第七話
月曜日の昼休憩が終わった頃。
デスクに向かうと、上司に声をかけられた。
「ゼレール君、ちょっと良いか。」
上司はどうやら昼食後のようで、少しごきげんだった。
「はい。なんでしょうか。」
「君達に依頼だよ。引き受けてくれるね?」
え、でも今日は全員それぞれやることが、、大丈夫なのか?
「今日、ですか?」
「うん。今日の三時から。頼める?」
「残ってる仕事は?」
「あぁ。こっちの余った奴らで終わらせとくよ。今回の依頼は資料によると敵が強くてね。君達の班が一番戦えるからね。それに、この仕事は成功させたいものなんだ。やってくれるね。」
「は、はい、、、。」
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「って事で、皆、今から向かいます。」
「え、今から?まだやりたい仕事が」
班の皆の元へ向かって、事の旨を伝える。
カタラさんとノアちゃんは営業に行っているため、終わったら向かってくれと、連絡を入れておいた。
「おっけー、今からだね。あたし達の作業もう少しで終わるから、外でまっててよ。」
「で、でもアカリさん。それ、一時間ぐらいかかるやつじゃ」
「あたしがやればヨユーなんだよ。ほら、手、動かしな。」
「私も手伝います。」
「僕、あとこれだけなんで、終わったら準備しますね。」
私達にも仕事のプライドみたいなものはある(たぶん)。
よおし。
終わらせるか。
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お、終わった。
二十分で。
「さ、行こっか。」
依頼を受けるアカリさんは、結構うきうきしている。
何故かは知らない。
たぶん体を動かす運動とでも思っているのだろう。
ルーフが弱々だったらいいんだけど、、、
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今回の集合場所は、依頼会場から少し離れた情報局だ。
ここは、天界のチュートリアルをしてくれる場所。
もう百四年も経ったのか。
懐かしいな。
アカリさんとヤクモくん、ロズ、私の四人でカタラさんとノアちゃんを待つ。
予定時間まであと七分だ。
本を読みながら待っていると、上からなにか嫌な予感がした。
反射的に上を見上げる。
「わぁっ!!エリエ先輩避けてっ!!」
あぁ。
これか。
こんにちは。作者です。よろしくお願いします。