第四十九話
「ぼ、ボス?!な、何故ここに」
「無駄な争いは好まないんだよ、ボクは。大丈夫だった?お嬢さん。」
「えぇ、まぁ。貴女は?」
「ボクは白緑翠。好きに呼んでもらって構わないよ。」
「翠サン、は何かのボスなんですか?」
「あぁ、まぁね。先輩から無理やり押し付けられたようなもんさ。ボクには荷が重いと思ったんだけど、半ば強制的にね。」
こんな人が監獄に居るんだ。
一体何をしたんだろう。
「それはさておき、ご飯はちゃんと自分で配膳すること。良いね?あと、ちゃんと謝ってこの方の分を配膳すること。」
「わ、分かりました。」
と、一通り注意をして、白緑さんは歩き去っていった。
カッコいい女性だったな。
胸元に付けてあるバッチに女性だとマークが無かったら、男性と見間違えていただろう。
一方怒られてた男性も、翠さんに敬意を払っている様子で、不満は無さそうな顔をしていた。
どんだけ慕われてるんだ?
って、何かのボスって言ってたな。
え、つまり?
「あの人を倒さないといけないわけ?」
「悪い人には思えないけど。」
「正直あの人に勝てるキラキラ、俺持ってないですよ。」
というか倒すって言っても、どうやれば良いんだ??
「おいノブアキ、今ヤバイらしーぜ。」
「は?何が?」
「抗争だってさ。西の監獄の連中と東の監獄の連中が喧嘩中だとよ。看守二人倒れたらしいし、お前行けよ!」
「ボスが行くだろ。俺は行かなくてもヘーキだ。」
看守が二人も。
どんな喧嘩なんだろう。
「な、何か凄いっすね。看守がやられるなんて。」
「あたし達に依頼するほどだ。相当ヤバいんだろ。しかし、マフィアなんて、ヤンキーの上位五感だろ?なんでヤンキーに倒されちゃってんの?看守達は。」
「とりあえず、行ってみますか?両方潰さなきゃいけないらしいですし。」
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ほーん、こんな感じなんだ。
見たところ、殴り合いの潰し合い。
血生臭い泥沼試合って感じだった。
しかも、邪魔してきた看守には東の監獄の奴等が殺しにかかってる。
十人ぐらいでリンチに。
対して、西の監獄の奴等は看守には危害を加えていない。
これは?
「西側について東側を殺ったら平和に解決できると思うわ。現状は、だけどね。」
アカリさんの考えに二人で頷く。
「よっし、そうと決まれば!あ、あれが東側のボスかしら?」
そういって、アカリさんは戦いのなかに身を投じた。
こんばんは。作者です。
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