表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/19

14話 最後の夜

お久しぶりです

無事に誰も怪我をすることもなく、カッター研修は幕を閉じた。

そして、ここでの最後の夕食の時間がやってきた。色々なことがあったが、楽しかったような気がする。最初は、めんどくさいと思っていたが、やはり、人生楽しんだ方が良いなと感じた。そんな合宿だった。


今日は、友達の富田とみたと中学の時に同じクラスだった友達と食べることにしている。

食事の際には、友達と中学の時のことに花を咲かせて話していた。しかし、ただ、話すだけでは終わらなく、チラチラとしせんを感じるが、その視線は感じなかったことにした。


今日は、最終日ということもあり、夕食の後には謎の校歌斉唱コンクールという物が存在する。今日この日まで入学して間もないが、普段から練習してきた。今日はその成果を発揮する日だということだ。昨日までの練習はかなり順調で、この数日間にしてはかなり上出来だと思っている(個人的に)


コンクールをする場所に集まり、実際にコンクールが始まった。自分たちは4番目という何とも微妙な番目である。でも、最後のような期待感も無く、かといって最初のような緊張感もない。そう考えれば、4番目くらいがちょうど良いのかもしれない。


ついに自分たちの番。緊張しつつ、クラスの皆で舞台に立つ。


全てのクラスが歌い終わり、最後先生たちによる評価が始まる。評価が出るのを待つ間は、皆がソワソワしていた。


待ちに待った結果発表の時間。

まず校長先生が

「本当にどのクラスも良くて、優劣つけ難い歌声でした。そこで、皆さんを優勝にしたかったのですが、流石にそういう訳にも行かないので、発表します。」

会場のボルテージが一気に上昇する。

「1位は2組です」

この瞬間、1位ではないことが判明した。でも、まだ残りがある。そう思っていたのも束の間。結局僕たちのクラスは最下位だった。

その瞬間、俺たちのクラスは笑いの渦に包まれる。

『俺たち最下位ってま?』

『私たち最下位とかうけるー!』

どうやら、そんなに深刻に考えていないらしい。ま、それもそのはずだろう。

一番悲しんでいたのは担任かもしれない。

「なぁにがおもろいねん!?」

と、少しヤンキー口調になりつつツッコミを入れていた。

その声をクラスのみんなは流す。なんと人の心がないクラスだろうか。

おそらくこのクラスはそういうクラスなんだろう。


ふと前の方を見ると若菜と目が合う。そんなにまじまじと見ていたつもりは無かったが、おそらくめちゃくちゃ見ていたのだろう。そんな、ある意味やばい俺に気がついて若菜が、腰の横で小さくてを振ってくれた。

可愛い! おっと、心の声が漏れかけていた。危ない危ない。

自分も小さい手を振り返す。

右から、鼻で笑う声が聞こえた。ふと振り向くと富田がこちらを見つめていた。

「宮野? どこに手振ってるの?」

まずい。何とかして誤魔化さないと。咄嗟に口から出た言葉は

「いや、手を振る練習!」

何言ってんだ?自分。こんなの明らか言い訳すぎる。

しかし、富田は普通に

「ふーん。そうなんだ」


絶対何か勘付いただろ。


そんな会話を交わしていると、先生の解散の許可が出た。

しばらくして、皆は各自の部屋へと帰っていき、就寝の支度を始めた。


そして、一応、この部屋の住民たちは言う。とてもこそばゆいが・・・・・・

「おやすみ」

次作の15話でオリ合宿終わります。めちゃくちゃ引っ張ってすみません。

16話からは、普通の学校生活になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