美少女魔王 第46話 [生き方]
「いや~今日はよかったですね、久しぶりのお肉ですよ!」
「私、より一層カレンが恐ろしく見えるのだけど」
「右に同じく」
ホーンラビット片手に村に帰ってきました。一応血抜きはしたので多分大丈夫だと思うんだけど…まさか血抜き方法まで熟知してるなんて俺は思ってなくて…ちょっと意外すぎて若干引いていた…。
「お、やっと帰ってきたか、みんなどっか行ってたので心配していたよ」
村に帰ると丁度瓦礫を片付けている、ライがいた、もう動いて大丈夫なのかな?
「ライさん、丁度よかったです、鍋の用意をするので手伝ってくれませんか?」
「お、了解した、なんでも言ってくれ」
「それなら薪をくべてもらえませんか?」
颯爽とライは動いて薪を集めに行った。
「そのうちにこちらは、解体しましょう」
ふんふんと鼻息を奏でながら。どこからともなく取り出した、包丁まな板セットでホーンラビットを固定して解体しようしようとしている、はたから見ると怖いんだが。
「うえぇ…私見れないから…薪探してくるわね」
マイが耐え切れずにリタイアした、俺はひとまず捌く工程を見ることにした。
すると、カレンはホーンラビットを押さえつけ、その頭を力強く切断!そしてそのまま脊髄までも引き抜く…一応血抜きはしているのでそこまで血は飛び出なかった。
「あ、ハルさん見てください!これすごいうねうねするんですよ!」
カレンがホーンラビットの頭と頭につながってる脊髄もろともこちらに見せてきた、そのショッキングな物をみて、俺のSAN値が減少する…1d6…ダイスロール…4!よかった発狂しないで…違う違う、ここは現実だよ。
「カレン…そのグロイ物をこちらに見せないで…」
「はっ!すみません、久しぶりだったので舞い上がってしまって…昔エルフの森にいたときに学んだ知識なんですけど、とにかく私も最初は無理だったんです、自然の摂理というか…やらないといけなかったのでやってたらいつの間に平気になったんですよね」
「カレン…強すぎでしょ…」
「えへへ…褒められちゃいました?」
「褒めてない」
笑顔で、ホーンラビットの頭を持ちこちらに見せるのやめてもらっていいですか?はたから見たらただのサイコパスの子にしか見えないから!?
そして、数匹のラビットを解体して、ライとマイが拾ってきた薪で火を焚き、湯を沸かし、鍋にドボンして臭みをとったり出汁をとったり、なんなくこなす恐ろしいカレンさんを俺たちは今垣間見たのであった。
そして、兎鍋の完成した、見た目はすごいおいしそう、いい匂いして、食欲がそそるが、先ほどのショッキング映像が脳裏をよぎったのでちょっと複雑な感情を抱いてしまった。
「うん!上出来ですね、さぁ皆さんいただきましょう!」
キラキラに目を輝きながら鍋を見つめていたカレンさんであった。
先ほども思ったけど、見た目はすごく美味しそう…というかうまいんだろうなと思い…先に汁を味わった。
「…ん…うん!?…なにこれうまぁ!?」
口の中に広がる旨み、兎肉ってここまでうまいのか!?臭みもないし噛めば噛むほど旨み成分が出てくる、しかも汁もなかなかに美味しくて、出汁の本来の美味しさと丁度良い調味料の配合…カレン…ポンコツ言ってごめんなぁ…。
「お…美味しい…カレンすごいわね」
「えっへへどうですか?確かに作業工程は酷いかもしれませんが、調理法によってはこんなにも美味しいものができるんですからね」
「すごいや…やっぱり君たちは不思議だね」
「それは褒めているんですかね?」
「うんうん!これなら皆さんに任せても大体大丈夫ですね、またまた安心しました、明日から討伐系の依頼も含めて掲示しますね」
「ぬっ?我にも食べさせよ、気になってしょうがないわい」
「レーヴァって食べるの?」
「無論、本来は食なぞ食わんでも我は大丈夫じゃが、今は人間体故に何故か食べ物を見るとお腹が空くのじゃ」
ははぁ〜ん、なるほど、どうりで涎たらったらなわけだ。
俺は、鍋の具と汁を装ってレーヴァに渡すと、すごい勢いで食らいついた…そんなに飢えてたの?ってレベルでがっつき、これらの視線に気づき頬を赤らめそっぽを向いた。
6人が笑い合いながら食べるご飯を食べるなんてこんなにも美味しいものなんだと、再度実感したのであった。
ー読者のみなさまへ
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