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人のことを嫌わないある男子の夢  作者: ごまそう
1章 高校生活スタート
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2話 初めての教室

阿野と2階まで一緒に登り、そこで別れた。阿野は2階の教室。自分は4階の教室。

2分の1を登りきった時点で息が上がっている。


「俺、こんなに体力無かったっけ?」

そんな独り言を呟きながら、階段を登り、教室の前に着いた。やはり、新しい教室に入るには勇気がいる。僕は、大きく深呼吸をしてから、教室に入った。周りを見渡すと、教室には数えるほどの人しかいない。そんな数少ない人の中で、知っている顔があった。彼も僕と同じ中学からここに進学した浅間佑あさまゆう。佑とは小学校からの付き合いだ。それもそのはず、佑とは家が500mしか離れていない。僕はそんな佑を見て、

「あいつ、賢かったっけ?」

と心の中で思いながら、自分の席に荷物を置いた。

荷物を置くとすぐに、僕を待っていたと言わんばかりに僕のところへやってきた。


「宮野も6組なんやー」

「佑こそ6組でびっくりした」

「なんでびっくりするねん」

「佑、あんまり賢くないイメージがあったから」

と僕が笑いながら言うと、佑は少し真剣な表情で

「これでも、勉強は頑張ってん」

と少し食い気味で言われた。

お互いに冗談を言い合っていると、続々と人が教室に入ってくる。でも、知っている人はほとんどいない。でも一つだけ分かったことがる。みんな優しそうということ。


 そして、時間はあっという間に過ぎ、朝のHRの時間になった。この学校では朝と帰りにHRをするのが1日のルーティンらしい。10分間だけ。HRといえば、長い時間するイメージがあるが、これでもHRというらしい。実に言葉は不思議だ。


しばらくすると、担任の先生がやってきた。かなり若い女性の先生で、年齢は20代に見える。早々に、先生の自己紹介から始まった。名前は藤原恭子ふじわらきょうこ。担当教科は保健体育らしい。話を聞く限り、どうやら本当に20代らしい。若い先生は大歓迎だ。藤原先生は、今日の予定をすごいスピードで僕たちに向けて喋ってくる。誰も理解は出来ていない。

ただ、頷くだけ。

あれよあれよと話が進むうちに、体育館への移動の時間がやってきたらしい。僕たちは体育館シューズを持って、体育館へと向かう。

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