美少女魔王 第4話 [盗賊に仕返しを]
俺は今どこにいるかって?もちろん宿屋だ、酒場なんてテンプレの場所にはいかないぜ!なぜかって、俺は未成年だからな!などといういい文句を思いつつ現状宿屋にいるメンツは俺とカレンの二人である
「はぁ…そろそろ家がほしい…宿屋生活だと私の経済状況が破綻してしまう!!」
「いや、そこは冒険者なんですから、いくらでも稼げますて、後私が話していること理解できてますか?」
そう俺は、カレンの相談を受けていたなんの相談だって?
「聞いてるよ、確かカレンが魔人って種族に位置してるエルフってことだよね」
「そうなんです、基本冒険者は人間がやっていることで魔人である私達はどうにも収入がなくなるので仕方がないから冒険者家業をやっていることでして」
この世界では、人間以外の種族は魔族や獣族と呼ばれ人と同じ姿をし、それぞれの特徴で表されたものを魔人族、獣人族とか色々あるらしい、なぜそもそもこんな相談を受けているのは、同じパーティに加入したことと後は信頼を得るためだそうだ、一応前のパーティでも自分がエルフということは伝えておいたが全員にだいぶ冷たい態度を取られていたとか、ちなみに俺は魔王ということはぶっちゃけてない
「なるほどね…もぐもぐ…まぁカレンが人間じゃなくても私は別に気にしないけどね、むしろ…むぐむぐ、パーティ組めて嬉しいと思ってい…むぐ…るよ」
「あの…言っていることはとても嬉しいのですが…食うのやめてもらいませんかね!?」
相談受けながら朝ごはんを食っています
「ていうか、なんで米や味噌汁なんてあるんです!?この世界には稲や味噌はつくられてないはず!?」
およ…日本人の醍醐味、ご飯と味噌汁と目玉焼きの朝食セットを知っているとは…もしやこの子日本人なのか!?
「稲は残念ながら見つからないから、小麦粉を使ったチネリ米で味噌は実家(城)からパクった…ごほん頂いた秘蔵品だよ」
「今完全に言いきったのになぜ訂正するんですか、というかチネリ米なんてよく作り…え?待ってくださいそもそもなんで米と味噌汁なんてもの知っているんですか!?」
「それは…私は日本人だからかな…?」
彼女の目の中のハイライトがものすごい光を放ったように見えるくらい目が大きくなった
「あなたも…日本人なんですか!よかった…私だけじゃなかったんですね、にしてもずるいです、私はエルフに転生して、ハルさんは人間に転生するなんて」
ちょっとだけ頬を膨らませて、拗ねている可愛い一面もあるんだなっと思いながらご飯をもりもり食っていた、さて食べ終わったし片付けて今度はなにしようか悩んでいた
「さーて、別の依頼あるかまたギルドに見に行ってくるか」
「あ、それなら私も行きます、ハルさんのパーティにはいったから、私の冒険者ランクがDに落ちたんですよ」
前回、俺はトレントキングの討伐には成功したんだが、カレンのパーティは全滅扱いになったのでカレンの冒険者ランクは1段さげられて俺と同じDランクの冒険者になった決して、俺のパーティにはいったからではないかな、決して!
そうして俺たち一行は、宿屋を後にしてギルドに向かった
「ん~やっぱりDランクはそこまで依頼数がないね…」
「まぁ大体手伝いとか採取系の依頼しか取れないですからね…あ、これとかどうですか?護衛の依頼なんですけど」
「護衛でもDランクって受けれるの?」
「それにつきましては私がお答えさせていただきます、護衛はその名のとおりである場所を守っていただく依頼になっています、もちろん魔物とかの護衛依頼に対してはCランク以降になるんですが、今回は倉庫の護衛なのでDランク冒険者でも大丈夫な依頼内容になっています」
と自信満々で説明してきた受付嬢
「なるほど…だったら安心かな、よーし今回は護衛の依頼を行う!」
「承りました!では時間厳守でお願いしますね」
俺は護衛の受けた、別に護衛だけだったらそこまで危険もないしと思いながら俺はギルドを後にした
~夜~
俺は依頼通りの依頼でとある倉庫にきた、事前に依頼主からは説明を受けており、この倉庫の中に高価な物とかが多くてしょっちゅう盗賊とかに狙われているらしいが、今まで突破されたことがなかったのだが、最近何でも開けてしまう変なスキル持ちがいるとかで不安にかられギルドに依頼を出したというところだ
「一応二人交代制で護衛するんだけど…不安に駆られるので私は二人一緒に見張ろうと思います!」
手を上に元気よく上げて、私は宣誓をする!
