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美少女魔王 第3話 [トレントの森2]

俺と、カレンは走っていた、なんでかって?決まってるだろ、トレントキングの場所がわかってるからだ、カレンの魔法?のおかげで自分の位置と相手の位置を把握できたので、食人魔物を避けて通れるようになった


「はぁ…はぁ…」


「大丈夫?きついなら休もうか?幸い周りは安全とおもう」


全然、自信はないけどな!いざ襲われたら倒すけどね


「はぁ…お、お願いします」


さっきから走ってばっかだから体力がなくなるのもわかる、ちなみに俺は、まだまだ体力あるぞ、魔王補正なのかわからんけど


「ねぇ、カレン1個だけ聞いていいかな?」


「はい?なんですか?」


「その…位置がわかる魔法ってどういう魔法なの?」


「あ、これは魔法じゃなくて、スキルですね、本来スキルは生まれたときについてくるみたいで、私のスキルは『千里眼』って言うらしいんですよ、目を閉じて集中することで自分の周りを見通すことができるんですよ」


「はぁ…魔法じゃなくてスキルなんだ、いいな…にしても生まれたときについてくるスキルって、私の場合はどうなるんだ?」


「そういえば、ハルさんのスキルって見てないですね」


「んーなにが条件で発動できるのか、そもそも自分の持ってるスキルすら知らないんだけど…」


あの、メイドなにも言ってなかったな、スキルシステムなら最初から教えてくれよ!俺のスキル一体なんなのかものすごく気になるじゃないか!?


「さて休憩はこの辺にして奴さんどうやらお待ちしているようだよ」


「はい?そういえば…はっ!?なんですかこの異様な空気と数!?」


え、いつの間に千里眼発動させてるの?この子の才能若干怖いんだけど、どうやらおしゃべりしている間に配下に囲まれているようだ


「どどどどどどどどうしましょ、私また死ぬんですか!?」


一回死んでいるのかなこの子、まぁ多分一回目は俺が助けたあの一回なのかな


「落ち着きなよ、どうやら奴さんは私達を案内させるつもりみたいだね」


こんだけ近づいていながら攻撃しないのは、多分親玉がそういう命令でも出しているんじゃないかな、ボスクラスのモンスターだから低級モンスターは従うしかないからな、ということはボスみずらから俺たちと戦うことを決めたんだな、道中の雑魚モンスターを倒しすぎたかな…


低級モンスターに連れて行かれながらこの森の最奥に来た、目の前にいるのはこのトレントの森のボス、トレントキングだ、デッカイ木に顔がついているだけどの存在だが森全体の木とか草とかを自由に従える能力を持つとこの攻略本には書かれてた


-汝、冒険者なりか


頭の中に直接!?俺はこの問に対して答えは


「イエス!私は冒険者のハル!たまたまここに依頼できた人間だ!」


「何普通に紹介しているんですか!?」


カレンがつっこみを入れる、意外とこの子才能あるな


-その依頼とやらは、儂の討伐だろうか?そうだとしたらこの事態は見過ごせないな


「んー私は別に違うけど、成り行き?かな」


「え!?わ…私は討伐の依頼です…ね?あ、言ったらだめなやつだった」


訂正、ポンコツだった


-なら貴様らはなおのこと逃がせられないな


あっれ…俺まで巻き込まれてない?成り行きで助けたけど完全に巻き込まれたなこれ


「仕方がない、カレンを助けないとな」


「はうぅ!ハルさんありがとですぅ…」


自分で墓穴を掘って泣いている…ところに一筋の光が差し込んだみたいな顔してキャラがぶれているな


「さぁ…相手になるぜ、トレントキングさんよ!」


俺は走り出した、トレントキングの視角であろう真下に向かって、俺はここぞとばかりに真上に向かって剣を振り上げたが、奴は弦でガードをした、流石森の王自分の死角さえも簡単に防御してしまうが、俺は魔王だ、ガードで貼られた弦を豪快にぶち切ってあげた、さすがに追撃しようにも相手の弦のストックがあるのでここは身を引いた


「っつぁ~かったいなあの弦、いくつか切ったのにまだ生えてくるよ」


「えぇ…切る自体すごいことだと思うのですけど…」


「そこらへんは気にするな」


「いや、気になりますて」


-余裕そうだな貴様ら、速攻で全滅させてやるぞ


「「こっわ」」


おふざけはここまでにして、下がだめなら上を攻めて見るか


地面を蹴った、どうやらこの世界で魔王として転生したからか身体能力はかなり向上しており、かる~くジャンプしたかと思ったらかなり飛び上がっていて、内心ビビってる


「うぅおおお…飛びすぎたけど!この落下を攻撃に活かす!」


剣を前に降って遠心力を発生させ自分すらぐるぐる回っているけど遠心力が加わっているので、相手の弦を軽く分断させた


-ぬぅ!儂の弦をこんなに簡単に切るとは、お主凄腕の冒険者か


「いや?ただのDランク冒険者だけど」


-嘘つけ!?


