ぼやき
食堂のメニューに新たにアイスクリームが追加されて
僕がちょっぴり喜んでいる裏で
自分の一番お気に入りの柔軟剤は、知らぬ間にひっそりと販売終了を宣言していたりして
つまるところこの世界って、そういう
どうでもいいところで
上手につり合いが取れているんだと思うのです
ところで、僕がずっとあこがれている麗しきあの娘は
ちっとも振り向く素振りを見せてはくれませんが
一体、その果てしなく大きな不幸は
どれだけ巨大な幸福とつり合っているんでしょうか?
もしかしたら、
ノストラダムスやマヤ暦が予言している地球滅亡は
僕のこの大不幸との足し引きのおかげで
ようやく帳消しになって
それで、訪れないで済んでいるのかもしれないな
なんて、考えてみたりしました
だから僕の叶わぬ恋はきっと
世界のために存在しているのです
きっとそうです
僕が悪いんじゃないのです