美少女魔王 第26話 [エンプレス]
「そこまでだ!ヴァンパイアロード!はぁあああ」
僕はハルとヴァンパイアロードの間に入り雷神剣を叩き込んだ、2人の距離は剥がれ、ヴァンパイアロードは腕が切れた。
「ぐぅ...ぐぅうう!まさか...雷神剣なのか...!さっきまで弱かったくせに!」
「今の僕は...仲間を護る...ハル達を全力で護るためにこの力を使う!」
「ハルさん!しっかりしてくだい!ハルさん」
「全員!主から離れるのじゃ!嫌な予感がする!」
「ふっ...ふはははは!僕の血はちゃんと注がれたようだね、光栄に思え、今日がお前達の命日だ、それも自身のお仲間の手によってな!」
「くっ...ハルになにをした!」
「なーに僕の血を分けてヴァンパイアにしただけだよ、だが君が邪魔をしてくれたおかげで全部は注げなかったみたいだけどね」
「くそ!僕がもう少し早く着いていれば!」
すると突然、ハルの身体が起き始めた、起き始めると周りの魔素を取り込み、ハルの周りに繭を貼った。
「くっくく...あっははっはっは!素晴らしい!最高の個体じゃないか!まさかこれ程の魔力!こいつはヴァンパイアロードの上の存在!ハイロード!すなわちエンプレス!いい出来じゃないか...!」
そして、繭は砕けちる、するとそこに現れた存在は僕たちが知る人物、ハルではなかった、ハルの体に...羽が片翼、角も片方だが目が紅い、牙もある、つまり...ヴァンパイア化してしまったんだ。
「不完全ながら、この魔力!存在!あぁ!今日は最高だ....がふぁ...!?」
ハルは、ヴァンパイアロードの胸に自分の腕を貫いた。
「なるほど...不完全だか...らな...僕は君の養分...になろうじゃない...か...がふぅ...」
「不味い!ヴァンパイアロードの魔力を吸収しておる!」
そしてヴァンパイアロードの姿は霧となり散っていった、つまり魔力を吸ったんだ、自身の養分として。
「...」
ハルらしき者はこちらを見ている、僕はなんとしてもこの3人を護らないといけない、僕は身構えていた...が。
「なにをボッとしておる!気をしっかりもって相手を見るのじゃ!」
目の前にいるにはハルらしき人物とあの時の妹さんだ、2人が剣を持ち僕の前で鍔迫り合いをしていた。
「そこの2人もしっかり気をもて!こいつはまだハルじゃ!完全には支配されておらん!」
この言葉で2人はハッとし、現実に戻される。
「こな...くそじゃ!はぁ!『魔力結界』!」
鍔迫り合いを制したのは妹さんで弾き返しスキルかなにかでハルを封じ込めた。
「はぁ...はぁ...諦めるのはまだ速いのじゃ、馬鹿主はまだいる、奴の奥底で眠っておる、ヴァンパイアの本能に抗っておるのじゃ」
「ど...どうすればいいんですか!ハルさんを救う方法は!」
「...我にもわからん!ヴァンパイア化したら元には戻せん!だが主の精神が暴走抑えてくれれば...あるいは!」
「どうするのよ、まさか戦うつもり!?」
「くっ...我が主の体に触れればリンクを再度構築し、精神に語りかけれる!主の精神が抗っておるから直接触れないと届かんのじゃ!」
「つまりは...僕たちが突破口を開けばいいんだな!」
「話が早くて助かるのじゃ...ぎゃ!」
パリンっ
魔力結界が割れる音だ、そこには血で作られた剣を持っているハルの姿だ。
「3人とも、ハルの動きを全力で止めるのじゃ、一瞬だけでいい一瞬だけ止めてくれ!」
「わかりました!」「了解」「承った」
マイとライボルトが飛び出す、マイは自身のスキル『ボムクリエイト』でハルの目を撹乱させ、その隙をライボルトが雷神剣で牽制をしている。
「はぁ!」
くっ!流石ハルだ、僕の雷神剣の動きに合わせて剣を弾いていくる、マイのスキルで撹乱しているのにも関わらず的確に。
「ハルさん...ごめんなさい!『アイスランス』」
カレンは、攻撃されそうな僕とマイの間に的確に攻撃魔法いれ僕達の隙をなくしてくれている、彼女のスキルはこんな乱戦でも状況把握できる所が素晴らしいと思う。
「ライボルトととか言ったのぉ!2人で畳み掛けるぞ!」
この少女は僕の動きに合わせて、剣を弾き返し攻撃のチャンスを作ってくれる、だがハルはいつのまにか両手に剣を持ち僕の剣と妹さんの剣を同時に弾く、すごい戦闘スタイルだ。
そしてこの短期決戦は、すぐさま終わりを迎える。
「ボムクリエイト!『フレイム』こっちも忘れてもらったら困るわよ!」
「すぅ...これで多少は動けませんように!『バインド』!」
「こっちも伊達に修羅場括ってないんでね!」
カレンがバインドでハルの動きを一瞬止めた、この一瞬を僕とマイは逃さず、右と左の腕に関節技を決めて動きを封じた。
「今です!レーヴァさん!あの馬鹿ハルさんを起こしてきてください!」
「恩にきるのじゃ!はぁ!主よいい加減目を覚ますのじゃ!『共鳴』」
そして僕達は戻ってくることにかけたのだ
ー読者のみなさまへ
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