「嘘だ!?」


2方向からのつっこみ、トレントキングさん意外とつっこみがお上手で、ってそんなことはどうでもよくて、弦を切ったことによってトレントキング本体にダメージが通るようになったが、やはりボスクラスのモンスター全方向からの攻撃が半端なかった、俺とカレンはどうにか避けていたあのトレントキングの腕どうにかになんないかな…凍らせれば真上から一刀両断できるんだけどな…カレンに聞いてみるか


「カレン!魔法使えるか!」


「っは…はい!一応使えます!けどトレントキングに炎は効かないですよ!ってひゃああああっぶない!?」


「いや炎じゃない!氷だ!氷結魔法だっけ…そういうやつ可能か?」


「氷結魔法!?だ…大丈夫ですけどこの猛攻なんとかしてくださいいいいいいい、詠唱すらできませんてえええええ」


すごいな、全部の攻撃を避けながら会話している、俺は余裕だけどあっちは紙一重って感じで当たりそうであたってない、回避の才能もあるな


「わかった、一瞬だけ止めればいけるな」


「い…一瞬!?できるならやってみます!」


カレンは杖を構えた、俺は敵の攻撃をかいくぐりまた懐に飛び込んだ


-こんな簡単に儂の猛攻を突破するとはだが儂の攻撃は止まらんぞ


俺はニヤっとした、俺はトレントキングの顔にめがけて剣を投げてみた


-ぬぉおお!?なんか刺さった!?


動揺したのか、攻撃の手が止まった


「今です!氷の魔法よ凍らせて!ブリザード!」


カレンが放った氷結魔法は相手を全体的に凍らせることに成功した、ほらゆうじゃないか草タイプに有効なのは炎と氷だって弱点2倍ダメージは痛いぞ、効果抜群なんだぞ


俺は凍ったのを確認しトレントキングの顔にめがけて投げた剣を引っこ抜き、相手の一番真上まできた


「さぁ~てこれで終わりだぜトレントキングさんよぉ…行くぜ!俺の考えた必殺技!『一刀両断』!」


俺が中2のときに考えた必殺技だ、相手を真っ二つにする必殺技で相手は確実に死ぬ!という俺の黒歴史から引っ張ってきた、ほら…男子ってそんな時が必ずしもあるじゃん…かっこいいって思ってしまった時期だったんよ…


-ぬ…ぬぅ…儂が一撃で粉砕されるなんて…やはり凄腕冒険者かあぁぁあぁ…


トレントキングは消滅し、落ちていたのは魔石でした


「いやだからDランクだって」


「絶対ウソだ!!ていうかその剣どうなってるんです…?なんで小さくなってるの…」


ぐは、カレンからの横からのつっこみが正直強すぎて痛い…この剣にいたっては謎である、取り出したら大剣になってるわ鞘に収めたらショートソードみたいに小さくなってるわで謎の魔剣である


そんなこんなで俺たちはトレントキングの討伐を成功させ街に帰るのであった、道中色んな話をしながら帰ったけどやっぱり強すぎたせいでまだまだ疑惑の念が詰まっているカレンさんを尻目に俺はささっとギルドに帰って行った


「ただいま〜帰りましたよ〜」


「おかえりなさいませ、ハル様依頼の薬草取れましたかって…そちらの方は確かボスクラス討伐の依頼を受けた人ではなかったですか?」


「あーあぁ…えっと私のパーティ全滅しました、後トレントキングの魔石です…」


ちょっと下を向きつつ受付嬢に魔石を提出した


「えっ…じゃあ確認します…………確かにこれはトレントキングの魔石ですね…全滅したんですよね?まさかお一人で討伐されたんですか?」


「いえ…ハルさんが助けてくれました…この子が来なかったら今ごろ私も死んでるところでしたよ」


さらっと暴露された、確かに間違ってないけど


「本当ですか?ハル様、この依頼を受けてるときに鉢合わせでもしたんですか?」


「まぁ正解だね、助けを呼ぶ声が聞こえたから向かったら襲われてたから助けたって奴だから」


一応補足説明はした


「そんな…トレントキングはボスクラス…2人で討伐なんてまず無理では…」


するとバンッっと机を叩いたカレンが口を開いた


「無理ですよねそうですよね、私も無理だともったらハルさんが全部片付けたんですよ!この人絶対ランク偽ってるでしょ!」


再びキャラ崩壊おしとやかなキャラは何処へ


「いえ…今方は紛れもなくDランク冒険者ですよ今朝登録をすましたんですよ」


「嘘だ…私は信じませんから…だからハルさん!私とパーティを組んでください!」


「え…あ、はい」


そんなこんなで勢いでパーティ入りをした俺はまた新たな一歩を踏み出した、俺が魔王であることはぶっちゃけ言わないほうがいいだろうか、いやまだ言う時じゃないんだろと俺は心中で思った

ー読者のみなさまへ


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最近更新頻度が非常に遅くて申し訳ありません、是非応援のほどお願いします。


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