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10話 End of Day1

お久しぶりです

お風呂に着いた。

こういうところのお風呂は人数とシャワーの個数が大抵の場合合っていない。しかも、合っていないのはシャワーの数の方。利用人数が三十人だったとしたら、シャワーの個数は十個的な感じのように。

「これ、シャワーの争奪戦が始まるんじゃね?」

と、富田とみた阿野あのに質問を投げかけた。すると、二人同時にと言っても良いほどに

『当たり前やん!!』

まさか、この初対面の二人がこんなところで意気投合するなんて。やはり、人との出会いというのは、決して難しいことでも、確率の低いことでもない。一番難しいのは、その繋がりを継続すること。破綻することなく生活すること。おそらくこれが一番人間関係において難しいことだと思う。

ま、それはさておき、今の二人は初対面にして同じタイミングで同じ言葉を発してしまい、気まずい空気が流れている。この流れをどうにかしないとと思い焦り

「ご、ご飯おいしか、かったね!」

やばい、ただの食いしん坊みたいになってしまっている。いつもこうなる。だけど、こんな僕にも優しく

「そうだね」

と笑顔で二人は返事を返してくれる。なんと優しい人たちなのでしょう。


この会話は更衣中にした会話なので、もちろんクラスメイトの他に2組の人たちにも聞かれている。きっと数日後には、この空気が伝染していることだろう。そんなことを思いながら、僕らは入浴を済ませ、部屋に戻ろうとしたその時女子の会話の声が近づいてくる。

「お風呂マヂで楽しかったねー」

「それなー」

典型的な最近のJKという会話が聞こえてきた。でも、その会話の最後に聞いたことがある単語が聞こえてきた。その単語は「宮野」という単語。

「ね?、宮野くんっていうの前の人」

この言葉で確信を得た。絶対に自分のことを話している。

「宮野くーん」

この、声は若菜だ。普段の髪型とは異なり、長い髪を結んでいない。そして、お風呂上がりは私服が許可されているので、若菜の私服はなんともかわいい。直視することができない。少し目を逸らしながら

「どうしたん?」

こんな返事しかすることができない。

「いや、宮野くんがいたから、声だけでもかけようかなーって」

「な、なるほど」

「そう!そうゆこと!」

この後の会話の内容は正直覚えていない。おそらく、お風呂上がりということも合って意識が朦朧もうろうとしていたのだろう。そんな記憶の中に一つだけ覚えていることがある。

「ねぇ、宮野くん」

「なに?」

「オリ合宿終わったら、一緒に大阪に行かない?」

ということだけだ。

少し無理やりな気もしますが、一日目終わりました。

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