美少女魔王 第27話 [本能]
暗い...ここは何処なんだろうか?確か俺は...ヴァンパイアロードに掴まれて、血を注がれたんだっけ?それで...あれ?俺ってどうなったんだっけ?
考えてもなにも出てこない、そして俺は今歩いている、この暗闇を1人行く道を知らないまま歩いている。
足を止めると何かに掴まれて引きずり込まれるそんな感覚だ、無論後を見ても何もないというかどっちが前でどっちが後なんだろうか。
試しに歩みを止めてみる、すると何やら足を掴まれてしまった、これはやばいと思い咄嗟に歩みを始めた、すると掴んでいた何かが外れた、止まってはダメなんだな。
そういえば、カレン達は大丈夫かな?なんかライが助けに来てくれた事は覚えているんだけどそれから先の事はなにも覚えてないな。
ー.....のじゃ!......!
何やら声が聞こえる、聞き覚えがある声だ、でもなんて言ってるかわからない聞こえない、もっと...!
ーいい加減に!起きるのじゃ馬鹿....主!!
やっぱり、この声はレーヴァだ!何処にいるんだ、レーヴァ!ってあれ?声が出せない、呼びかけてくれてるレーヴァに反応したいけど出ない....。
ー主!一回だけ聞け!主自身で自分の『本能』に打ち勝つのじゃ!これ...以上は...!『共鳴』が...もた...!
レーヴァの声が一気に遠くなった、でも言いたい事はわかった、ここは俺の精神、つまりは心か、そして今俺を引きずり込もうとしているのは、ヴァンパイアの本能...記憶が繋がった、俺はどうやらヴァンパイアされちゃったみたいだな。
なら、やる事は1つだな。
俺は歩みを止めた、すると『本能』は俺を引きずりこみ精神すら取り込もうとした。
俺は負けないよ、だって信じて待ってる仲間が居るんだ、ヴァンパイアの本能すら俺は...受け入れる!
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現界
「...!みんな一旦離れるのじゃ!魔力が増幅しておる!」
僕たち皆掴んでいた腕を離れ、ハルから距離を取った。
「馬鹿主...まさか取り込まれたんじゃないだろうな!」
「そ...そんな!じゃあハルさんは帰ってこないですか!?」
沈黙する、そしてその沈黙を破るのが.......ハルだった。
ハルは1番厄介だと思った魔法使い、つまりカレンに向かい、僕たちの反応スピードを上回った動きで距離を詰めた。
「は...ハルさん!信じています!信じていますから!戻ってきてください!!」
カレンは信じる心をハルにぶつけながら目を瞑った、ハルはその言葉を聞きながらも、腕を上げ、攻撃をしたけようとした。
「主!!」
「ハル!」
ハルの攻撃は...カレンの目の前でピタリと止まった。
「...ぐ...ぬぬ...いい加減にしろよ....!人の身体で好き勝手暴れやって...!」
そこに居るのはハルだった、ハルは自分自身で本能に打ち勝ち表に出てきた。
「おぉおおらあああああ!!抑え切る!」
ハルから魔力が大量に流れ出る、これはあのヴァンパイアロードの魔力なのか...!?
そして放出しきったハルはその場に倒れた。
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「ん...?ここは...?」
どうやら俺は目の前の光景にすこし驚いていた、さっきまで暗闇だったのに今では明るいんだ。
「あぁ...!ハルさん!目を覚ましたんですね!」
なんだろうこの構図、俺の頭の下のこの柔い感触って...あ、カレンさんの足だこれ。
「全くこの馬鹿お寝坊さんがやーっと目を覚ましたの?」
いつにも増して猫耳がピクピク動いてらっしゃる、マイさん
「お、気がついたんだね、ハル」
かなりボロボロになっていて、立つのもしんどそうなライボルト。
「主、起きたのか、一時はどうなるのかヒヤヒヤじゃったわ〜」
幼女...げふんげふん!魔剣レーヴァテイン。
「え...っとその?おはよう?」
俺は自分自身の手で本能を抑えこみ、魔力を大放出するという策に出た、そして結果はこれ動けなくなってこの状態、格好がつかないなこれ。
「さてと、ハルさんも起きましたし、暫くしたら街に戻りますよ」
「君たち...そういえば君たちは正式に依頼を受けてきたのかい?」
「何言ってるのよ、あんな依頼私達には受けさせてもらえなかったわ」
あ、爆弾投下しやがった。
「え...それは不味くないか...!?僕の帰りが遅いからそろそろ捜査隊が結成されて...も?」
ライが言ってる最中に遠くの人影を見て、言葉を中断した、この流れって...
「おぉーーーい!ライボルトさん!生きてますか〜!」
捜査隊の元気な声がするなー、ってあ、こっちに気づきやがった。
「あ、見つけましたよ、ライボルトさんお帰りが遅いので、お迎えに参りました...ってあれ?その人達は...?」
俺たちは事情が事情なので説明出来ず、そのままライと一緒に街に馬車で一緒に行くことになった。
その馬車での会話の中で気になった話があった。
「ハルさん、街についたら鏡、見てください、今ご自身の身に起こっていることが確認できますので」
え?なに怖いんですけど、俺はその不安もありながら街に帰り、仕方ないのでギルドにも行きました、というか行かされました。
そして受付嬢さんや上の方からこっ酷く叱られました。
ー読者のみなさまへ
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