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13話 出航

お久しぶりです。かなり更新してませんでした。

「出航しまーす」


この言葉を聞いてから約十分。ようやく、先頭のAの船が海に出ていく。自分の船は一番最後。つまり、海に出るまでには、もう少し時間がかかるだろう。

「もうすぐ海ですけど、しんどい人はいませんか」

この船の指示役の美濃みのうさんが皆に尋ねた。自分も一緒にみんなの顔を見ると、一人だけ雲行きが怪しい顔をしている人物がいた。自分の席の近く、なんなら、隣の若菜わかなの顔が今にもリバースしそうな顔だった。

そんな顔をされたら、心配するしかない。

「大丈夫?」

「うん・・・・・・」

若菜は下を向いたまま答えた。絶対に大丈夫じゃない人の返事の仕方だった。

リバースしそうな時は海にするように言われていたのを思い出し

「いざという時は言って。場所変わるから」

僕にはこのぐらいのことしか言えない。それでも、若菜は少し顔を上げて

「ありがとう」

恐らくだが、彼女の精一杯の感謝の言葉が発せられた。


しばらくしていると、ついにエンジンのついた船とも切り離され、ついに自分たちで漕ぐ番になった。美濃さんはトランシーバーで何かを確認してから

「皆さん、まずはまっすぐ漕ぎますよ」

思っていた以上に、あっさりと言われた。

「練習した通りに1・2・3のリズムで漕ぎますよ」

この1・2・3のリズムとは、1でオールを海面につけ、2で水をかき、3でオールを海面から上げる というものだ。事前に教えられているので、多分できるはず(知らんけど)


実際に漕いでみると、案外上手くできない。

前の人たちのオールが自分達のオールの上に乗ってくる。そのおかげで、オールを持っている自分達が後ろの思いっきり押される。

耐えろ! と思ったが、結局のところ押されてしまい後ろの人にぶつかってしまう。顔を見ると沖野おきのさんだ。初対面でこの状況は気まず過ぎる・・・・・・

自分が思っていた以上に高い声で謝罪をした。

「ごめん! 沖野さん!」

沖野さんは何も言わずに手で押し戻してくれた。無言で。おそらく彼女なりに気をつかってくれたのだろう。


こんな船の旅、不安しかない・・・・・・

最近、忙しくて気がついたら前回の更新から2ヶ月がすぎてました。

時の流れは早いですね…..

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