美少女魔王 第38話 [海だ!夏だ!魔物だ!?]
「海だ!」
「海ですね!」
「なんか景気ぶっ壊されてない?」
近くには他の冒険者が戦っているので火花散ってるわ、魔物の血は流れるわ、人の血が流れるわで楽しむことが何一つないので非常に困っている。
「この装備どうしましょうね?折角着てきましたのに」
「私的には着せられたんだけど!」
「しょうがないじゃないですか!ハルさん着てくれないんですもん!」
「嫌だったよ!私には似合わないから!」
「いいや似合ってるよ」
「鼻血出してる奴が言うんじゃねーよ」
そう今の装備…?着ているのは水着である、まぁ水着単体だと防御がすごい薄いので必要最低限の装備は付けている状態、そして今回はなんと!レーヴァも隣にいるんだよ、つまり今俺…武器持ってないと。
「なんで我が…こんな格好をしているのじゃ…」
「あーそれは…まぁ…そのうちわかるよ」
「おぉーい!ごめん!遅れてしまった」
「なるほどのぉ…この借りはでかいぞ…」
後ろから来たのはレオだ、そう今回はレオも臨時で参加、ゆえにレーヴァを表に出した状態で参加しないといけない縛りになったので俺的には痛いんだけど…これも仕方ないって奴だよ…
「にしても待ってる間に、大体終わっているわね」
「マイは遠くの音も聞こえるんでしたね、私も千里眼で見ているんですけどそろそろ終わりそうな勢いですね、私たちいらなかった感じがしますね」
「かと言って油断は禁物だよ、海は何があるかわからないからね」
「大丈夫ですよ!たとえ魔物が残っていたとしても私たちならなんとかなりますって!」
おや?フラグから?いやー…嫌な予感だぷんぷんしますわ…例えばそうだな…こんな触手みたいに俺たちを掴んで海に連れ…え?触手!?
ガシッ
あ、ヤッベ掴まれた!しかも強い!めっちゃ引き込まれる!
「やれやれ、やっぱり主は抜けが多いのぉ」
レーヴァが触手を切る、その反動で俺はちょっと投げ飛ばされたけどちゃんと着地したので問題なし、足裏痛いわ。
「ハルさん大丈夫ですか!」
「大丈夫!それより奴さんが出るぞ!」
俺を引っ張った張本人が海から出てきた、赤く、テカテカして…丸い…あれ…って…。
「あれは…!海獣オクトパシオン!奴は海の主だぞ!なんでこんなところに!」
近くにいた、冒険者一同が声を上げる、え?そんなにでかい存在なのこのタコは?いやタコだよね、英語で言うとオクトパスだよね?
「タコだよね?でっかいタコだよね?」
「タコですね、ウネウネしてますね気持ち悪いですね」
「2人とも…何を言っているの?あれは何?」
「あー…猫娘に我が教えとこう、あれは海獣オクトパシオン、この海一帯を占める主ってところじゃ、海に出た船とか沈む原因は奴が荒らしていて割と困る奴なのじゃよ」
「へぇ…詳しいのね…って私はマイって名前があるんだから!」
「細かいの気にするんじゃないのじゃ」
さて俺たちも戦闘準備しとこうか、でも、レーヴァは魔剣モードには出来ないから『血晶』のスキルで対応するしかないか。
イメージだ、イメージを固めよう、剣だ、レーヴァの魔剣みたいな剣じゃなく振りやすく扱いやすい剣を想像するんだ…。
俺は手の中に長剣を創造した…成功だ、よかったこれで戦える!
