第十話
まず、三人で一斉攻撃。
中距離の二人には離れてチャンスを伺うように指示した。
カタラさんが、武器をレバーを引いて吹かせる。
「おらっ!!」
ギャガガガガッ
チェンソーがバリアにぶつかり合い、耳を劈くような音が鳴る。
片手でチェンソーを振り回してる姿は、やはりいつ見ても凄い。
アカリさんもカタラさんと負けないぐらい、攻撃をしている。
バキューン、ドキューン...
弾が跳ね返ってくるので、迂闊には撃てないようだ。
私達に当たることを懸念しているのだろう。
私も斧を振りかぶった。
ガキーン、ガン、ギャン
ノアちゃんとヤクモくんも、私達三人に被害がでないところを狙って攻撃してくれている。
皆頑張っているが、隙間がなかなか見つからない。
うーん、どうしたらよいものか。
、、、、、そうだ。
「アカリさん、少し現場離れます。すぐ戻ってきますんで!!」
そう言った後、私はルーフの元を少し離れた。
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離れたあと、携帯用仕事ベルを手に取る。
これが鳴ったら、私達は依頼を進める。
本部に連絡もつけられるのだ。
ベルのスイッチを押して、しばらく待つ。
『えー、こちら本部。何でしょう。』
「えっと、ペンキが欲しいので、送ってくれますか?」
『分かりました。十秒お待ちください。』
しばらく待つと、目の前にペンキが現れた。
ずっと思っていたが、どうやって送っているんだろう。
まぁいい。
今すぐ戻ろう。
私は羽を広げ、飛び上がった。
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「二人とも、避けてください!」
掛け声で何か察したのか、急いで二人とも離れてくれた。
私はルーフの上から、、
バッシャーー
ペンキをかけた。
オレンジ色がルーフの上に広がる。
バリアがないところが、だんだん露になる。
って、、、そりゃ見つからないわけだ。
もう十話目です。早いですね。
特別編を出しますので、今回は少し短めです。
このベルで、武器を送ってもらっています。