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Catalla'(カタラ)・Dahs(ダース)

「どこいったあのガキ!」

「はぁっ、はぁ。クッソ、逃げるが勝ちだ!」

どこまで追ってくるか分からない大人。

この歳で雇う場所なんて、ブラックで安月給。

働きたくないに決まってる。

稼げないなら、盗むまで。

こんな世界が悪い。

最近は生ゴミを漁って生活している。

行く宛もない。

「いたぞっ。此方だ!」

しまっ

「行かせるかよっ」


バキッ


いった、クソ、殴られた。

体がふらつく。

「ガキが俺の飯盗みやがって。死ねごら!」


ドカッ、バコッ


「うっ、あ"っ」

肺、潰れた。

息、できな、い


==================


目が覚めると、何かよく分からない場所に居た。

右を見ても、左を見ても、人間に暴力を振るってる、角が生えた奴らばっかだ。

アレが『悪魔』ってヤツ?

「お、新入りじゃーん。ってことでお前、サンドバッグな。」

は?

何コイツ?

サンドバッグ?

逃げなきゃ。

「あ?逃げんのw?逃げんなよっ!」


ドガッ


「お"え"っ」

蹴りが鳩尾に入る。

「あははっ、コイツゲロったぁ!www胃酸しか出てないよ?お前、現世で何も食って無かったんだろ。罪は、窃盗か?よかったなぁ!窃盗罪は刑十年だ。自殺より少ない。精々地獄を楽しめよっ!」


バキッ、ドカッ、ボキッ...


───時間の感覚が狂う。

今何時だ?

蹴ってきたヤツが去ったと思ったら次のヤツがくる。

夜勤してんじゃねーよ。

やばっ、意識が。


==================


「やぁ、ダース君だね。十年おめでと。釈放だよ。さぁ、君はどうしたい?天国で生まれ変わる?それとも天国行って、天使になって働く?それとも」

「あ?一つに決まってんだろ。悪魔になる。あの俺を蹴ってきたクソ共に仕返しする。俺が!この天界で一番になってやるよ!」

「そうか。分かったよ。ここに来ると、体の時間が止まるからね。ずっとその子供の姿じゃ、困るだろう。君の二十四歳の姿をあげよう。」


パチン


「おお!デカくなった!」

「その姿のまま、成長しないから。じゃ、頑張って。」


==================


「あ"~、給料あげてぇ。使い道ねーけど。飯めっちゃ食いてぇ。今のまんまじゃ、現世とほぼ変わんねーよ。」

「じゃあ、天国行ったらどうですか?時給、私らの二倍らしいですよ。」

「えマジ?俺ら超ブラックで働いてんじゃん。」

天使の方が頭が良いヤツらが多いらしい。

そんなとこで一番上になったら、この劣等感も晴れるだろうか。

俺が一番になったら。

たまたま聞いた部下の言葉が離れず、天国でやってる天使の試験に行くことにした。


==================


「じゃ、今日から配属される、地獄から来た、カタラ・ダース君だ。皆、彼を頼むよ。お前は俺と同じ一班だから、今日からよろしくな!」

・・・肩触ってくんじゃねーよ。

あ"~、だるかった。

試験も当日、猫被りまくって掻い潜ったし。

もういいか。

「君がカタラか!悪魔って初めてみたよ!カッコいいじゃん!!」

は?

急に呼び捨てかよ。

「あ"?」

「どうも、あたしは京朱里。貴方の国ならアカリ・カナグリって言うべき?ま、いっか。じゃ、今日からよろしくね!」

「ははっ!今回の"新入り"、とがってんねぇー。」

咄嗟に手が出る。

「俺が一番嫌いな言葉吐きやがって。さっきから肩触るとか何なんだよ、お前マジふざけんなよ。」

「まぁまぁ、そんな焦んなよっ、と」


ダン


???

何があった?

何で俺、地面に顔着けてんだ?

「俺は劉栄仁。お前の国ならロンレン・リュウって言うんだよなたぶん。よろしくな。」

「お前っ、マジでふざけっ、」

クソっ、動けねぇ。

開幕早々変なヤツが多すぎる。

「じゃ、武器選びにいこっか。お前も着いてこいよ。」

こんばんは。作者です。

現課長:(リュウ) 栄仁(ロンレン) 三百六十九歳(現五百四十九歳)

カタラをしばきたおす。正義感が強い。腕も強い。


三十話、ありがとうございます!

この調子で頑張って行きますので、引き続き、『天使にへヴィメタルを。』を、よろしくお願いします!

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