだよ。こっちの二人のこととか、俺のこととか、いろいろ説明してやるから。中入ろーぜ。」
「「「はい。」」」
皆さんこんばんは。作者です。
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