「ハルさん、いつの間にかマスターしてますねスキルを」
「まだ付け焼き刃だけどね、でもどうにか形にはなっているよ」
魔獣から再度触手攻撃がくる、海の中とそして後ろから別の触手を出して俺たちに襲いかかってきた。
「来るよ!構えて!」
俺は海からくる触手をぶった切る、逆にレーヴァは上からくる触手をぶった切る、後方はカレンたちがいるので魔法が通りやすくするのが前衛の役目だ。
「ライさん!合体魔法行きますよ!」
「なるほど、了解した!」
カレンとライボルトは魔法を展開させるどっちとも同じ魔法を使っている、魔法陣が展開される。
『ツインライトニングボルト!』
後ろから魔法の力を感じ、俺とレーヴァは左右に避ける、すると後方から凄まじい威力の雷撃が魔獣に直撃する。
魔獣もひるみを取ったが、後方の魔法を使う奴らを狙うため、さらに別の触手を出してくる、だが。
「私もいること忘れないでよね!」
マイがカバーをしながら、カレンは魔法を唱え、マイがカバーしきれなさそうならライがカバーするそれで魔法を展開させる。
「もう一発です!『ライトニングボルト』」
「さらにダメおしの!『ボムクリエイト!ライトニング!』」
2人の魔法が更に魔獣を押して行く。
その光景を見ていた、レオは未だ動けないでいた。自分と住んでいるところが違うって、魔獣と呼ばれた存在になんでそんなに簡単に立ち向かえるか、レオはただ疑問を抱いていた。
魔獣は遠くからこちらの動きを観察しながら攻撃をしていた、つまり動いていないレオは格好の的なのだ。
俺たちの死角から更に触手を伸ばし、レオに襲い掛かった。
「しまっ…!」
俺は前線に出過ぎていてカバーしきれないぞ!マイもライもカレンのカバーに入っているから捌ききれなてない!
「…小童よ、主はまだ覚悟が足りぬようじゃな、そんなんじゃ魔王なんぞ…倒せんぞい!」
レーヴァが既にレオの前に立っていて、触手を切っていた、いつの間に…その前にあいつの抜けた穴うめんといけんじゃねーか!
俺は、『血晶』で作った剣を投げて更に生成投げてを繰り返していた、正直辛い。
「ハルさん!相手は既に相当なダメージを負っています!道を作りますので本体を撃退してください!」
「本体って言ったって相手は海の中だよ!?」
「ふふん、海には何がいいと思いますか?それは!『アイシクルショット』」
カレンが氷の魔法を唱える、しかも俺に向けて…まさか!?
予感的中!?俺は寸前でかわし上に飛び乗って、そのまま目の前にタコまで距離を縮めた、途中触手に襲われそうになったけどそこは後方支援4人により何事も起こらず直進した。
やばい、そろそろこいつの効果時間も切れつつあるな速度が落ちた、だけど…もう目と鼻の先。
「サンキュ、カレン、行くぞオオダコ!魔王の拳を喰らいやがれ!」
『血晶』展開、対象は腕だ、ガントレット作成…成功だ、魔力を込めて最大の一撃をお見舞いしてやる。
俺は、氷の魔法を土台に蹴り上げ空中に身を乗り出し、タコの頭の真上まで行った、後はタコに目掛けてこの拳を振るうだけだ!
「そうだな…必殺技として名を付けとこう…『ブラットインパクト』!」
俺は、拳を振った、その拳から放たれる衝撃波と魔力による威力は、簡単にタコの頭を貫通し、肉体を消滅させた、その莫大な威力の波動は海面を割るレベルで、海底の地面が見えるほどだ。
「あ、ヤッベ帰り考えてなかった!?このままだと海に落下だ!」
タコに一撃浴びせることだけ考えて行動していたけど、考えてみれば一方通行じゃねーか!あ、やっばー落ちる。
俺は、自身で開けた、地面に真っ逆さまに落ちていった、そして海も次第に元に戻るのでこのままだと海にさらわれるっているか死ぬなこれ、肉体が耐えれるレベルの衝撃じゃないだろう。
「主よ、我は主がいなくなると困るのじゃぞ」
は?レーヴァ?なんでこんなところにって言うか空中に浮いてらっしゃるんですけど。
「スキル『瞬間移動』」
レーヴァは俺の首を掴み、スキルを発動させる、一瞬の出来事だったので、ぽかんとしていたけどどうやら、海底から海岸まで瞬間移動したようだ…アリかよそれ…。
そして気づかなかったけど、周りの冒険者が割と騒いでいる、オクトパシオンはそれほど危険視されている魔物なんだな、でもこれで海岸の魔物清掃は終わったし、気楽に遊べるね。
「君たちは…ほんとに一体…なんなんだ」
でも、1人だけ理解が追いついていない者がいた、レオは信じられない光景を見たせいで俺たちのことを疑問に思い始めていた。
ー読者のみなさまへ
この小説が、[面白い]と感じ、[続きが見たい]と思ったらぜひ、[ブックマーク]そして[☆の評価]をおねがします。
最近更新頻度が非常に遅くて申し訳ありません、是非応援のほどお願いします。