「え…ホントですか?私…盗賊とか襲ってきたらもう無理な気がしますもん…一応千里眼で覗いていますが今の所人影ないですけど…怖い…」
だからいつの間に千里眼発動させてんだよ…今の一瞬か?俺が宣誓してるときの一瞬でやったの!?
「っは!?今のは?なんかステレス的な感じの妨害スキルを使われてこの周辺にものすごい数の人が…」
「え…うっそん…千里眼をかいくぐるスキルなんてあるんだな、ってふぁ…なんか眠く…な…」
俺の意識が遠のいて行く感覚もしかして睡眠を促進させるスキルなんてのもあるのか…あ、やばい…だめだ…なんだ…あの…猫耳っぽい…子…は…
「え?ちょなに寝てるんですか!?って私も急にねむけ…が…」
ふたりとも眠らされた
「っは!こんな底辺冒険者を護衛に呼んだからって俺様の『睡眠促進』は夜のみものすごい効力を発揮するからな、ささ、お嬢さっさ奪っていきやそ」
「あぁ…ご苦労」
そして俺たちが起きる頃には倉庫内のすべてが取られていた
~朝~
「っは!?しまった寝てしまったのか…油断した…」
「ふぁ…おはよう…ございます?なんで私は外で寝てたのでしょう?」
「こら寝ぼけてるんじゃない思い出してみろ!私達は盗賊達のスキルで眠らされたんだ」
「あぁ!?どうしましょう…これじゃ…依頼は…」
「あぁ…達成不可でものっすごい窮地にたたされているねひとまずギルドに報告しよう、対処はそれからだ」
俺はギルドと依頼主に頭を下げたが依頼主はものすごいカンカンに怒っていた、あの倉庫には莫大な私財があったのを簡単に取られてしまったからだ、このままでは俺達の命まで危ういので俺はある一つの提案をした、それは盗賊の本拠地に潜り込み取り返すことだ、幸い盗賊被害の報告は各所からギルドに送られているので場所まではわからないけど、特徴はわかった、そこでカレンの千里眼をフルにいかしこの一帯を調べている
「あ、見つけましたこの街の外れにあるほぼ廃墟とかしてるところに獣人族のアジトを発見しました」
「さっすがカレンさん!素晴らしい!!」
盛大に祝ってあげた、カレンは顔を赤らめながらこっちを見てくる、すっごい可愛い
「さって…私達に恥かかせた分ぶっとばして後悔させてやる」
「あ、すっごい怒ってらっしゃる…」
失敬口調が崩れてましたわ…
そうして俺は町外れにある廃墟にきた、ここは魔物と冒険者の戦争的な感じで消滅してしまった街であった、復興は未だにされずずっと放置されてきて、盗賊達の住処に変わってしまった
「カレン、危なくなったら逃げてもいいから」
「大丈夫です、私だって一人でやれますもの、千里眼もあるので迂回しながら進めば大丈夫です」
意外と頼りがいがある反応だった、やっぱり一刀両断が効いたのかあの日以来、魔法とかスキルとかどんどん特訓しているらしい、だから千里眼を常に発動してるんだな…天才すぎるわ
俺はまず一歩踏み出した、っがそこで違和感を覚えた、そして次の瞬間にはカレンを突き飛ばしていた
「っきゃ!?一体なんですか?ってえぇ…この魔法陣は!」
「どうやら罠みたいだね…って…うわ!?体が中に浮いてるし!?」
「これは転移の魔法陣です!踏んだら最後、指定した場所に転移させる魔法陣…そんなこんなのが隠されてるなんて…」
「カレン!さっき言った言葉思い出して!私のことはいい…か…」
俺の体はカレンの目の前から消えた
「…私なにやってるんだろ、ハルさんに助けられて、いざというときは逃げろって…いや私は逃げません…今度は私があなたを救ってみせます」
カレンは決心をし杖を固く握りしめて奥に進んだ、その後ろで謎の少女が顔を出した
「やれやれ…世話が焼けるわね…」
謎の少女はカレンの後ろをついてった
ー読者のみなさまへ
この小説が、[面白い]と感じ、[続きが見たい]と思ったらぜひ、[ブックマーク]そして[☆の評価]をおねがします。
最近更新頻度が非常に遅くて申し訳ありません、是非応援のほどお願いします。