1話 初登校
初めてなので、かなり短めです
4月8日
「あんた、今日から学校よ〜。起きなさい〜。」
そんな、母の声で目が覚めた。スマホのアラームで起きるのは苦手だ。
僕は宮野翔介。今日から高校生になる。つい先月までは中学生だったのに、高校生というだけで、ものすごく大人になった気分。
いつも通りに朝食をとり、制服に着替える。制服からは、新品の匂いがする。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
高校までの通学距離は、小学校と変わらない。それもそのはず、高校は小学校の向かい側だからだ。
学校に着くと、校門では先生達が挨拶をしていた。もちろん知らない人しかいない。下駄箱では、新学期恒例の行事であるクラス発表の紙が貼ってあった。
ふと、自分の周りを見渡せば
「え?、お前は何組?」と喜ぶ明らかな陽キャ男子の塊。
「やったー 私たち同じクラスだよ‼︎」と叫ぶ陽キャ女子の塊。
そんな、彼らや彼女らを横目に僕は、自分のクラスと出席番号を確認し、さっさと自分の教室へと向かう。
その時、同じ中学の友達である阿野景太に声をかけられた。
「おお!宮野やん!お前何組?」
「阿野!?久しぶり〜。俺は6組」
「6組ってお前、一番賢いクラスやんけ。」
「そうみたい。自分でも予想外だけど。」
「そっか。クラスは一緒じゃないか」
「うん。そうだね」
「途中まで一緒に行こうや」
「いいよ」
何気ない会話を交わした僕らは各々の教室へと向かった。
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