15話 ただいま
よろしくお願いします!!
目が覚める。
枕元においてある時計を見ると5時30分を指していた。
部屋の外からドライヤーの音がする。起床時間は6時に設定されているのに、こんな早い時間から誰かが起きているらしい。
いや、そもそも自分の部屋も2人いない。
どこへ行っているのだろうか。場所は聞くまでもない。
ドライヤーを使うと言うことは、ヘアセットをしているしかないだろう。
ドライヤーは部屋でするなと厳しく言われている。どうやら、施設のブレーカーが落ちてしまうらしい。
最近の高校生は身なりを整えるのに苦労しているのだなあと感じた。
↑自分も高校生ですけどね!?
起きたくないと思いつつ布団の中でゴロゴロ過ごして、気がつくともう起床時間の10分前になっていた。
寝坊はしたくないと思い、重い体を動かして布団から出る。
左側を見るとまだ、富田はまだぐっすり眠っていた。
〜現在時刻 6時〜
富田は相変わらず起きない。小さな寝息が聞こえる。
流石に、起こさない訳にはいかないので、布団の上から彼を叩く。
「富田、朝やで! 起きよ!」
「う〜ん〜」
なんだか、寝ているような返事をしたが、きっと起きるだろう。
そう思い、トイレに行き、朝の支度を済ませて部屋に帰ってくると、
「まだ、寝てる・・・・・・」
まだ、富田は寝ていた。朝食の時間まであと30分くらいだと言うのに。
「起きろ! 寝坊するぞ!(寝坊してるけれど・・・・・)」
「わかってるって!」
いやいや、わかってないやん。放っておくことにした。自分も用意しないといけないし・・・・・・
しばらくして富田は起きたが、かなりのスピードで朝の支度を済ましていた。
何やかんや、朝食も終わり、最後の清掃も済ませ、退館式が始まった。
憂鬱な儀式だ。そう思っていたのだが、バスの関係もあるのか、かなりのスピードで、手短く終わった。
ラッキー!
入館式は体感30分以上かかったような気がするが、退館式は10分くらいで終わった。
バスに乗り込む。
実を言うと、バスの座席は、通路を挟んだ向かい側の1つ後ろの席が若菜の席なのである。
なんか、緊張する。
特に何も起きないけれど・・・・・
そして、バスに揺られること3時間弱
学校に帰ってきた。体感1週間くらい泊まっていたような気がするくらいに長かった。
その後、歩いて15分
やっと自分の家に帰ってきた。こんなにも、家が落ち着くと感じたのは初めてのことだ(多分)
母にオリ合宿で起きた色々なことを話した。
明日からは学校だ。早く眠ろう。
こうして、オリ合宿が幕を下ろした。
とりあえず、書き切りました
次話から、学校生活編になります。よろしくお願いします。