19話 高校の数学
憂鬱な3時間目が始まった。
高校に入学してから初めての数学の授業だ。
正直に言って、中学の時から数学がかなりできなかったのに、高校になってできるとは到底思えない。
だって、勉強って今までの積み重ねなんでしょ? じゃあ、無理じゃん!!!
どうしろと言うんだーーー!!!!
そんなことを考えていると、教室に先生が2人入ってきた。
「はい、と言うことでこの授業を担当します靖国と申します」
全員で
「よろしくお願いします」
みんなは、クラスがどう分けられるのかをドキドキしている。
「はい、ではクラス分けのことについて何ですが・・・・・・」
一気にクラスのボルテージが上がる。
「出席番号の21番の人からは隣の教室でやります」
「ふぁ!?・・・・・・」
『おれ、あいつと一緒に授業受けたかったのに・・・・・・!』
『私、はなちと離れたくない』
など、別れを惜しむ声が多数上がる。
それでも、先生は淡々と言う
「ほら、早く移動しろよ!」
なんなら、少しキレ気味である。血圧でも高いのだろうか・・・・・・
そんな、失礼なことを考えては良くないなと思い、先生の指示に従う。
教室を移動するのが終わり、ついに授業が本格的に始まった。
「まずは、たすきがけからやるぞ」
たすきがけ?????
そんな言葉聞いたことがない。ま、そりゃ新しいことを習うのだから当然だが。
さて。どうしたものか。解き方は理解できるが、理屈が全くわからない。
自分は、大抵のことは感覚で済ますことができる人間だが、数学は話が別だ。
数学に限っては、どうしても理屈を知りたくなってしまう。
そのせいで、結局何も頭に入ってこないのだが・・・・・・
そんなことや、あんなことを考えているうちに、授業が終わってしまった。
これは、復習しないとな・・・・・・
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