美少女魔王 第34話 [移動には危険も付き物だよね]
馬車…カレンとマイはこの馬車移動が最も嫌いである、それは乗り物酔いが非常に弱いからだ、数分乗っただけですぐぐったりしている、現在俺たちと学園ご一行は馬車で水の都に向かっている最中だ、ちなみに移動に関しては、馬車で問題ないが、道中盗賊に襲われたりしたらヤバいので冒険者ギルドに依頼を提示し、冒険者を数名つけている、なので襲われても問題ないのだが、保険には保険を、いつ何時何かがあるかわからないのが現状だ。
「水の都までまだかかるらしい、みんな大丈夫か?」
「うっぷ…やっぱり乗り物はダメです…気分が…」
「右に…同じ…うっぷ!」
「ちょ!?リバースだけはやめてぇ!?」
そろそろ限界そうな2人、ちなみにクラスのほとんどは酷くは酔ってないらしいがここらで休憩するのもアリだろう。
するとレーヴァが何かを感じたそうだ。
(主よ、左右から多数の魔力を感知したのじゃ、魔物ではない人の魔力じゃ)
やっぱり異世界お決まり定番イベント、盗賊の襲撃は避けては通れない道なのかな?となるとここで止まると狙われるな、まぁこんな大所帯な移動で襲ってくるのは見越してたけど、ここまで素直に当たると困るわ…。
「馬車を止めてもらって一旦休憩するしかないか」
ライが馬車のおじさんに止めに行こうとする動きを俺は首根っこ掴んで止めた。
「グエェ!?」
「あ、ごめん、とりあえずこのまま走らせて、嫌な予感がする」
俺のこの言葉にライは何かを感じ肯いた、しばらくすると目の前には森がある、この森を抜ければ水の都にたどり着くと馬車のおじさんは言っていた。
森の中を駆ける、左右は木だらけだけど微かに違う音が聞こえる。
(反応、だいぶ近くなったの奴さんも頭が回るのぉ)
レーヴァの魔力探知が反応する、つまり挟まれている状況だ、ここで最悪の状況が目の前で起きた。
それは…
「も…もうギブです…おろ…」
あ!?ゲロインやめてぇ!?馬車が停車する…ゲロイン2人が馬車を飛び出し付近の茂みに胃の内容物を出しに行った。
俺もライも2人の様子を見ながら周りを警戒すると、突然、冒険者の1人が立ち上がり、剣を引っこ抜いた。
「おい!お前ら動くなよ!動いたらこいつがどうなっても知らねーぞ!」
その冒険者の近くにいた、女の子が捕まる、まずいなまさか内部に盗賊が紛れてたなんて…。
(主よ…左右の魔力反応がこちらに近づいてきておる、このままだと囲まれるぞ)
了解…ならレーヴァ左…頼めるか?最悪右が合流してもこっちでどうにか対処するしかないけど。
(合点承知の助なのじゃ)
そしてレーヴァは正面の盗賊に気づかれないように茂み隠れながら奥に進んだ。
さてこっちをどうするか…できれば右の盗賊たちが合流する前に片付けたいな。
「ま…!まて!お前の好きにはさせないぞ!」
声を上げたのは勇者の末裔のレオだ!バカっ!変に刺激を与えるなよ!
「ほぉ〜お前らみたいなお子ちゃま達が俺たち大人に勝てるかよ!それやっちまいな」
「くそ!なめやがって!…がっ!?」
レオは後ろから殴られた…まさか!そのまさかだったレオの後ろにいた冒険者がレオを殴って気絶させたのだ、もしかしてこいつら全員グルなのか…!
「ケッケッケ、ギルドからの報酬は申し分ねーが、俺たちは金で動く盗賊だからよ、正直こっちの方が儲かるからな」
なるほど…学園の生徒はボンボンが多い、子の命と引き換えに金を取るのが目的か……くだらねぇ!
俺の怒りは、だんだんと高まってきた。
するとライが構えをとっている。
「いいのか?僕はAランクの冒険者だぞ?今からお前達を倒してギルドに報告させてもらおう」
「はん!Aランクがただ1人でどうにかなるのか?こっちにはこれだけ数がいるんだぜ!」
そう今回のギルドに冒険者を依頼して、現場に来たのが数十名、多いような気がしたけどこいつら全員盗賊だったなんて…!
「そこの2人動くんじゃねーぞ、そろそろ合流するはずだからな」
まさか…ヤバい!カレン!マイ!
予感的中だった、カレンとマイは、森に潜んでいた盗賊達に捕まっていた、吐いて体調は戻っているけど抵抗できなほど弱っているので簡単に人質にされいる、俺はその光景を目にして、怒りが沸点を超えた。
「つまりはそう言うことだ、武器を捨てて俺たちに身を委ねろよ!ただし男は殺すけどな!」
もういい…
「あん?なんだ?急に寒気が」
「もういいって言ってるんだ…もうしゃべるな」
「あんだと!いいか動いたらこいつが…ぐ…あ…?」
盗賊の男は何が起こっているのかわからないようだ、教えてやろう、お前の腹に…俺の拳がめり込んでるんだよ。
その衝撃は後からきて、男の意識を閉ざした。
その一瞬の出来事に他の盗賊は呆気に取られているところに俺は次々と殴りを入れていき、馬車内の盗賊を殲滅し、馬車を降りた。
「お前ら…生きて帰りたかったら今すぐ武器を下せ…さもないとこいつらと同じようにするぞ」
俺は馬車の中に転がっていた、男を引っ張り出して外に放り出した、実際は気絶しているだけだが側から見たら死んでいるいるかのように見える。
「くそ!動くなよ!この女がどうなってもいいのか!」
「だから…生きて帰りたいならやめろって言ったじゃないか」
俺はカレンとマイを拘束している盗賊の近くに既に向かい、顔面を思いっきり殴ってやった、現役魔王の拳はどんな屈強な男より頑丈で重いぞ、殴られた男は数十メートル後方まで吹っ飛んだ。
それで武器を持っていた、盗賊達は武器を置き、逃走しようとしたが。
「残念ながら逃さないね、ギルドに報告させてもらうから全員」
先回りしていたライによって無事捕獲、そして森の奥から生々しい叫び声がこだましているので多分レーヴァも片付けたんだな、殺してないといいけど。
「主よ片付いたぞい、大丈夫安心せいちゃんと生かしておる、まぁしばらく動けんと思うから魔物に喰われるかもの!」
うっわぁ悪魔だよこいつ…あ、魔族だったわ。
その後俺とライは盗賊全員縛り上げた、俺はクラスの人からまた恐られるかと思ったら、称賛の声を浴びさられた、助かったってかっこよかったって、ありがとうって感謝された、やっぱり人を助けるのって嬉しいよね、そして伸びていた、レオを起こした。
「はっ!盗賊どもはどうなった!」
「レオが伸びている間に終わったよ、でも助かった、あの時レオが言い出さなかったら動けなかったんだから」
まぁちょっと盛っていいだろ、だって勇気を持ってるんだからね。
そして俺たちご一行は、水の都に着いたのであった。
ー読者のみなさまへ
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